第50話

メニースターズ

第50話 黄金郷編


久しぶりに城下町へと帰還したアンリ達一行 ギルドを休憩所として許可を取りつ

かの間の料理と美酒に舌鼓を打つのであった、そして凱旋から一週間が過ぎた頃か

アール王国からの親書を受け取っていた某国内ではC国の諸外国に対する侵略行為

それに対しての緊急会談が開かれていた 裁くべきか否か 誰が正義なのかを――

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「では、今年度の上半期に対する自然災害の被害報告とその対処法についてです

以前の議題にもありましたように我が国の・・・続いて今季における」会議中か?


「概ね了承致しました、書記長 そろそろ例の件についての意見交換を 我が国内

にも不穏な気配が 以前から怪しげな素振りは見せていたが 実行までは」騎士が

「急かすなよラインハルト 書記長も首相もご存じさ 既に小国に対する侵略は始

まっているのだから、各地から苦情は出ていた 出所が不明でしたので」ブルーノ


この場所はアール王国ではない 大凡C国は各諸国にも火種を撒いていた様子だが

仕掛けられた途上の元首は書簡を送っている 隣国で最も整っているエース共和国


「そろそろ私が切り出そうとしていたところだ諸君 あくまでも噂だと思っていた

C国は本気なのか? 我が国充てに既に親書が届いているのだR国からな」現総帥が


「お言葉ですが 悪戯の類ではないのですよね首相 他国にもC国から脅迫まがい

の怪文書 やはり、予め計画してたのかしら海を越えて襲撃するなら」シルフィー

「もう戦争だぜ C国の奴ら怪しい薬を開発してやがる 丁度頃合いを見て 吹っ

掛ける気でいたのさ 俺の仲間が空から見てんだ 間違いねーのよ」小鳥型の宰相


暫く沈黙が続くが これが冷やかしならアール王国からの書簡が届く理由が無いと

陸つながりでそれ程の移動距離ではない隣国が、軍隊のない小国が徴兵した意味は


「うちの宰相は信用出来る人物 いや鳥類だが どうやら局地紛争では収まらぬよ

うだな今後は、ハッキリ言うともうアール王国とは戦闘状態らしいぞ」元首ケニム

「そして、親書には我が国に軍事援護を願えないかと 一緒に戦って欲しいという

事ですか 意見は 場所が反対なら先に宣戦されていた可能性」書記長のマチュア


僕にその手を汚せと言うのか! いいえ、これはオリジナルストーリーで~すw

内容は全然違うので 名前が似たり被ったりは意外と多いのだ、(エリカ達もな)


「怪文書には もうすでに種は撒かれたと 奴らめ アール王国は我々の隣国だよ

此処から南西方面に位置してる小国だが 独自の港を抱えていたな」ラインハルト

「絶対にR国以外にも仕掛けますよ D国がこちらに付く確率は残念ながら低いか

先手を打つのであれば、いや もう向こうに動かれた後だな 失礼した」ブルーノ

「私達エース共和国は正義の味方ではありません 自分達の国内情勢を最優先にす

べきですよ今は、しかし 今参戦する利点が我が国にあるのであれば」シルフィー


「ケッ 現実的だねー シルフィーちゃんは 何か宝石くれるってよ 安物だろー

けど 交渉材料がねーんだろ どうすんだ 他国にビビってるとか思われんぞ」鳥

「宰相! 党首を煽るものではありませんよ 宝石の他に皮袋1つ分の砂金を付随し

ていたと 採掘出来るのでしょうか 銀山は知っていましたが もしや?」書記長


 アール王国の側近はピジョンの知り合いである 提案していたのは配下なのだが


「年々国内の予算が厳しくなってきています 何か手を打ちたいところですが 砂

金の採掘権か 交渉のテーブルを用意する程外交は今まで築いていない国だ」隊長

「確か銀鉱山の方は連盟で折半の筈です 宝石と砂金の採掘場を隠していたのか?

