第12話 荼毘

泣き崩れる私を見て、母がペット火葬をしてくれるところを探してきてくれた


予約の電話を入れ、翌日私は母と共に

「かぼちゃ」との最期の別れをしにペット霊園へ向かった


事務的な受付・書類を書きながら

和尚とどんな子だったのか、いくつくらいなのかなどを話した


そして火葬場に行き、

口元にはドッグフード、

足元には「かぼちゃ」に宛てた手紙を置いた


終わるまで最短でも1時間かかると言うことで

少し離れた道の駅まで降りることになった


着いた先には大きなブランコがあった

私は火葬場の方を向いてブランコに乗り、

天を登っているだろう「かぼちゃ」に心の中で

「天国で先代犬たちと元気に遊ぶんだよ!」と祈った


平成22年8月

その日は雲ひとつない晴天だった

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