第106話

メニースターズ

第106話 黄金郷編


※太陽の分岐点 WEB版 南ルート


アポイントなど取っているハズはない 世界を牛耳る組織が足元の意見は聞くまい

此処はD国の領土内、眼の前に君臨するのは輝かしい実績を遂げた勇者の宮殿――

・・・白昼の堂々たる登場に城門前では早速ざわつく兵士の姿 守備隊長が危惧を

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「! 正気かあなた達は 聖石を渡せと、いや諸悪の根源ですと 何と恐れ多いこ

とか、連合会でもこの加護を知ってるのは僅かだったのに いつ知られた」問答を

「探ったのではなく、知っていたのです もう世界でその石碑が原因で争いが絶え

ない事は論争中の筈 連合では聖石と崇めていますがとんでもない 何故」ロシェ


ひきかえせ・・・引き返した方がいいぞ 何処かで聞いたセリフが脳裏を過るが?

残念ながら世界連合が手にしたのはブルーオーブではないらしい(アホかい!)😠


「知らんな、どの道渡す気はあるまい その似非加護とやらでソロモン軍から世界

を救った事実を作りあげたのだ、君達から見れば私達こそ邪悪な存在だろう」隠密

「痴れ者が そうですとも、私達世界連合がこの世を救ったのです 調印の際には

我らは嘲笑れた、ソロモン軍に勝てるわけがないと 現実はどうです」本部長のN


徐々に罵声が入り口前に響き渡る ガチャガチャと武装した警備隊が詰め寄る情景


「放置したらまた戦争に発展するわよ、帰って来るのが遅かった 最後の責任なら

此処にあったのは宝ではなくモノリス! 連合は利用されている、ならば」アンリ

「くっ 私等は世界中から国際手配されるかも、傍から見ればテロリストが凶行に

出たと そうよ、ソロモン軍との戦いには参加してない事になっているのに」紅蓮


ピザ兄弟が警備兵を殴りつけそうだが、ピジョンが制した 親分が一歩前へ出るが


「誤解しないで頂きたいのは あくまで私達の独断として此処に来たのだという事

エース共和国は関与などしていません、予め宰相を襲撃したのが効いたようね?」

「憶測を抜かすな! お前達、確かサウルーン軍の時は活躍してた連中だな 昔に

共和国とつるんでた奴らさ 襲撃してるのは貴様らよ、とち狂ったのかい」女傭兵


「今更嫉妬でしょうか 見苦しいですね 聖石です間違いありません、ハイ この

素晴らしい力に目覚め、そして私達は世界をソロモン軍から解放したのです」凄腕

「馬鹿野郎が! 目覚めたのは悪の芽だ、酔ってるだろう自分達にさ 新世界だと

何言ってやがる、嵌められたんだよ お前もそして私達もね クソが」怒りのモカ


・・・もう帰る事は出来ない状況だ アール王国から指名手配と同時に除名処分に

王族が管理していたのは開戦初期の頃まで、戦争と利権は必ずついて回る現実――


「予想通り尻尾を切る流れでやんすよ、ギルドの荒くれが暴挙に出たとか」ハット

「ひゃはは、新聞屋にいくらで記事書かせてんだかな 準備してんだろ?」ドミノ

「また戦乱にするわけにはいかないのよ 分かるだろ! 汚れてやるわよ どうせ

渡す気なんかないさ奴らは、モノリスは毒物、だから争いが絶えないんだ」騎馬師


宮殿前を守る兵士の合間を縫って罵り合いになったか 当然幹部連中は納得しない


「不埒な軍団め、人聞きの悪いことばかり並べ立てる お帰り頂けない様なら実力

