第49話

メニースターズ

第49話 黄金郷編


各所から侵入を試みるC国だったが 抜擢された王国の防衛軍は歴戦の達人である

南の旧街道で任務を終えたアンリ達一行は城下町へと帰路する 連続の戦闘だった

小降りだった雨は既に収まった様である 雲の合間から夕陽が岐路を照らしていた



                アール王国の城

「南の山賊退治から帰還したそうだな ご苦労だった今の所 城内や街にはC国の

侵入者はいないようだ 以前のギルドを休憩所として利用してくれ 許可を」王子

「ではその様に伝えておきます ひとまずは一段楽でしょうか 今後の出方が気に

なりますが C国も私達の国に進軍するのは容易ではないと知ったかと」オパール


「無事凱旋したようですね 良かったです、守備隊の方も追加の隊員が増えてきま

したので交代で休憩を取ってもらってください 油断は出来ないですけども」妹君


「ハッ お疲れ様であります では今日の所はこの辺りで 敵の侵入を想定して後

日我らも模擬戦の予定を、街へ奇襲を仕掛けた連中です 要警戒を」今日の担当兵

「そうだな、だがあまり気負うな 前線とは違う 君達は城の防衛を最優先した部

隊だからな その時が来ないことを望むが 私からは以上だよ、解散」疲労の国王

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「やっと着いたわ 大抵夕方か夜なのな(それは)いいんだぜ クローバーさん寛

容だからよ マスター多分ギルドが休憩所として許可されるからそのままゴーね」

「先見の明があるね彼女は(違う)久しぶりの街だな 守備隊もキチンと機能して

いるみたいですね これなら住民も安心するでしょう、帰還です」安堵のロシェか


「無事帰還したな 一仕事して来たのだ さすれば喉の渇きなどを癒したくなるも

のよ 清酒は飲めないのかね? 侍は遠慮せずだぞ 隠密だが」小夜香は空腹だと

「色々準備とかあるのよね 悪いんだけど各自夜まで時間潰しててくれる? 頃合

い見て赤屋根集合でさ、小説で宴会すると原案とすみ分け薄れるから」ピジョン氏


「だってさ皆、各自用事を済ませたら夜にまた会いましょうね 散歩して来る」姫


「チャツネちゃん心配してるだろうからチョイと顔出して来ようかな ワインは?

今は一応小国の防衛部ですから ずっと貧乏飯だと不評になるんじゃないの」紅蓮

「エール以外も出してくれとさー ピザコンビと買い出しに行ってくるわね」モカ

「ついでに裏路地で情報収集でもしてこようか 夜に再開しましょう 宜しく♪」


コバルトはチビの話す隙を遮る むさ苦しい漢のセリフはカットされるという冒頭

南側から帰還したので上から見て左側に赤屋根があるのだが、みちくさは逆方向か


「このシリーズ寄れる場所前提に進む物語よ、小説だとスルー出来ないし」アンリ

丁度街の酒屋に顔を出そうとしてるメンバーがいた 確かギルドの受付係がいた筈



「いらっしゃいま あ、お帰りなさい さっき守備隊の人から聞きましたよ 山賊

退治お疲れ様でした 心配してたんですよ私またサボるのかと思って」(#^ω^)


「ただいまチャツネちゃん 早いね 私等目立つからすぐ分かるかな 紅蓮だけど

旅の人こっちに逃げて来なかった 途中いたでしょ、戦時になったから逃げろと」

「帰れと言ったが何処から来たのか不明よな知らんが 旅人だから神出鬼没なのだ

また出るかもな、大方恐れをなして隠れているのではないのか 凱旋だぞ」小夜香

「あー、この酒屋 お城の方へ納品が優先みたいなのよ 一応顔出しで」バイト役

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                ヒロインの作戦室

「おーい お嬢様のご帰宅よ いないのかしら まあいいわ 何か出しましょうか

たまには一人でくつろぐのも悪くないわよ、背景使えないと眠気がヤバいのなーw

私ってば絵の才能はまるっきり無いから センスがない 漫画家って凄い才能よね

一話辺り何十枚も描いてコマ割りとか構図を考えながら吹き出しとストーリー全部


アシスタントが欲しくなる理由よ 小説は基本一人作業ですので、寝る暇あるのか

分業してる人も多い時代かな シナリオ担当と作画で、腱鞘炎と腰痛との戦いって

長編の連載は双方大変だとは思うけど クリエイターの中でも、キツイ分野でしょ


テキストの経験はあるから小説の方が性に合ってるわ イラスト描ける人は凄いね

上手い人でも十年とか描いてようやくって話聞くし マジで情熱がないと無理だわ

普通はラフ絵すら形にならんから 画力に想像力をつぎ込める精神構造してないな

脚本は思いつくけどオリジナルのキャラ絵までは作れない 人には限界がある~」


「あら、起きてるじゃないのお嬢様 お帰りなさいませ 侍女のガーネットですよ

チッ 立ち絵が無いって聞いたけど本当らしいわ もう投稿なんて止めなさいよ」


「言うと思ったわ ハイ残念 サファイア達にも伝えたけどエロ禁止 m9(^Д^)