急遽軍隊編成したとも 資金がなくては雇用出来ぬはずさ これは」ブルーノ副長

「まんざら無駄足ではないという事ですか 一度使者を派遣すべきでは 最終判断

は首相自らが 外交自体ならこちらに不利益なしとみますが 軍事的では」三銃士


「おせーよ 返事しちまえよ R国取られたら一気に不利になるぜ D国とも繋がり

そうなのに遊んでる場合か バラまいたんだよクソの種をな 潰すしかねーのよ」


ホワイトな小鳥は警戒している 雌雄は不明だがカンは鋭い、描写は読者次第かも


「思った以上に危険だという事か よし分かった悪いが アール王国には防衛線に

なってもらうか 使者と弓兵部隊を急いで向かわせろ D国と繋がる前にな」首相

「私達エース共和国は 各国との境目に位置する由緒ある古国です 夢を見ました

戦いはこれが始まりではないのかも知れない、勇気が試される まさか?」書記長



こうしてエース共和国は暫定ながら、アール王国と防衛協定に踏み出すことになる

この時の判断が他の諸外国に最大限の緊張をもたらしたことは言うまでもない――

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                アール王国の城

「現れたか・・・返事はまだ来ないのか このまま数で圧されたら防衛軍だけでは

持たんぞ オパールもう連絡は付けているな 北西街道から西の山岳部だ」焦る王

「見つからない様に迂回してたんでしょう 大丈夫です ここで再度C国を食い止

めれば 協定までの時間は十分に稼げるはずです 使者の返事は先に頂きました」

「そうですか 良かった、いえまだだわ C国の進軍を 防衛軍ならやってくれる

と思いますが万が一という事も 国土では圧倒的に不利ですよ私達は」サマンサ姫


こちらに進軍してこないことを願うが、頼んだぞと他の守備隊は冷や汗ものだった


「小国って大変ね メリッサは仕事で来てるだけですから、警備員は退屈ですね」

「どうせなら城下町まで進軍された方が盛り上がるのではなくて?」不遜な魔女が

「あー、シルヴィ先輩は現場よりデスクワークの方が向いてるな 貧乏暇なしよ」


この後アンリ達は防衛線を北西の山道方面へ移行する 戦時に正式な休暇など無い




              アール王国 山道防衛戦

「伝令の正確さには恐れ入る(それな)現れたわね ココを突破されたら街まで一

気に行かれる 断固阻止 もう様子見は終わりのハズ 気を引き締めて」ピジョン

「うひょひょ、大丈夫でやんすよ 俺っち含めて全員が達人ですぜー姐御」ハット

「バカだねC国は 割とデカい大陸って聞いてるがホントの大軍を知らん」ドミノ


「モカさんメリッサ達と顔合わせたくないから 前線には出て来ない様だけどね」

「? そう言えば顔見知りなんでしたっけ何名かは 5番地区の事で」錬金術師は

「こっち小説なのよねアンリさん 蟹の話は原案の方ですから スルーでいいわ」


「迂回してたみたいだから後方から追加で来るんじゃないの 通さないよ」騎馬師

「性懲りもなく山道から侵入を試みるつもりか 我々は普通の兵士ではない」隠密

「旅の人、街にはいなかったみたいなのよ 何処に消えたのかしら」スカーレット

「クローバーさんまだ大人しくしてるから適当にあしらってよね~ 始めれば?」



戦闘開始の様だが状況はどうか 配置に就いているアール王国の防衛線から西方向

山道にしては傾斜が緩やかな方か、夕刻にはまだ早い時刻 10数名程の敵勢を確認

所々を塞ぐように柵が設置されているが 常駐してる警備兵がおらず効果は希薄だ


現在は防衛部隊が待ち構えているのだ C国の計画通りに進軍出来るとは思えない

斥候を兼ねて迂回して来たのだろうか? まだ見えないが後続も居るかもしれない

アンリ達は精鋭だが、新兵編成だった場合は敵が少数でも油断出来ない状況だ――


この道を真っ直ぐ進めばその先は山岳地帯 アール王国の領土外になる 境目付近

上陸の侵攻ルートは限られている 故にここを抜かれると街への被害が大きくなる

防衛ラインを縮小すればそれだけリスクが高まるが小国に回せる軍事費は限られる


「タコ! 侵入を阻止しろと最初に言ってるでしょ 早速向かって来る」マスター


「チッ こちらに回って来てたのか 構わん、いくぞ かかれ!」号令の敵伝道師

「ふぉおおおおお! はぁぁぁぁぁぁ!」敵視を確認して猛然と突進して来る人影


「眼がイッてるな、怪しい薬の末路か 手遅れだろう 何となく予想はしてました

更生は除外でしょうね C国は戦闘用の廃人を投入する気ですね」迎撃するロシェ

「まあ 全部倒すけど、もう化け物と変わらないでしょ 街の住民まで奴等と同じ

末路にされていたかも知れないわ うちら魔法で援護するから前方宜しく」紅蓮が

「主力が直接乗り込んでる感じじゃないわね今の所、先にコイツ等からか」モカだ


恐らく薬物の実験体であろう特攻隊はまだ少数の模様 槍兵や斧兵が後ろに続くが

奇襲というのは防衛線を張られてからでは遅い「奴等では無理よ 参る」小夜香、

そして我ら赤屋根の脂ぎった肉の壁がじわじわと敵にプレッシャーをかけていく!

