第15話 ステータス

 異世界転移――


 もちろん信士は知っている。元々はさほど興味なかったが、陽菜と付き合うようになってから何度も聞かされたし、陽菜の話に付き合えるように必死に勉強したりもした。


 ごく平凡な現代人の少年少女が剣と魔法のファンタジーな世界に突然飛ばされて、チートな力を得て八面六臂の活躍をするという物語だ。


 陽菜はそれがいままさに、自分たちに起こったと言いたいらしい。


「いや、そんな訳――」


 無いだろ、と言いかけて信士は言葉を飲み込んだ。

 エリクス・キャンディという超常のスキルと魔法をもたらす飴によって超人化した、という事実がある。それ自体がなにかの前触れだ、と陽菜は言っていた。


 そして脳裏に過るあの光景。


 光に包まれた妖精――あの異様な空間で見た巨大樹の存在。

 そして、見知らぬ場所にいるという現実。


 すでに充分すぎるほど異常な経験をしている信士としては、陽菜の言葉を頭から否定することは出来なかった。

 むしろ、それくらい起こっても不思議じゃないとすら思ってる。


「……つまり、オレたちは剣と魔法の世界にいると、そういうことか?」

「きっとそうだよ!」


 きっとと言っている割には、心底そうであって欲しいと書いてあるような期待に満ちた顔で陽菜は頷いた。


 異世界オタクである彼女にとって異世界転移というのは夢であり、悲願なのだ。


「……戦国時代ならよかったのに」


 一方で、戦国マニアである信士にとっては不本意だった。


 陽菜が異世界に行ってみたい、と願っていたのと同じくらい、映画の自衛隊みたいに戦国時代に行けたらな、と思っていたのだから。


(織田信長に会ってみたかった……)


 まあしかし、来てしまったものは仕方がない。どんなに否定しても自分たちが置かれた状況が変わるわけではないのだから。

 だったら無意味な否定はせず、現実を受け入れて今後の対策を講じるべきだと頭を切り替える。


「オーケー。取り合えず、オレたちは異世界に来てしまった、と仮定しよう」

「仮定じゃなくて、そうだよ!」

「判った判った」


 詰め寄ってくる陽菜をあやしながら信士は苦笑する。


「で、オレたちはこれからどうすれば良いんだ?」

「決まってるでしょ?」


 自信満々に陽菜は胸を張った。


「異世界に来て最初にすることは、街を探すことだよ!」


 彼女の言い分はもっともである。


 こんな所でぼさっとしていても始まらない。なにより、自分たちはこの世界のことをなにも知らないのだ。なら、知っている者――この世界の住民を探して街なり集落なりを探すのが妥当だろう。それくらいは信士でも判る。


 判らないのは――


「街ってどこにあるんだ?」


 そもそも街がどこにあるのか、ということだ。


「……」


 さすがの陽菜も黙り込んでしまう。なにしろ周りは見渡す限りの荒涼とした荒れ地。人間どころか生き物すら見当たらないのだから。


「そ、それを自力で探すのが、異世界冒険の最初の試練なんだよ!」


 なにかこじ付け臭い気もするが、確かにその通りでもある。


「取り合えず、あの岩山の上に行ってみない? 高いところからならなにか判るかもよ?」


 そう言って陽菜が指さしたのは、少し離れた場所にある小高い岩山だった。


「そうだな。街が見えれば良いんだけど……」


 とりあえず陽菜の案を採用することにした。


 そうと決まれば善は急げである。2人はすぐさま岩山へ向かって駆けだした。小高いと言っても、ざっと見た感じ、標高100メートルを超える山だ。しかも傾斜はそれなりに急で、突起の様に突き出した横岩も多い。普通の人間が登るのはかなり危険だが、幸いチート能力で身体能力が強化された2人にとっては苦にもならない。元々訓練後で動きやすい私服を着ていたことも幸いした。


 忍者顔負けの運動神経で楽々と岩山を駆けあがる信士と陽菜は、あっという間に頂上へとたどり着き――


「……なんだこりゃ?」


 眼前に広がる光景に揃って目を見開いた。


 岩山の向こうにあったのは……一面の水だった。


「海?」


 呆然とした顔で陽菜が呟いた。


 とにかく視界いっぱいに広がる広大な水面みなも。遠くの方に薄っすらと岸、あるいは島のようなものが見える。右を見ても左を見ても同じような景色が広がるばかり。見慣れた琵琶湖の遠景に比べても遥かに広いのが判る。


 どうやら信士たちの登った岩山のすぐ向こうは崖になっていて、下はもう岸につながっていたようだ。もっとも、これが海なのか、湖なのか、それとも途轍もなく大きい河なのかは判らないが。


