第20話 『銀翼』

 

 これは、とある国の命令書である。

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 JYTK/TTH 10129 XXYXX

 機密区分:A


 発:帝国国防軍軍令部

 宛:近衛騎士師団団長 エミリア・フォン・ヴァレンタイン中将

 及び

 南部方面軍 第一軍 第13騎士師団団長グレイグ・カウリバルス少将


 内容:デアルンス王国ヘノ特殊軍事作戦ニ関スル指令


 以下は帝国国防軍軍令部と総統閣下による決定事項である。


 1.軍令部はヴァレンタイン中将を司令官、カウリバルス少将を副司令官として、デアルンス国インテール市への特殊軍事作戦に参加する軍を編成する。


 2.先にデアルンス王国へ潜入している近衛騎士団参謀中佐シャルル・フルフドリスから、インテール市の防衛力の低下が指摘されている。以前かの国で発生した事件によって地上の冒険者及び正規軍は機能不全を起こしており、インテールとラビリンスを手中に収めることは容易である。近衛騎士師団と第13騎士師団でもってインテールを確保せよ。


 3.人員、物資の集結と編成は1ヶ月以内に完了させ、作戦決行日は本日より1ヶ月半後とする。本作戦は速度を命として行う。デアルンス本国が増援を送る前に攻略せよ。なお、本部隊とは別に、南部方面軍の一部を使用し国境付近の街を刺激し、デアルンス本国の増援部隊を陽動させる予定である。


 4.帝国は現在東方自由ギルド連合とも激戦の最中である。もし今回の作戦が長引くあるいは成功が見込めない場合はすみやかに撤退し不必要に物資を消費しないこと。


 以上。



 帝国総統署名:ルドルフ・ゲーリング


 軍令部総長署名:ラインハルト・フォン・オーウェン

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 ─デアルンス国 インテール 冒険者ギルド


 風は、凪いだ。

 シャルルとミコが冒険者ギルドへと入った時には、すっかり日が暮れていた。そしてこの日は風が戸を打ちつけ、大きく音を立てるほどの春一番が吹いている。


「おふたりとも、昇級おめでとうございます!」

 14番窓口の前に座った2人は、先程共に昇降機に乗っていたエルフの受付係から祝福を受けた。彼女たちの前にはそれぞれ紙が差し出されており、それには各自のステータスと、肝心の総合評価が示されていた。

「ウチは総合評価は【B】でした!」

「わたしは【B-】だ」

 シャルルとミコはお互いの総合評価を確かめ合った。その様子を見ていた受付係は少し待ってからまた口を開いた。


「おふたりはこれでB級冒険者となりました。第二線冒険者とも呼ばれます」

「それってどれぐらい凄いことなんだ?」

 シャルルは自分の査定表を眺めていたが、顔を上げた。

「ええと、B級冒険者になることは普通、と言いますか、ようやく一人前ということです。しかしフルフドリス様たちの場合はB級冒険者に至るまでのスピードが早すぎます…」


 受付係は、それからこの総合評価というものについてつらつらと説明を始めた。B級からはその評価が上がりにくくなること、師団長クラスの冒険者は最低でもS以上はつけられているなどだった。


「あ…前夜祭が始まったようですね」

 受付係は外を指さした。2人の冒険者も、それにつられて振り向いた。

 窓の外から何やら焚き火のような明るい物が見える。


 3人は、外へ出た。

「すごいですねぇ!」

 ミコは感嘆した。それはいわゆるキャンプファイヤーのようなものだった。火花祭りの伝統では、一年の区切りとして何か未練を断ち切りたいものや処分し忘れていたものなどを燃やす儀式なのだという。


「では、私はまだ仕事がありますのでこれで」

 受付係はそう言って、またギルドの中へと下がった。


「これからどうしますか?」

 ミコはこちらを振り返った。彼女の栗毛は広場の焚き火によって照らされ、キラキラと美しく輝いている。

「とりあえず何か食べに行く?…ん?あれって」

 シャルルは広場の焚き火を少し眺めた後、周りを見渡して飯屋を探した。だが、その目は飯屋を見つける前に、見覚えのある冒険者を捉えていた。


 フードを被り、そこから僅かに伺える緑色の髪をした冒険者が走っている。そしてその後ろを一団が追いかけていた。

「ミコ、あれ『沈黙の旅団』の人じゃない?」

 シャルルが遠くを指さした時、ちょうどまた風が吹いた。そしてそのフードが外れ、全体が露わになった。シャルルの推測は正しかった。彼女はアナスタシア・ローゼンによって率いられているパーティ『沈黙の旅団』の魔法使いで、リディアという名前である。


