戦国マニアとファンタジーオタクの異世界冒険譚

第一章の登場人物

　高月（たかつき）信士（しんじ）

　主人公。中学３年生。１５歳。重度の戦国マニア。織田信長のファン。

　元々は両親と妹の４人家族だったが、２年前に事故で亡くなっており、児童養護施設『山湖の家』で暮らしていた。両親ともに戦国マニアであり、名前の由来は『信長』と『武士』から。施設の中ではお兄ちゃん的な存在で、同じような境遇の子に信長の素晴らしさを布教していた。戦国武将ならなんでも御座れだが、特に織田信長に対しては並々ならぬ思い入れがあり、語りだすと止まらない。

　ひょんなことから人間に魔法やスキルを与えるミラクル・キャンディを食べてチート化してしまう。

　陽菜とは秘密を共有するチート仲間にして同類（マニア＆オタク）であった為、行動を共にするうちに恋仲になった。　

　矢橋（やばし）陽菜（はるな）

　ヒロイン。中学３年生。１５歳。重度の異世界オタク。

　信士と同じ中学校に通う同級生（クラスメイト）。母親が異世界物のラノベ作家だった影響で重度の異世界マニアになった。母の作品の主人公『リスティ』に憧れている。

　ロクでもない父親が起こした事件のせいで母子共々、世間からのバッシングを浴び、耐えきれなくなった母親が自殺。自身も友人からの裏切りと苛めを受け、滋賀県在住の叔母に引き取られて引っ越してきた。

　引きこもりで不登校気味だったが、ひょんなことから信士の力を知り、自らも進んでミラクル・キャンディを受け入れたことでチート化する。信士とは同類（マニア＆オタク）であった為、行動を共にするうちに恋仲になった。

　木下（きのした）茉莉（まり）

　１６歳。高校生。ねねちゃん。

　信士と同じ『山湖の家』に住んでいる孤児で、施設では最年長のお姉さん的存在だった。少々かっとなりやすい性格。戦国マニアの信士に「木下」という苗字から「ねね」というあだ名をつけられてしまった結果、子供たちや職員からも本名で呼ばれなくなった可哀そうな人。

　殿村（とのむら）健太郎（けんたろう）

　１５歳。中学生。彼女いない歴＝年齢。

　信士の幼馴染であり、親友。サッカー部に所属するスポーツマンであるが、その動機が「女子にモテたいから」というどうしようもない人。信士からは「殿」と呼ばれている。ときどき乱心する。

　雨宮（あまみや）舞（まい）

　１５歳。中学生。不思議ちゃん。

　信士のクラスメイト。金髪をサイドテールにまとめたギャル娘。外見によらず不良っぽいところはなく、性格は温厚で成績優秀という学校一の不思議ちゃん。

　一条（いちじょう）楓華（ふうか）

　１５歳。中学生。クラス委員長。

　信士たちのクラス委員長を努める少女。男女分け隔てなく接する性格で物知りだが、少々毒舌で親しい友人を弄るのが好き、という隠れＳ娘。妹の優華を溺愛するシスコンであり、ボクっ娘。

　一条（いちじょう）優華（ゆうか）

　１３歳。中学生。しっかり者。

　楓花の妹。弁当を忘れた姉にわざわざ届けてあげたり、反省しない姉を叱るなど、気遣いのできるしっかり者だが、実は大のお姉ちゃん娘でもある。

　ヴェン・エマーソン

　１５歳。中学生。黒人。

　信士たちのクラスメイトで、アフリカ系アメリカ人の留学生。どうしてド田舎の中学校に留学してきたかは不明。信士からは「弥助」と呼ばれているが、本意ではない。

　とにかくよく喋る。１人でクラスメイト全員分喋る。１人でも喋る。寝ていても喋る。