第105話

メニースターズ

第105話 黄金郷編


※太陽の分岐点 WEB版 南ルート


              D国領土内 世界連合本部

「どうやらソロモン軍は徹底抗戦に出る模様ですね 皆さん決戦は近い 努々油断

召されるな、敵は西の要塞で待ち構える気です、今こそ我らの力を!」幹部のK氏

「闇の軍勢などこの地には必要ないのです 奴らを淘汰したら世界を導くのは私達

世界連合のみ、調印に参加しなかった愚かな諸国よ 今に見てなさい」本部長のN


我々の記憶ではこの場所はソロモン軍の旧司令部だった ※西ルートだと研究所跡

事の発端は旅人姿だったクロケルが嗾けたD国の城、そしてサウルーン軍と邪神が

触れてはいけない石碑が、有り得ない対決を作り上げたのだろうか この熱量!?


別物だった 不気味な祭壇に彩られた悪趣味な内装とはまるで違う 深紅の絨毯が

世界を束ねる志が集う、威風堂々の宮殿風に建て替えられていたのだ 一体これは

ここで疑問に一つお答えしておく 南ルートでは出世してるらしき、新聞社の支部

どうやら場所が選んだ方角で異なる(アトランティカ軍が粉砕した時は小港付近)


・・・お分かりいただけただろうか いつの間にか地図が記憶と変わっていた事に

現実世界でも似た事例が幾つかある、気のせいだと言い張る勢も多い そして――


「ソロモン軍は我らの引き立て役に過ぎませんよ、悪は滅びる運命なのです そう

ですね皆さん? こちらには聖石があるのです 負けるわけがない」守備隊長のS


最奥の豪華な王座に小柄な人物がいる様だが「さあ、知りませんね弱者の戯言は」

追い詰められた手負いのプライドが瀬戸際を覆した 連合、代表のアスモデウス!