「!」

 シャルルとミコは、それを目撃してしまった。リディアを追いかけていた一団は彼女のフードを掴み、ズルズルと路地裏まで引っ張って行ったのだ。

「追いかけましょう!」


 2人の冒険者は、急いでそれを追いかけた。


 …

 ……

 ………


「オォイ!さっさと吐かんかいボケェ!!」

「おどれ『沈黙』ンとこの輩って知ってんだよ!さっさと『沈黙』の場所言えやぁ!」

 路地裏では、男にリディアの緑色の髪の毛が掴まれ、吊るされるような格好になっていた。そして空いている手で喉元を押さえつけ、壁に押し付けている。そしてそのまわりで仲間たちが恫喝していた。

「だから知らない!って何度言ったら分かるわけ!?」

「あんだとゴラァ!」

 リディアは、身体の自由を得ようと暴れた。しかしそれを男の強い力で抑えられてしまった

「まあまあよしなさいよ。─ああた貴方、うちのゲイル君を殺ってくれたパーティの一員なんやろ?」

 リディアを取り囲んでいた集団の中で最も目立つ道化のような仮面をした男が、彼女の顎に触った。

「ぐっ、だからなんだってんだ!お前らは『魔救の師団』じゃないだろう!」



「ゲイル・ドゴールを殺したのはわたしだ」

 リディアは声のした方を見た。声の主は街の中心部で燃える火を背に、武器を抜いていた子供だった。その子供たちは2人だった。


「ミコ」

「分かりました!」

 シャルルが合図をすると、ミコは物凄い速さでリディア近くまで駆け寄り、彼女を拘束している男に対して蹴りを入れてそのままリディアを解放した。

「シャルル・フルフドリス…」

 息も絶え絶えで、リディアはシャルルの足元にへたれこんだ。


「ほう、ああたがゲイル君を殺したと?確かにああたたちには実力があるようや。──やれ」

 仮面の男は指を鳴らすと、男たちは一斉に路地裏から飛び出してきた。それはシャルル予想以上の数であり、およそ40人はいるように見えた。

「………」

 シャルルは生唾を飲んだ。そして服のポケットからこっそりと術符を取り出した。この人数差を覆すには先制攻撃しかない。彼女は一瞬のうちにそう判断した。


「『グラヴィトン・コール!』」

 術符が前方の集団の中へと突き刺さる。するとそこにどこからともなく黒い球体が現れ、道化の男以外をその一点に吸い寄せた。

「ミコ!」

「『霧雨流──木枯らし!』」

 彼女は右手に持った桐霜の刃の向きを逆にしてからその集団に向かって真横に回転斬りを放った。その一閃は決して肉を切らなかったものの、内蔵や骨に対しては深刻なダメージを与えているだろうとシャルルは感じた。


「まだやりますか!」

 ミコは今度はしっかりと仮面の男に対して刃を向けた。

「おもろいおもろい。ああたらがゲイル君を殺したっちゅうのは本当みたいや」

 仮面の男は手袋をした手で乾いた拍手をして見せた。しかし、そのすぐ後に猛烈な殺気を放った。

「ほならああたらを殺さにゃいかん」

 仮面の男は手に持ったスマートなステッキの底を地面に叩きつけた。すると彼の両肩の辺りに白く光る玉がそれぞれ現れた。


「『トリック・ライト・ギャザリング』」


 男はステッキの先端をシャルルたちに向けた。そして次の瞬間、その玉は2人に向かって飛んで行ったのだ。

「!」


 ──ボゴォ!!──

 シャルルが何とか避けると、その玉はインテールの石畳に直撃し、そのままクレーターのように道路の一部を抉りとった。ミコの方はその場で上半身だけを器用に捻って避けていた。


(どうしてこんな騒ぎが起きてるのに誰も気づかないんだよ!)

 シャルルは心の中で悪態をついた。ここまでの戦闘だけでも大きな音を立てている。ここまで誰も察知しないのはあまりにも不自然だ。

「まだまだァ!」

 仮面の男はまたしてもステッキをシャルルたちに向けた。同じように光る玉が飛んでくる。

「このままじゃラチがあかない…」

 シャルルがひとり呟いた。そんな彼女に、少し遠くの方から栗毛の冒険者が目配せをした。反撃の合図である。シャルルは頷いた。


「『ロック・シールド!』」

 シャルルはシャムシールを前方に向けて詠唱した。仮面の男とシャルルたちの間に壁が生成される。その壁の裏に、ミコが走り込んだ。だが、シャルルの魔法はこれで終わりではなかった。