「ぬおおお!」正面から突っ込んで来たC国の狂戦士らしき雄叫び「おりゃあ!」

ボフッ ドゴォン ドカ ドカ ボフン ドガン ドゴン ボシュウ ドガアアン ドガアアン


                  次!😡


「調子に乗るなよ 追加部隊が来れば クソッ」予定が外れたのか悪態をつく伝道

「効かないよ、予想通りか このまま蹴散らしていいんじゃないの?」短気な騎馬

「これで終わりじゃ手抜きでしょ サッサと援軍寄越しなさいよね」紅蓮の挑発か


アール王国の防衛隊が依然として優勢 もう半数以上が前衛部隊に吹き飛ばされる


「ええい 何をしている サッサと進軍しないか! 臨時職員が使えないから私ま

で現場に、新薬の量産体制を急がなくては 行け やってしまえ」追加の部隊登場


「出て来たわね 後ろに隠れてるんじゃないわよ アイツがボスかしらね 遅いわ

倒せるわけないじゃん☆ アンリさん前に出ないから皆に尺の方は任せておくか」

「また変な奴らが突進してくるのか 新薬だって? 化け物を生産しているのかな

ここは通しませんよ 意外と甘く見られているのか 突破は無理ですよ」錬金術師


「援軍いたのかよ~ クローバーさんの出番来ねえな、ヒールするまでもないぜ」

「何故突破出来ないんだ! 試作型も投入してるのに」だってよー? m9(^Д^)


そりゃテメーが馬鹿だからよ と、導師様のありがたい説教で戦いは終わる気配が

こんなハズではないと言ったのが最後の足掻きか「ぐああああぁ!」当然の結果だ


「任務は完了したかな お疲れ様 まあ妥当かしら 新薬ねぇ 恐れ知らずの戦士

C国ならやりそうだけど、新兵達に相手をさせるのは危険かもよ」統括のマスター

「まだ試作段階みたい 恐怖を感じない部隊 いかにも邪教集団だね」とコバルト

「ラーク教団だっけ 教祖ってどんな奴かしら~ オリジンだってば」モカが笑う

「防衛成功ですぜ兄貴~ あー腹減った タワーディフェンスで?」多分違うがな

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                 黄色い同志

「あら、今回はオチがエリカ達に来たみたい ランダムターン制は油断出来ない」

「ういーっす そろそろ今日の警備から帰って来るんじゃないすかね先輩」タロー

「ただいまー、シルヴィさんやっぱ兵士より作家希望なのよね 日銭を稼ぐ日々」

「私の実力で臨時雇用とは納得いかない 守備隊長でもいい地位なのに」メリッサ


「ふん カトレア様の血筋を知らない田舎の城ですもの、お茶を淹れてくださる?

ワタクシに仕事をさせようなどとは ふふ ご覧になったかしら 新兵達の視線を

画像がなくて残念ですわ 令嬢の気品というものは語らずとも滲み出るのですから


オホホ♪ 新しい衣服を貢がれましてよ? 流石の美貌ですの(映りませんね~)

まあ憎たらしい、雰囲気をないがしろにしては妄想で票は取れないんですのよ事実

今は50話でしてよ 変態が投稿を開始するのは倍のストックを書き終えた後です」


また余計な事を抜かす気か ここまで執筆開始からひと月半程 ペースが落ちてる

年間10冊以上書くガチ勢に比べれば極端に速い方ではない、ノルマを押し付けるな


「これぐらいで妥当じゃないの? 寝る暇を削ってまで没頭出来るのは一定の期間

シルヴィさん兼業ですから 某先生は年間300万字以上ですってよ、過労ですがな

月5日休んだとして月刊25万文字、何がそうさせてるのか 書かずにいられない病

マグロって泳いでないと没っするのよね 筆速より続くアイデアが凄いと思うけど

もうかなりの実績を残してるから 連載してみて人気取れないと直ぐ次に移れると


切り替えれる精神力の強さよ、あのさ 数年かけて構想する人達もいるわけですよ

UPしてみてコケたら別のストーリーを 次週から新規スタート出来ませんよ普通は

代表作のお仕事中に他の物語を常に模索してる証拠です 枯れない才能でしょうね

真似しようとしてもムダなのよ その人に合ったスタイルは各々違う 寝ておけ」


「お、流石の先輩も少し弱音が出て来たっすね 後はタローが埋めておく定期です

人って全盛期があるのが普通ですから 何作も出して全部ヒットにはなりませんっ

て 量産方式でいくなら楽しみは減るワナにハマるかもしれんですでも、その人は

一作目から読者を惹きつける魅力があったのは間違いないっすね 俺も頑張らねば

取り敢えずデスクに座れば何でも書けるみたいな感じで調子に乗っている訳ではな

いが 兎に角勢いで!ズバンズバン、ばりばりのスラスラっと書き殴りでいっちょ

上がりのおれやっぱりTUEEEが最高ですーw内容なんかいりませんからマジ読み専

なんてそんなもん 面白いかどうかより今皆が読んでるから流れに乗っておけばい

いって感じですね感想なんて期待しないし~だから好き勝手に書いてるだけです」


お前の文章は読みにくいんだよ そして相変わらず中身がないもっと簡潔に話せ!


           第50話 黄金郷編 5236文字 (続)



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