第16話 介護

ひとまず他の子たちにご飯をあげて

「愛ちゃ〜ん、どうした?どっか痛いの?」と声をかけながら

抱き抱えようと体に触れると


「キャンッ!」と痛がるような声を上げた


私は自分1人ではどうすることもできないと

台所にいた母を呼んだ


「お母さん、愛ちゃんが触ったら凄く痛そうにしてるから

ちょっと手伝ってほしい」


私は母と一緒に車庫に戻った


そして母が「愛ちゃん」の様子を確認すると


「あら!蛆が湧いとる!ちょっとじいちゃん呼んできて!」


私は急いで居間にいる祖父を呼んだ


「じいちゃん、愛ちゃんの体に蛆が湧いてしまってて

ちょっと来て!」


祖父は急いで六一○ハップ(むとうはっぷ)を持って

車庫にきた


そして、母と交代しながら

「むとうはっぷに浸けるからお湯を持って来い!」と指示した

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