「『ロック・シールド!』」

 彼女たちの前に更に壁が現れる。そうやってシャルルは次々に壁を作り、そして徐々に仮面の男との距離を縮めていったのだった。


「な、なんやこいつら。バカらしい」

 仮面の男がその事態が良くない事だと分かった時には、ミコが近くまで迫っていた。思わず後ずさりして下がろうとした。しかし─

「『ロック・シールド』」

 男の後ろには、壁が出来ていた。彼に逃げ場はなかった。

「ちィ!」

 仮面の男はステッキの下の部分を強引に引っ張った。するとスルスルとそこだけが抜け落ち、中から刃が煌めいた。仕込み杖である。


「死ィねええええ!」

 男はミコに刃を向ける。彼女は少しでも早く移動するため、そして男を捕らえる為に納刀していた。

(取った)

 仮面の男はそう思った。目の前にいるのは武器も抜いていない小娘、そして俺は一流の

 だが、そんな淡い妄想を、刃と共にミコが吹き飛ばした。


 ミコは左手で鞘をぐっと握った。すると幻魔氷皇から冷気の祝福を受けたその刀は、刃からよりいっそうの冷気が流れ出し、遂には鞘から飛び出る程の圧力となった。

 目にも止まらぬ速度でされた刀をミコは途中で掴み、そのエネルギーをフルに使いながら仮面の男を切り上げた。


「『霧雨流─晴嵐せいらん』」


「ぐ…な、なにを────」

 仮面の男は、一瞬自分がなにをされたか分かっていなかったようだ。しかしその刹那、男のステッキを持つ右手と上半身は真っ二つに切断され、そこには主を失った下半身だけが力なくわなわなと震えながら立っていた。


「最後までこの人がなんなのか分かりませんでした」

 ミコは自分が斬ったもの見たくなかったため、背を向けた状態で刀を一振りして血を吹き飛ばし、そして納刀した。


「シャルルさん、この人達はいったいなんだt─」

「ミコ!!」


 シャルルの中で時の流れがやたらゆっくりになった気がした。それほどショックが大きかった。仮面の男の残骸である下半身の断面から、急にゴリラのような大きく太い腕が現れ、それでもってミコの身体を殴り飛ばしたのだ。シャルルは思わず服に括りつけたアークノームの針に触れた。一定のリズムを刻むそれは、今の極限状態の彼女には非常に遅く感じさせた。


「な、なにが……だ、だれか…!」

 吹き飛ばされたミコは口から血を吐きながら助けを求めた。その様子を、化け物は笑った。

「さっきはよくやってくれたな、ああた。おどれだけは楽には死なせん」

 それは恐らく先程の仮面の男、だった。唯一残っていた下半身から腕どころか上半身も全て再生していたのだ。そしてそれは元々の身体よりも何倍も大きく、獣のようになっていた。


「お前は一体…」

 シャルルは唇を噛んだ。いや、まずはできることからだ。

「『砂漠の鷹デザート・ホーク!』」

 彼女の放った砂の刃は、レベルアップによる恩恵かより大きく強力になっていた。その刃は男の左手の手首を切り落とした。が、徐々にそれは再生し始めたのだ。

「くそっ」


「落ち着くのじゃ。あやつはただの【再生者リジェネレーター】じゃ」

 シャルルの後ろで、シュルシュルと糸を巻く音が聞こえた。

「レーゼーさん、やっと来てくれたか!」

「遅くなったの。辺り一体に認識阻害が掛けられておる」



 シャルルのそばには、転移魔法を使用して来ていたレーゼーがいた。既に雰囲気は戦闘状態である。

「『黒狐の師団』の師団長か。亜人、【宵に導かれし黒狐】、人形使い、式神使い、鋼糸使い、戦扇の所持者、レベル6と聞いていたが、今はレベル7。そして、ラビリンスの悪魔城と界層主を倒した女」

 仮面の男は面白そうに話した。シャルルとレーゼーの表情が変わった。

「おぬし、わらわのことを随分知っているようじゃが、どこの者じゃ」


「『特務機関カルケドン』そう言えばああたにもわかるやろ?」

 仮面の男の言葉に、レーゼーはピクっと反応した。

「教皇領の連中か。なるほど」

「どういうことだ?」

 シャルルには、その意味がすぐには分からなかった。

「説明はあとじゃ。まずはこやつをどうにかする」


 レーゼーは手元で透明な糸をクルクルとさせ、戦闘へと入った。

「『鋼糸』」

 レーゼーは右手を少し動かすと、見えない糸が仮面の男に向かって刃を立てた。全身から血飛沫を上げたが、みるみるうちにそれも治っていく。彼女は少し不満そうな顔で右手を胸元へと引き寄せた。糸もこちらへ戻ってくるようで仮面の男の腕を切り落とした。