「いや、海じゃないな」


 眼前に広がる広大な水域を最初は海だと思っていた陽菜だったが、信士はすぐに否定した。


「どうして判るの?」


 陽菜が聞き返すと、信士は黙って下の方を指さした。

 岩山から少し離れた岸で水を飲んでいる生き物がいる。


「牛?」


 さほど距離が空いていないおかげではっきり見える。そのシルエットはどう見ても牛だった。


 数は1頭だけ。がっしりとした重量級の体格に4本の足と細長い尻尾。野太い首の先に捻じれた一対の角を有した頭を水面に付けて水を飲んでいる。


 もし海――海水だったら飲めはしない。動物が飲んでいるということは淡水、つまり湖か河と言う証左だ。


 それよりも気になるのはあの牛だ。どうも普通の牛とは少し違う気がする。

 まず毛の色だ。一般的に知られている牛の体毛は白と黒の斑模様。もしくは黒一色だろう。

 だがその牛の体表は赤茶色だった。もっとも、白と黒の斑や黒一色の体毛を持つのは主に日本産の牛で、海外に生息している牛の中には赤茶色の牛もいるのでそれ自体はさほどおかしくはない。


 だが、信士たちの知っている牛に比べて決定的に異なっている点があった。


「ねえ、信士君」

「なんだ?」

「私の見間違いかもしれないんだけど……」


 どうやら陽菜も気づいたらしい。


「あの牛さん……すごく大きくない?」


 そう、その牛は信士たちが知っている牛に比べて明らかに大きかった。

 遠距離なのでハッキリとした大きさは判らないが、それでも普通の牛より桁違いに大きいことは判る。ゾウと同じか、それ以上のサイズに見える。


 あれ、ステーキにしたら何人前くらいになるだろう? と、アホなことを考えていると、突然視界に奇妙なものが映り込んだ。



 グレイター・レッド・バッファロー

 総合力:35690

 生命力:6300

 魔力量:2420

  体力:6000

  筋力:7200

  魔力:1360

  敏捷:910

 耐久力:6500

 魔防力:1700

 技術力:100

  精神:3200

  状態:良好


 スキル

<角撃320><突進690><踏み付け560><息吹400><気配察知520><火属性付与250><火属性吸収330><火炎吐息300>



「な、なんだアレ? ぐれいたー……?」


 突然の事態に信士が思わず驚愕の声を上げる。


「……信士君にも見えるの?」

「ってことは、陽菜もか?」

「うん。なんか、ステータスみたいなのが見える」


 どうやら信士だけではなかったらしい。陽菜にも見えているようだ。

 視界に突然、立体画面のようなものが現れ、そこにステータスらしきものが表記されている。


「ん?」


 牛のステータスをみていたその時、視界の片隅でなにかが動くのに信士は気付いた。


「なんだ、あれ?」


 それは言うなれば「空間の揺らぎ」と表現すべきものだった。あるいは動く蜃気楼と言うべきか。ゆらゆらと揺らめく透明な“なにか”が音も立てず、しかし不気味なくらい素早く巨大牛――グレイター・レッド・バッファローの方へと近づいていく。


 彼我の距離が50メートルほどまで縮まった時、なにかを感じ取ったらしいグレイター・レッド・バッファローが突然頭をもたげ、近づいてくる“なにか”に鼻先を向けた。


 次の瞬間――


 ブモオオオオ!!


「火ぃ吹いたぁ!!」


 グレイター・レッド・バッファローの咆哮と信士の驚愕が重なった。

 大きく開かれたグレイター・レッド・バッファローの口から、火炎放射の如き炎の奔流が吐き出された。しかも身体のサイズがサイズだけにその勢いたるや凄まじく、ちょっとした家屋程度なら瞬時に丸焼きにしてしまえるほどの巨大な炎の塊が、濁流のごとく“なにか”に向かって押し寄せる。


 だが、迫りくる火炎の奔流を“なにか”は苦も無く真横に飛んで回避し、そのまま地面でもう一度跳ねて近くにあった岩の上に着地した。


「!」


 グルルルという唸り声と共に、空間から溶け出るようにして“なにか”がその姿を現した。


 まるでトカゲと獣を合成したかのような奇怪な姿。4足歩行のシルエット自体はネコ科の大型肉食獣に酷似しているが、体表を覆っているのは体毛ではなくぬめりとした緑色の光沢を放つ鱗だ。耳元まで大きく裂けた口はまさにトカゲのそれだが、口内にびっしりと生えている鋭い牙は肉食恐竜を思わせる。鞭のように撓る尾は身体とほぼ同じくらい長い。