「はっは、力があふれてくるねぇ 聖石の加護万歳ってね、私等の連合軍に勝てる

奴なんているもんか 正義は我々の方さ、覚悟しておけ ソロモン軍め」精鋭傭兵

「私達は目覚めたのだ、自分達の本当の力に 闇の軍勢でしたか 基盤を築くには

手ごろな敵的です 皆さん、これで世界は連合なしでは成り立たなくなる」凄腕だ


世界連合ではモノリスではなく聖なる石の扱いなのか? ただ事ではない強部隊軍


「新たな世界の幕開けが来たのだと教えなさい、私を愚弄した事は間違いだ 馬鹿

では制覇出来ぬよ 聖石、そう ここが世界の中心になるのだ 愚か者共が」新王


「承知、計画どうりですね 先ずは降伏の打診からと、当然受け入れないでしょう

それでいいのですよ、抗った末にソロモン軍は討たれるのだ! そして」幹部のK

「新世界政府の樹立、夢は確実に我らの方に来る管理するのは私達です勿論 力を

手に入れたのです 世界を救ったのは誰か、もうすぐ判るでしょう」野心家の部長


宮殿内に響き渡る勝利者の高笑いか 組織を旗揚げして自らの汚点ごと葬る計画を


「従わないならそれなりの報いは受けて頂きませんと、既に連合に加わりたい諸国

から会議の要請がある、敵対するのはどの国かな うふ 楽しみですねえ♪」代表



こうして世界連合対ソロモン軍の一大決戦は確実のものとなる・・・数か月の激闘

の結果は予想どうりに、かくして世の中はアスモデウスの思惑に偏りかけていくが

世界を闇の軍勢から救ったのは世界連合であると、日頃から自国の待遇に不満を抱

いていた多くの兵士を抱き込み北の大国家へとのし上がったのだ、更に時は流れる


※この部分は原案でも対決の描写は省略してます 太陽の軍勢がメインの物語の為

                   ・

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               揺れ動く世界情勢にて

「お前等はどうするんだ 俺は奴らにはつかない、やってることは悪党と変わらん

力で押さえつけるだけ、ソロモン軍が討伐されたら初めからその計画だぞ」情報屋

「君は連合には行かないのか? やがてアイツ等が世界を動かしていくぞ 今の内

に書類にサインした方が食いっぱぐれがない様に見える 英雄じゃないのか」山男


何処かの森林近くの様だが詳細は不明 恐らく傭兵や商人達も皮算用に意見交換を

・・・戦争は儲かる、不幸な事例の裏で必ず利益を会得する輩が居る 混沌は継続


「私達の昔の知り合いも半分は向こうに流れた、私は嫌だね 待ってるのは支配だ

今に分かる、頃合いを見てまた戦争さ 最初の理念なんて嘘っぱちになるよ」狩人

「意外と冷静な判断ね君達は 開戦になる前に仕事をしてもらうから大丈夫でしょ

ここからは一般兵の領分じゃないけど もう対立の芽が出始めてるし」チャツネか


「あんた等、確かアール王国の所属だったな 以前はエース共和国に吸収されてい

た様だが 仕事とは? 貧乏な国より話題の大国についた方が得ではあるが」住民

「連合はスパイを各国に放っているよ 確実に根回ししてるんだ 共和国の重鎮も

刺客に係ったって噂だよ、脅しさ 他の国も従わなければこうなるぞと」ハンター


どうせ仕事をするなら割のいい場所に定住した方が得だ 時代遅れでは稼げないさ

・・・おや、誰か来たが 何処かで見覚えのある風貌、お節介な三人組が意見する


「汚名を被ってもらいましょう 英雄がどちらかは皆は知らないのよ 居なかった

のですよ王国が返還の時には、遅かったのよ! 帰って来るのが 決定ね」町長か

「? 君達一体何の事言ってるんだ 連合軍がソロモン軍を討ち取ったのは間違い

ない 知ってるさ、奴らに歯向かえる部隊なんているわけないじゃないか」情報筋


こうしてソロモン軍の脅威は消え去った かくして世界は連合国が中心となり従わ

ない輩は粛清されていく事になる、英雄が統治して何が悪い 芯が間違っていたが

詳しい日時は不明 この出来事の後なのは確かか、意味のない遭遇では危惧を誘発

南ルートで帰還したメンバーは旧アール王国で浮足立つ 家紋のない侍達はご法度

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                   ・

                   ・

              深夜から未明だと推定する

「おい、出て来いや・・・今後を打破したいなら対話は避けられまい、いるんだろ

私抜きで進められると思わない事だな オリジナルは高難易度に決まってる」導師

「これまでの戦い 中々為になった 遅かったのだ、凶星は我らが防いだ事になる

察しているとは思うが、COBRAとアルカディアにはお帰りいただいた勿論」いい男


「申し訳ない、双方一つずつで手打ちにされたわ 最後の仕事をしてくれるかしら

これが最善だと判断を、世界連合からモノリスを奪いなさい 出来るでしょ」受付

「どうして戻って来たの! 割に合わない指示を受ける気は無いって知ってる癖に

破綻は防いでるんでしょうね? 全く、聖石を認めたら崩壊する 討ちなさい!」


町長がマンデリンだと読者は見抜いている だが彼女には知らない側面も多いのだ

※現在は第二部の佳境部分です このメンバーは規格外に位置付けされる強キャラ


「さあ、どうかな? ゲームと一緒にするんじゃないぜ 名乗らないのか諸君は?

私は太陽の軍勢を見届ける存在 帰還するのは何時の日だったか、分岐など笑止」


マザーは広範囲を追えるが万能ではない、この三者も似た使命を負わされている理


「我々とて太陽の軍勢ですよ 大凡の経緯は紡いできた! 先に宣誓したのは貴殿

いずれ再会する事になる、これ以上は聞くまい 俺は友に救われた恩がある」山男

「だから私達も結果的に何度か動いた 王国が返還にされている事実、連合の結成

単体ではどうしてもムリが生じる ここで対立したら闇の思うがままに」チャツネ


「最初の街で遭遇してるのにお互い、とぼけるんじゃないわよ 逃げられないから

辺境だからフロンティアだとね もう敗北は絶対に出来ない、責任を取れと」某兎

「な? 違いが分かるのは原案を全部知る必要があるのよ 気にせず進めようぜ♪

大丈夫だってばよ WEBだけでも面白いからコレ、代表作に間違いないだろうよ」


(´Д`;)・・・全体からすればようやく半分ぐらいなんですが もう割り切る長編作

途中からSF要素が含まれるのでやはり万人向けにはなりません 派手にしたければ

此処にいるのはクローバーなんです、マンデリンは隣人が双星だと知りません――


「ケリはお任せする、俺は裏方なのでもう発言はない 動乱の結末は知らんさ」漢

「表向きはアスモデウスの台頭で問題ないわよ それぞれに役割があるから」茶髪

「反逆の代表になるでしょうね 世論は二分される、敵も策士だったのよこっちは

だから汚名って言ったの 戦争に綺麗ごとは通じないのよ、それでいいじゃない」


太陽の軍勢と名乗りをあげたのはプレイヤー様と読者 両方が確認してる物語です


「ああ、構わんぜ私は モノリスが出現しなければ、こうはなってないんだからな

世界連合が英雄だって? 違うね! 魔石を有難がってる輩はシバク必要があるの

元々はソロモン軍だろアイツ、平和の代償を清算してもらおうか 鉄槌案件だな」



・・・こうして世は二手に分かれる事になったのだ 世界を救った連合に支配され

て生きるか、それとも人として自由を勝ち取るのか、次第に世論は聖石の存在へと

力を与える英知か、人心を惑わす邪宝か? 代表団の話し合いも折り合いがつかず

  三たびの戦争が濃厚になりかけた時、かつての精鋭が立ち上がる事になる!