行使させてもらいますよ、人類の宝ですこの聖石は 不届き者が! 成敗だ」K氏

「言うわりには手下の後ろで吠えてる気かよ? クローバーが本物だぜ、オッサン

・・・用があるのはアスモデウス代表だ! ここの邪悪な石は破壊しておけとさ」


「ほう 大胆不敵とはこれなり、新たなる世界の脅威です 聖石を奪いに来るなど

言語道断、私達が導かれし者達なのですよ ソロモン軍では物足りないか貴様等」


小柄な風貌とは真逆の威厳 世界連合のCEOに相当する人物、新たなる王の誕生か

西ほどではないが、南ルートも結果的に帰還が遅かった 間違いでしたは通用せず

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             ※南ルート 連合か、太陽か

「何という事か! 世界の敵ですよあなた方は もう言い逃れ出来ませんよ、中に

など入れさせるか邪悪が、ソロモン軍を倒したのはまぐれではない侮るな」守備長

「!? そうだ、思い出したぞ 太陽の軍勢とか言ったな 貴様らもソロモン軍に

恐れて隠れてたクチじゃないのか、この先は連合が仕切るぞ 邪魔するな!」傭兵


騒ぎを聞きつけて続々と城門前へ集まって来る兵士達 どことなくドヤ顔な気配だ

組織の権威性を広めるには手ごろな事件発生が望ましい、国際警察のつもりだろう

ここで野蛮な軍団を返り討ちしておけば 今後は誰も逆らえなくなる、計算づくか


「サウルーン軍などもっと早く連合が起ち上がっていたらあなた方の出番など何処

にもなかったのですよ? では、私の魔術の真髄とくと味わいなさい フフ」手練

「コイツ等、人間の限界を突破してるじゃん 目覚めたとかマジか、思い込みだろ

戦争に不参加の事実になってるから 隠れてたと疑われてる、悪役かよ私等」モカ


「私は正直本意ではありません 世界を救ったのは連合軍です、ですがその裏にあ

る脅威に気がついてないのであれば 誰かが討つしかないんですよ結局は」ロシェ

「最奥の代表が裏で画策してたのかしら、ずる賢い奴ね 此処に聖石なんて無いわ

私等が帰って来なければニューワールドオーダーは完成された 危険思想め」紅蓮


・・・まるで攻めて来る事が想定内だと 軽快にパチンと指を鳴らすアスモデウス


「馬鹿共め、こうも易々罠にかかるとは 私こそが本物の王たる逸材さ 聖石だよ

誤解してるのは汚れ部隊の貴様等の方、世界はどちらの味方をするかな? クク」


「むかつくチビ助ね連合のトップは、アンリさんより一回り小さい子供に見えるな

画像無しだから想像でお願いなのよ 本当に勘違いでしたはシャレにならないよ」


世界連合は遠征してソロモン軍に勝利している 英雄達に牙を向ける反乱軍扱いか

実力がなければ大陸統一の偉業は成し遂げられない 邪魔者は淘汰される新時代へ


「? あの独特の重苦しさとは何か違うぞココは、だが地下にいた時はもっと空気

が澄んでいたのだ 何かしらの作用があるのは間違いあるまいよ 必ずな」小夜香

「先鋒さんは武器を抜き出したぞ、戦闘開始だろ 世界の全部が奴らを支持してる

わけじゃないだろ 戦争の火種を潰しに来たんだ、ためらうと負けるぞ」コバルト



案の定血気盛んな若手の剣士が鉄剣を振りかざして来た「この田舎の恥知らずが」

これに対して筋骨隆々の先輩が受けて立つ、ハンマーで軟弱な武器を弾き飛ばす!