 グレイター・レッド・バッファローに比べれば小さいが、それでもライオンよりはずっと大きい。



 ファントム・ドレイク

 総合力:36300

 生命力:2800

 魔力量:2500

  体力:3000

  筋力:3500

  魔力:3600

 敏捷性:7500

 耐久力:4000

 魔防力:4000

 技術力:1300

  精神:4100

  状態:空腹


 スキル

<噛み付き520><爪撃500><尾撃430><咆哮300><走破500><俊足300><嗅覚410><気配遮断600><無音移動590><光学迷彩600>



 またしても先ほどと同じ立体画面が視界に現れたが、信士はその向こうで繰り広げられる怪物同士の睨み合いに意識を奪われていた。


 グレイター・レッド・バッファローは勢い良く鼻息を吹きながら前脚で地面を擦り、ファントム・ドレイクは唸り声を上げながら飛び掛かるタイミングを伺っている。


 ブモオオオオ!!


 そんな中、先に動いたのはグレイター・レッド・バッファローだった。


 頭頂部に生えている2本の捻じれた角から突然、炎が噴出した。だがグレイター・レッド・バッファローは熱がる素振りも見せず、それをかざして猛烈な勢いで突進を始めた。初速からトップスピードに乗り、蹄で地面を爆砕させる勢いでのチャージはさながら爆走する大型トラックのようだ。


 だが、ターゲットであるファントム・ドレイクは直撃する寸前で岩の上からジャンプ。グレイター・レッド・バッファローのチャージが岩を粉砕するのを尻目に、その頭上を飛び越え、すれ違いざまにその背中を鋭い爪で斬り裂いた。そのまま宙で一回転し、悲鳴を上げるグレイター・レッド・バッファローの背後へと着地する。


 背中を深く斬り裂かれ、体表よりも赤い血を噴き出しながらもグレイター・レッド・バッファローは怒りの咆哮と共に振り返り、ファントム・ドレイクに向かって炎の吐息ブレスを吐き出した。だがファントム・ドレイクはまたしても俊敏な動きで難なく躱し、地面を這うような低い姿勢から瞬きする間にグレイター・レッド・バッファローの懐に飛び込むや、大顎を開けて無防備なその首に喰らい付く。


 喉を塞がれたグレイター・レッド・バッファローの吐息ブレスが途絶え、苦し気な呻き声が漏れる。

 牛はその身体の構造上、首の真下は死角になっていて、潜り込まれると角も吐息ブレスも届かない。ファントム・ドレイクもそれを理解していたのだろう。実際にライオンなども牛や鹿などの獲物を仕留める際は首を狙う。首こそが大型の草食動物の急所であり、死角であることを理解しているから。


 巨体を跳躍させて振り解こうと藻掻くグレイター・レッド・バッファローに対し、ファントム・ドレイクはがっちりと食い付いて離れない。やがてグレイター・レッド・バッファローの抵抗が緩慢になっていき、ついには地響きを立てて地面に倒れ伏した。


(まじかよ……)


 眼前で繰り広げられた怪物同士の死闘に、信士はもはや言葉すら出せず呆然と見入るしかない。


「信士君、信士君」


 そんな信士の服の袖を陽菜が引っ張った。


「……どうした?」


 それが切欠でどうにか意識を持ち直した信士が、陽菜に聞き返す。


「あそこ、なにかいるよ?」


 彼女は怪物たちの方ではなく、その向こう側にある河、もしくは湖の方をじっと見据えたままその一角を指さした。そちらに目をやると、水面に不自然な揺らぎが生じていた。それはゆっくりと忍び寄る様にしてファントム・ドレイクのいる岸へと迫ってくる。獲物を仕留めたばかりのファントム・ドレイクはまったく気づいていない。


 充分に距離を詰めたと判断したその生き物は、間を置かずに一気に行動に出た。


 水面が爆発したかのように巨大な水柱が舞い上がる。


 最初に見えたのは巨大な口だった。

 ファントム・ドレイクのそれよりもさらに大きく裂けた口が水中から飛び出して来たのを見て、信士は一瞬、クジラかと思った。だがすぐにそれが間違いだと思い知ることとなる。何故ならその両顎には長さの異なる牙がびっしりと生え揃っていたからだ。しかも岩の様にゴツゴツとした凹凸のある歪な皮膚で覆われた長い首の下には、樹齢数百年の大樹よりも太い腕があった。


(恐竜!? 怪獣!? ゴ〇ラ!?)


