第13話 新しい家族

「かぼちゃ」が我が家を旅立った翌年、

「梅」が妊娠をした


順調にお腹も大きくなっていた頃、

少し「梅」の様子がおかしかった


病院に連れて行くと、腹水が溜まっていることがわかった

しかし、妊娠中に手術はできないため

先生からは

「もしかしたら出産時に母体が耐えられないかもしれない」と告げられた


私はいつ容体が悪化するかわからない不安から、

定期的に「梅」の様子を見に行ったり、一緒に眠ったりしていた


そしてなんとかお産を終えた

生まれてきたのはメス3頭、オス1頭の4頭だった


順に保育器に入って行く子供たち


裏腹に先生の表情には翳りがある


「産声が中々上がらないね…もしかしたらこの子たちはダメかもしれない。」


メス3頭が中々産声を上げないのだ


タオルで拭きながら体に刺激を与え続けると、

なんとか産声を上げてくれた

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