というわけでC国もこれから本気を出して来ると 分かったかしら 適当の定期」

「短いわよアンリ 私はメイド長の設定なんですからね 何この扱い ヤラせろ」

「ダメだってば!😡 貴女以外も全部アウトですから、変態したら打ち切りなのよ

文句を言うと今後の出番はなくなるわよ 奥の資料室にいるからお茶だけ淹れて」



( ´_ゝ`) 二刀流は封印するしかあるまいな同志諸君 18路線を貫く作者もいる

一度超えてしまうと常識的な評価は辛口にならざるを得なくなるぞ 意見が割れる

書く事自体は可能だが自重してる友人も多いのだ 一般世間はやはり厳しい現実か



「改稿の大変さなのよ スケベ無しで読者を納得させないと本当の進歩にならんと

長編の冒険だから割り切れないのよね~ 原案は淫語も伏せてない箇所が多いから

それは同人ならではの部分よ、なので他の話題にしろってさ 一度は経験するのな

未発表のシコイ物語をUPするのは中々の勇者ですからね 趣味の筆者もいるハズと


何人か商業デビューした後に修正してる人いるわよ 人気出ると思ってなかったか

アニメ化されて深夜枠に流されたりな~ そこまで出世するのはかなりレアだから

魔法系ファンタジーだと結構有りな展開に持っていける 既に先駆者がいるもんな


あれは元が伝奇風か キャパが広いのに越した事はないと、(方向変えろってさ)

ですってよ タグは15だから、匂わす程度まで 廃刊になった某コミックスとかな

薄い絵本は私はやらないので これからも貧乏脱出を目指して頑張りましょうね♪

ずずず・・・黄色屋根の方が後発だから アンリさんの語りが元祖なのよね本当」


「えー、ガーネットの出番なしに近いでしょ 今後もお気を付けください」(草)


貫禄のティータイムを終えて冒険に戻るヒロインだった メイン側は譲らない意志

 連続の戦闘を終えた後なので 今回は屁理屈と食事で進みそうな予感だが――

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                自称のライバル達

「49話のUPが来てる様ね エリカよ 丁度半分でターンが回って来ましたよ先輩」

「メリッサはお前達の友人になった覚えはないからな 共同戦線に過ぎないのさ」

「あー、濃厚な戦場はお勧めしませんよタローは ライト系でシュッバ的なGOで」

「お馬鹿な後輩ですこと カトレアは高貴な諸国放浪の恋愛系 短編を登録済みね

オホホ♪ 連盟の窓口に話は通しておりますのよ、ブームのきっかけになるハズ」


「だといいんだけどねぇ・・・シルヴィさんは危惧してる部分があったりしてな―

この世界だと新聞方式になるみたいよ 剣と魔法の限界、文明では遅れてるっぽい

発行部数が限定されるわねこれだと 無いよりはマシかな 初動が気になるのよ」


まずい、これまで割と順調に筆が進んでいたのに急に疲労を感じて来たぞ ( ノД`)