 戦闘を眺めていたシャルルは思った。

(あの再生能力は厄介だ。…再生能力?まさか)


「ゲイル・ドゴールを引き込んだのはお前らか」

「おお、ああたもやっと気付いたか。ほな、そろそろわいからも仕掛けるで」

 シャルルの言葉に、仮面の男は構えた。そして次の瞬間、思い切り突進を仕掛けた。シャルルはその攻撃をひらりとかわした。彼女は魔法を避けるのには手間取ったが、近接攻撃相手ならばそのスキルと経験で対応は可能だった。


「『─影送り』」

 シャルルはかわした勢いでそのまま身体に密着し、そして背中にシャムシールを一突きした。


 男の身体から血が噴き出す。恐らく、心臓の動脈を貫いたのだろう。だが、攻撃が鈍ることはなかった。

「『明鏡糸翠めいきょうしすい!』」

 レーゼーは咄嗟に糸による盾を紡いだ。そしてその盾は仮面の男の振り降ろした太い拳を防御したのだった。


「黒狐さんよお、まずはああたから殺るか」

 神聖教皇領の特務機関カルケドンに属している男は一瞬にしてその姿を消した。そして、どこからか光を伴ってレーゼーの前に現れた。

「くっ!」

 レーゼーに向かって放たれた拳を、彼女は戦扇を使って受け止めた。だが、隠しきれない冷や汗が見えている。

「転移の奇跡も使うとは、さすが教皇の犬じゃ」

「ああたのことはよく知ってるねん。ああたは普段から近接戦闘はやらん。恐らくやらないんやない、苦手なんや」


 レーゼーは力負けしそうなところで、転移魔法を使って距離を取った。仮面の男もまた転移の奇跡を使って距離を詰める。そうして何度か糸や戦扇と拳がぶつかった。


 だが、4度目の転移を終えたところでそれが起きた。

「ああた、もっと何かないんか?ないならもu」


 ──ズダァン!──


「奥の手を……」

 仮面の男が話している所を、その後ろからシャルルには聞き覚えのある音が響いた。それは重い金属音と空気を引き裂くような破裂音だった。

 それは、白い光の線を軌道に残しながら、まっすぐ仮面の男の後頭部を直撃した。そして男の額から、後頭部に空いたそれよりも大きい穴が空き、そこから脳漿が噴き出した。それからその仮面の男は二度と立ち上がることはなかった。


「ウチの娘に手を出さないで貰いたいね」


 その女性は建物の屋根の上にいた。夜のためその姿ははっきりとは見えないが、月明かりによって髪色程度はわかる。どうやら、銀髪のようだ。

「『銀翼』……!」

「レーゼー、久しぶりだねぇ。地上でウチに合うのは何年ぶりかなぁ?少しは強くなれたようで安心したよ」

 レーゼーはギリっと歯を食いしばった。シャルルには、今の状況が全く分からなかった。なぜレーゼーはこの『銀翼』という人物を不服そうに思っているのか、そしてなぜ、この弓や剣を使っているこの異世界で、ライフル銃を持っているのか。


 各々がその場で立ち尽くす中で、倒れていたミコは意識を取り戻した。

「お、お母さん…?」


 第一部 完


 第二部へ続く



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 !TIPS!

 リディアは助けられた後、助けられたことによる緊張の緩和で過呼吸になって最終的に気絶していた


 これで本作の第一部は一区切りとなります。まだまだ本作品は続きますが、まずはここで御礼を申し上げます。

 ご覧頂きありがとうございました。

 もし良ければ応援コメントなどを頂ければ執筆の励みになります。


 次回以降は更新頻度が落ちますが、ぜひまたお手に取っていただければ幸いです。

 

 テラ生まれのT


 Pt:2名

 シャルル・フルフドリス LV3

 二つ名:【暗月の見えざる手】

 HP:90 MP:120


【武器適性】

 小型近接武器:A+

 中型近接武器:C

 大型近接武器:G

 魔法武器:A+ 大型魔法武器:E


【魔法適性】

 適性:[地属性]

 習得済魔法:五種類


【スキル】

 ・体術

 ・暗殺術(体術ツリーの派生)

 ・近接戦闘

 ・鑑定

 ・採掘

 ・術符製作

 ・物品加工

 ・???


 装備

 ・旅人の服

 ・ツリーナイトの胸当て

 ・国防軍の革ブーツ

 ・まんまるリュック

 武器

 ・[曲剣]砂の国のシャムシール

 ・サバイバル用ナイフ『弾道ナイフ』

 ドロップ品

 ・爆弾石×2

 ・万年筆

 その他割愛

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