 信士がパニックに陥っている間に、水中から飛び出してきたその生物は、勢いのまま大顎を開けてファントム・ドレイクと息絶えたグレイター・レッド・バッファローに飛び掛かった。


 襲撃に気づいたファントム・ドレイクが、即座にグレイター・レッド・バッファローから離れて逃げようとしたが、わずかに遅かった。巨大生物はグレイター・レッド・バッファローの死骸もろともファントム・ドレイクの下半身をその巨大な咢あぎとで捕らえた。



 ジェルビア

 総合力:159600

 生命力:38000

 魔力量:2500

  体力:45000

  筋力:40000

  魔力:2000

 敏捷性:5200

 耐久力:10000

 魔防力:15000

 技術力:1000

  精神:900

  状態:空腹


 スキル

 <水魔法800><噛み付き1000><気配遮断620><奇襲500><遊泳660><潜水700>


 三度現れた立体画面に目を向ける余裕すらない信士と陽菜の眼前で、巨大生物――ジェルビアは、ファントム・ドレイクとグレイター・レッド・バッファローの死骸を咥えたまま巨体を翻し、飛沫を上げて水中へと消えていった。


「……」


 後に残されたのは、まるで何事も無かったかのように静まり返る水辺の光景と、瞬きすら忘れて呆然とそれを見つめる信士と陽菜だけだった。


「……なんか、いまみたいなの、映画で見たことがあったような……」


 などと、どうでも良いことを呟いたのは現実逃避だろうか。短い間に繰り広げられた怪物同士による殺し合いに信士はすっかり度肝を抜かれていた。


 そして、自分たちがあのような怪物が跋扈している場所にいる、という事実に打ちのめされていた。


 だがもう1人――陽菜の方はもっと現実的なものを見ていた。


「やっぱり……」

「陽菜?」


 大きく目を見開いた陽菜の身体は小刻みに震えていた。しかしそれは、たったいま見た怪物たちへの恐怖によるものではない。


 むしろその逆――歓喜の震えだ。


「ステータス……」

「なに?」

「ステータスだよ、信士君! ステータスが見えるよ!」


 なにを言ってるんだ、と信士は目をパチクリさせた。


「いや、確かに見えてたけど――」

「そうじゃないよ!」


 言いかけたところで、陽菜がそれを遮って訴えかけるように言う。


「自分のステータスだよ!」

「自分の……?」


 いまいち判っていない信士に、陽菜は「も~!!」と唸った。


「ステータス、って心の中で念じてみて!」


 良く判らないまま陽菜の勢いに押された信士は言う通りにしてみた。


 すると――


  名前:高月タカツキ 信士シンジ

  年齢:15

  性別:男

  種族:人族

  天職:刀術士

第二天職:魔法戦士  

 総合力:235700

 生命力:20000

  魔力:28500

  体力:20000

  筋力:27000

  敏捷:50000

 耐久力:18000

 魔法力:15000

 魔防力:14400

 技術力:23000

  精神:19800

  状態:良好


 スキル

 物理技能系

<刀術700><剣術230><投擲690><二刀流410><歩法300><格闘術360><柔術100><立体起動710><悪路走破380><隠形550><潜伏500><隠蔽700><無音移動630><調理300><魔物調教480><動物調教500><連携700><回避680><威圧670><手加減560><木工190><水泳400><操車210>


 魔法技能系

<魔力制御880><魔力隠蔽690><魔力強化500><魔力放出650><魔力付与640><魔力回復690><魔法剣680><火魔法530><風魔法430><土魔法590><水魔法610><雷魔法500><氷魔法600><物理魔法790><光魔法470><闇魔法320><空間魔法380><並列発動530><複合魔法310>


 身体系

<身体強化600><跳躍500><俊足880><持久走420><望遠300><暗視420><聞き耳410><生命回復700><魔力回復550><頑強500><闘気510>


 感覚系

<気配遮断560><空間把握590><気配察知660><危機察知800><敵意感知560><悪意感知500><呪詛感知570><毒感知450><ウィルス感知400><精霊感知440><魔力感知580><生命感知630><罠感知620><臭気感知560><死霊感知540><病魔感知370><能力看破620><思考加速490>


 耐性系

<毒耐性700><病魔耐性830><ウィルス耐性820><精神耐性800><物理耐性690><苦痛耐性790><麻痺耐性680><石化耐性710><呪詛耐性590><火耐性530><風耐性460><水耐性670><土耐性550><雷耐性700><氷耐性590><物理耐性700><光耐性610><闇耐性720><異臭耐性400><空間耐性590><魔法耐性430><銃弾耐性810><光線耐性670><爆撃耐性590>


 学術系

<日本語590><英語50><暗記200><速読500><算術150><暗算100><演算420>


 ユニーク系

<無限収納-><錬成360><万能翻訳->


 恩寵

鏖殺英雄スサノオLv1>



「うおっ!?」


 突然、目の前に現れた立体画面に信士は驚愕の声を上げた。

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