これだから文字だけは辛いのだ 締め切りに追われているわけではないが嫌な気配

気分もそうだが体調のムラが怖い、まだ3000字ではないか くっ・・・なんて事だ


「オホホ♪ ざまぁですわね 令嬢を不遇に扱うから呪いにかかったのではなくて

いい気味ですのよ お前はこれまでの行いを謝罪するべきなのです、慢性疲労の罰

ずっしりと全身がだるい 楽しさを届ける側が苦痛を感じる矛盾 陰キャは特にね

明るく行こうとしても根が後ろ向きだからそうなるのですわ 愚痴で尺稼ぎなどと

第一専門でもないくせに毎日投稿なんて企むからこんな目に遭うのです クズが」


※第一部の後は週2の掲載に変更されております 気にせず進めましょう皆さん


「おっと、そんな時の為に進行役のタローですよ先輩 適当でいいんすよ 俺に任

せておいて下さい その日に一話書かなくていいですってば 埋もれる方が当たり

前の分野ですから、今はちょっと休んでも問題ありません流行に乗ってないだけで

人気が出ればすぐに伸びますって 余裕を持って進めましょうよ 元気があれば何

でも出来る!(諸事情で辛いのだがコイツは泣ける(´;ω;`) ファイト一発さあ

どんどん書いてくださいw 俺は別に疲れてませんからー 他人事に決まってます

現状に行き詰まりを感じてるならアドリブで多少変更するぐらいで構いませんよ~

普通は毎日更新とか無理ですって ネタがないなら日常会話でもいいんですよ普段

の感じで、それだって立派な作品です とにかく書くのが一番大事 どんなに拙く

ても先輩の書きたい様にガンガンでバンバン行を埋めていきましょうよ お、イイ

感じじゃないすか、相変わらず何がしたいのか意味は分からないですけどこの調子

でどんどんムダな水増ししていきましょうよ♪ 筆力不足なのは沢山世の中にいま

すから これはこれで悪くないぞって事でいつもとは違う方向性で いいねいいね

俺のスタイル意外と効果ありですからマジで 読者はテンポよく次々と眺めていく

んすよねー勢いってこれの事じゃないすかね? 流れ切らないで下さいよ、今しか

出来ない事をやるべきです 応援します頑張ってください、 先輩の好きなラノベの

話でもしておけばいいっすから ついでにもう一本別作の準備しときましょうよ」



・・・アホかい!😠 だらだら余計なコメントばかりだと不評になるんじゃ 全く

疲れの原因が分かった気がするわい 何も考えなければ楽だろうがな ハイ次――

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                   ・

                   ・

「あら 意外と早めに来たわね え マスターに決まってるでしょ 食事時間だし

まあ上がりなさいな エール以外だと果実酒のソーダ割り、仕込みは完了済みで」

「小説は多様なお酒は解禁できないとの事です だそうですよ小夜香さん」ロシェ

「酒屋に寄っても品切れと言われる 清酒はお預けになる可能性が高そうなのか」


「俺っちは飯の内容の方が気になるでやんすよ サワーならば安く作れるそうで」

「C国上陸阻止記念だ 何でもいいから空腹だけは勘弁だぜ、痩せちまう」ピザ~


「ういーっす お疲れ~ 街中色々回ってたらビア樽1つゲットしたよ 儲けたね

ドンッ(力業) これからも城下町を宜しくだって 調子いいよな」コバルトさん

「あら、これで3種類に増えたじゃん 全部庶民向けね エール、ビール、サワー、

度数の高めなワインと清酒関係はダメくさいわ モカさんあまり酔わない人なの」


「ビア樽貰ったんだ ストックしておけば 小説は大酒仕様にしないみたいよ多分

メガハイは却下されて、無難なサワー系で我慢しろだって」ワイン派の紅蓮だった

ガチャ、「お疲れ あれ皆もういるのね 黄色い連中と関わると余計疲れるのよね

何でもないわよ アンリさん達がメインですから」※旅団のメンバーとは違うので


「感謝して欲しいぜ クローバーさん参加だから防げてるのよ実際 今はいいけど

凱旋祝いだとよ ビア樽は街の住民からの貢ぎ物だとさ♪ 貧乏は卒業したのか」


全員赤屋根に集合した様だ ピジョンは厨房に向かった模様、腹が減っているだけ

チームなら孤独ではない グルメ専門の方が構想は難しいと思うの、オリジナル😊

食事だけに偏ると他作と比較対象になるので ボツ企画からここまで続いてる物語


「ここ確か原案だと熱燗とおでんだったの読者の皆さん 違うの来るでしょ」モカ

「私は和風で歓迎だが、柑橘系のサワーで我慢なのだな小説版は 成程」小夜香は

「実はワインは苦手ですが和酒は割と好みだったのですよ 残念ですね」錬金術師

「仕方ないわね 画像使えないからこっち、ビール冷えてないから次回よね」紅蓮


マスターは調理の上級者だ、料理が揃うまで雑談タイムと思っていたが「あいよ」

早速ピザコンビが奥から指示されて何やらテーブルに運んできた 定番の山盛りか

出されたのはピーマンとゴボウに似た野菜をパリパリに揚げたスナックだろうか?


「いいねえ おつまみ来たわよ皆さん」早速小皿にとって摘まむ騎馬女子と導師様



 ☆作り方――

ピーマンとゴボウを細切りにして水に浸してその後に水気を拭きとる 次に鍋に油

をひきながら中火で熱してきつね色になるまで満遍なく揚げていく、これで完成だ

引き上げたら塩と香辛料を適度に振るだけ 実にシンプル べちゃべちゃは失敗な


ビールやサワーに合うお菓子感覚の軽い食感が高評価だ★ m9(^Д^)分かるね?

今日のメインメニューはタラに似た魚のフライらしい、フィッシュアンドチップス

暫くすると揚げたてを食卓に並べられる ホカホカのサクサクでレモンを絞るアレ


「はっは、簡単でもこれ美味しいから まあ試してみてよ」自信のピジョンだった

付け合わせのソースが数種類用意されている様だ「むしゃむしゃ うむ」小夜香か

何もつけずにそのまま食べる様だが 定番のタルタルソースだと尚味は増す一品だ

高級魚以外でも手軽で時間もかからない 大量に作った様だが次々と消費していく


「下味がついてるから サクサクして美味しいわね」アンリさんにもマッチしたか

「な? 料理人いると大分違うわけよ 黄ばんだ屋根に戻るかって」満足顔のモカ


凱旋の疲れを癒す今夜の赤屋根メンバー 何事も身体が資本になる 無理するなと

読む側も執筆側も誰一人同じ者はいない、お金では買えない価値を皆が知っている


           第49話 黄金郷編 5318文字 (続)



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