第14話 別れと成長
自宅に戻り、母と私は「梅」と子供たちのお世話を始めた
先生からは
「メスの3頭は心臓の動きが弱いから朝を迎え切れないかもしれない」
と言われていたため今まで以上に神経を尖らせていた
しかし翌朝、2頭が生後間も無くして旅立ってしまった
残った2頭は無事にすくすくと育っていた
そして名前をどうするか簡単な家族会議が開かれた
あまり候補はあがらなかったが、
家族全員「花の名前がいいのでは?」と考えていた
結果、
「太陽に向かって伸びる向日葵のように元気に育ってほしい」
という願いを込めて女の子には「ひまわり」、
「元気で逞しい子に育ってほしい」という願いを込めて男の子には
「キング」と名付けた
2頭は生後間も無くして生死を彷徨ったのが嘘のようにすくすくと育った
そして、2頭の母「梅」は持病の腹水が悪化し
2頭の成長を見届けることなく、
平成24年4月
我が家を旅立っていった
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