第17話 介護

祖父はなるべく体に負担がかからないようにしながら

「愛ちゃん」をむとうはっぷが入ったお湯に入れた


そして、優しい口調で

「痛かったなぁ、もうこれで少しはマシになるぞ」と声をかけていた


その間、母と私で玄関に隔離介護スペースを作った


床に新聞を敷き、その上にペットシーツを若干重なるように敷いた

そこに清潔なタオルや毛布などベッドの代わりになるものを置いた


母が「愛ちゃん」の体をバスタオルで拭き

祖父が毛布の上に寝かせた


「鈴音、綿棒とティッシュと椅子を持ってこい。

もしかしたら耳の中とかにもまだ蛆がいるかもしれないから」


私は急いで指示されたものを持ってきた


祖父は「明日病院に連れて行ったやるからな〜」と言いながら

消毒をしながら耳の中や口の中などを見ていた


一通り確認を終えると、

「鈴音、時々水飲ませたり、もし食べそうならおやつでもいいからあげてみて。

できそうだったら体制も変えてあげたほうがいいけど、

無理そうならすぐお母さんかじいちゃんを呼びなさい」

と言って居間に戻っていった


「わかった!」


私は30分おきに様子を見に行き、

水を飲ませたり、ペットシーツを替えたりしていた


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