それは この大陸の歴史には記載されていないとある、しかしアナタは知っている

本当に世界を救ったのは反乱軍と罵られた少数の軍勢である! 汚れた英雄を――

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                   ・

                   ・

              懐かしの赤い屋根の下で

「姐御本気でやんすか、エース共和国なんて助ける義理ないですぜ」不満のハット

「全くだ、もう解決してるのに何で今更俺達の出番だかな 宴会希望だぜ」ドミノ

「残念ながらそろそろ追放の通達が来るでしょうよ、建物の不法占拠容疑だってさ

王国の私物を勝手に住居にしてると 強盗団扱いか私等、邪魔者の帰宅か」三白眼


現在のアール王国の権力者はかつての王族ではない 民主主義にそぐわない存在達


「F😊CK! だろうと思ったぜ、最後の食事だな今夜は ヒヒ、流石の導師様よ」

「腹はくくってるよ私は 面倒くさい事には興味ない性分さ 飲もうぜ皆」騎馬師

「ムカつくわね、恩を仇で返すシナリオか南ルートは、モカさん達貧乏なままかよ

あー、ハズレの方角踏んだかこれ 手配書回る前に出発の準備ね、解散記念の宴」


トカゲの尻尾は切られるのが世の習わしである、争いの元を絶たなくては終戦せず


「決死隊も風流ですな、この小夜香は武人だと自負しておりますので依存なしで」

「参りましたね、こう来るとは 血生臭い用心棒の時代は迷惑千万の様で」ロシェ

「同盟解消してるんだから助け船はないわよ、どうやら新聞の号外が予定されてる

プロパガンダでのし上がりか ダーティな黄色組は豪華な宿舎で読者を管理」紅蓮


自称のライバルは地道に根回ししていた南ルート 金銭的には赤屋根の敗北だった

今や発刊する立場になったイエロー様、カトレア達が復讐しないハズあるまい w


「どうせ追われる立場になるわよ、戦乱を引き起こした軍団にするつもりだろうな

アンリさん達が闇の軍勢と取引してたとか書く気ね このエロ記事の同人無勢が」


(´・ω・`) クリーン路線では成功は掴めない ハッキリと分かんだね、辛い現実だ

大人しく牢屋に収まるメンバーではありません、次話の前に英気を補給しておくか

本来なら直ぐに最後の戦いにシーンチェンジなんですが WEB版の特典は何処かな

分岐に入る前に休憩してますが、小説は全方向を確かめる責務がある 体力勝負さ


「明朝に出発するからそのつもりで、うちらを拘束出来る兵士はいないけど」モカ

「酔い潰れるほど強い酒は交わせないわな 最後の友情を確かめるか、在庫処分で

・・・町長さん達見当たらないね 景気も悪いし、遂に王国を捨てたか」コバルト


クローバーがアンリの方をチラ見する どうやら余計な発言は避けろという動作か

そうこうしてる間にピザとマスターは厨房入りした様子 赤屋根ともお別れの晩餐


「共和国の首相達とは挨拶が出来ず仕舞いです、いや、会うべきではないな」錬金

「最後まで貧乏くじだったね、遅刻する気はなかったけど 望まぬ革命前夜」紅蓮

「今更綺麗ごとは申すな 戦であるぞ、何度も返り血で汚れている 決起か」隠密


最後のテーブルに並べられたのは燃える様な辛い火鍋「糞が、汗ばかり出やがる」

いかつい筋骨の腕が 帰還したからには拒否出来ぬ、全員で黙々と決意のスープを

地元の名産だった香辛料をふんだんに使用したジビエ料理を、山菜ごと食らいつく


撃っていいのは討たれる覚悟のあるヤツだけだ! 片目が疼くのは本物の愛国烈士


「何処のダークヒーローだかな 泣けるわねホント、聖石? 否定するしかないわ

戦争に無血解決は有り得ない・・・後ろを振り返っては勝てない旅路」統括の激励

「借金返済してた頃が懐かしいぜ、ご馳走様― メラメラとアツい次回よ」導師様


アール王国に手配書が配布されたのはこの数日後である、既に出撃した朽ちた屋根

背水の陣で進撃する太陽の軍勢を待ち構える世界連合 大地の意志はどちらに傾く

   今宵 真っ赤に見えた月は何も語らない 結末はアナタ方が見届けろ


          第105話 黄金郷編 5031文字 (続)

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