「ひっひ、手をあげたんだから後悔するなよ若造? 開戦じゃー、いくぜ!」ピザ

「! 侵入者だ、即刻排除せよ 守備隊 直ぐに援護の連絡を急ぎなさい これは

聖戦です 連合から平和のシンボルを奪おうなどと大それた真似を 応戦を」幹部


どうやら話し合いは無効 やはり武力こそ正義なのか・・・宮殿前にて早速の混戦


「入り口前は固めてるでやんす、ソロモン軍より強いか確かめますか兄貴」ハット

「もう帰るアテもねえしな 精々派手に暴れてやろうぜ、ガチンコで上等」ドミノ


アポなしで白昼堂々の大立ち回り 門の後方から連合軍の狙撃が数発飛んで来るが

対峙してるのは直撃を受けるやわな部隊ではない、各自は闇の軍勢と交戦済みの士

脅しではなく仕留めるつもりで放っただろうがパリィされる「かわせる速度だな」


前方に立つ小夜香に、警備についていた槍兵が突進して来る! これを機に憲兵隊

更に宮殿内から騎馬隊の地鳴りらしき音が どうやらやる気十分で控えていたのか

世界連合は予想以上の武闘派らしい・・・短気なコバルトが先陣の一人を討ったが


「いいんだな? 賊共め! おい、テロ組織がお目見えだ これが太陽の軍勢だと

サウルーン軍の時は貢献したと聞いたが、落ちぶれて乱心とは滑稽だな 二流が」

「貴様ら何の大義があっての暴挙だ 正に悪行よ、粛清だ 世界連合を甘く見たな

闇の軍勢など私達に比べれば劣等軍団も同じ 正義を思い知るがいい!」王道派軍


血が流れた時点で理屈は通じない 各地の暴動はやがて戦争への導火線になる――


「偽りの友軍らしいな? 共和国にも見限られて、ソロモン軍の時には何処に隠れ

ていたのだ この臆病者共が あわよくば連合の手柄を横取りする為か!」敵射手

「騙されてるぞアンタ達も 制御できない力は必ず次の戦争に繋がる、だから来た

私はまとめ役だが決定権は持ち合わせていない 義なら既に体現している」統括は


「へえ、まるで自分達が平和の為に動いたような物言いだな 勘違いだよ、マヌケ

力のある組織が世界を統治して何がおかしいってんだ 連合の実力なのさ」女傭兵

「厄介者、成れの果てでしょうね 落ちぶれて我々を標的にする、正に狂気の沙汰

醜いですよ太陽の軍勢さん? 誰が見てもテロ行為です 本部に襲撃とは」敵術師


( ;゚д゚) どうしてこうなった! いいえ、初めから戦記ですよ 相手が別なだけで

隣国だと余計に不仲になりやすいのは現実世界でもお察し ミサイルは導入無しね


「うるせーよ 力なら私達の方が上かも知れないけど? 世界連合って言っても中身

は支配構造なんだろ、お前等が各国の重役を暗殺計画してるのバレてんのよ」モカ

「この際言っておいてやろう ソロモン軍の本陣は私達が最初に墜としているのだ

信じはしないだろうが、隠れていたのではない お前達は見てないだけだ」小夜香


裏で手引きしているのは代表のアスモデウスで間違いあるまい ヤツは元々闇の王

脅しで恐怖心を植え付けるやり方のどこが平和主義者なのか、世界全ては騙せない

「モノリスを渡して今日限り解散しなさい!」リーダーが宣言するなら先へゆくが


「? 世迷い事を、邪悪を討ったのは我々だが最早話し合いすら期待できぬ相手の

様だ、構わん 戦争を起こそうとしているのは貴様等なのは明白の所業」幹部のK

「はっはっは、惨めだな偽りの英雄様達は 此処に大勢の証人がいる、テロ行為さ

太陽の軍勢など笑止千万 世界を統べるアイドルはアスモデウスちゃんなのよ♪」


会合に来たわけではない事は容易に想像出来たが 世界連合にとっては新たな敵に

・・・どうやら簡単に入場は出来ない警備体制が敷かれている 実力突破しかない


「追加で来るだろうよ、もう騎馬隊がこっちに突撃しようとしてるから宜しくねー

うちの導師様がご立腹だよ 最後なら派手に暴れてやろうじゃないの!」コバルト

「あー、チビの😊ッチが調子に乗るんじゃねえぜ? 本家は伏せ字に納得しないの

歯切れ悪そうだな今回、クローバーさんやる気になるまで尺を埋めて繋げといて」


( ´ー`) だそうです、彼女に歯向かうと崩壊するほどの強キャラなので茶を濁す

確か原案では回復の杖が入手可能なんですね 任意なのでイベントは強制出来ない

WEB版には利用出来そうな物置など設置されてない様だ、南ルートでの最終対決で

次回は戦闘描写で時間を取られそうなので ここで調整しとけだとさ、別にいいが


執筆して分かった事とか書いておこうか 後書き風を作中で語り出すスタイル定期

ぶっちゃけ熱量のあるファンを何人つける事が出来るかです 創作は全てそうかと

あまり興味がない人達は前半で直ぐに離脱していきますので、第一話のみ読む層も

二話目以降を覗きに来る確率が低いと更に不人気になる(サイトにより仕様は別)


話は変わるんですがSNSで宣伝してもお客がつく人とそうでない作者が極端なので

フォロワー数がイコールにはなりません 見せかけだけのインフルエンサーもどき

とにかく大勢いるように繕ってもボロが出るのは利用者なら承知 届いてないのだ

最悪なのはお金でファンを買っている連中です、釣れるわけないですよ今の世の中


自分から声掛けするのも理解出来ますが、果たして属性が当てはまるアカウントか

ダイエットを発信してたのに 何時の間にか飼っている猫の日常ばかりになってる

あるいはPCパーツの紹介だった予定が来月から○○でWEBコンテストに投稿します

こういう方が結構な数でいるんです 雑多よりも最初から的を絞らないと失敗する


私は自作したゲームと小説関連、初期の頃から言って現在も継続しているのですが

他で名が知れてるのならある程度ブレてても見てもらえる 新規なら特化の方が吉


「へ? セリフ挟まないと読み飛ばされるから何かコメントしろだって、あっそう

普段は反応しないのに いきなり自分の作品をDMでどうとか言われてもw」アンリ


(´・ω・`)・・・ブロック対象になりますよ○○さんとか、もう付き合いはないけど

WEBでも公募でもプロアマ混合ですから 開催直前にやる気を見せても信用は無い

普段から努力してる状況をお伝えしてないなら、応援しようとは思わないのが定説


「実績なんて結果の肩書きなんですよ 我々は小説の方が後発ですので」錬金術師


以前にも作中で言ってますが声掛けされるのは一握りです、楽しむのを優先しては

苦痛を上回らないとエターナルして忘れられます 選ぶのは意志のある読者なので


           第106話 黄金郷編 5076文字 (続)

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