第48話

メニースターズ

第48話 黄金郷編


C国の先鋒部隊はアール王国の防衛隊によりあえなく阻まれた 軍を結成している

新規に配属された城の守備兵の装備や練度はまだまだ低い、達人は多くはないのだ

特に相手は他国への侵略を常とする軍事国家であり 国内の経済が疲弊すると不利


今回の様に隣国に攻め込む場合においても、まず諜報活動によって敵戦力を把握し

その後に攻城の戦略をたてるべきである 街への奇襲自体が失敗に終わっているが

この程度の被害で済んだのも赤屋根のメンバーの戦闘能力の高さ故 次なる行動は

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「報告いたします アール王国に向けた我が第一陣は貿易港付近からの上陸に失敗

予め奴らの城下町へ奇襲はしていた様ですが、連絡が途絶えていますので」伝道師

「放っておけ、臨時雇用された男など口だけ 初めから期待などしておらん馬鹿め

開戦に持ち込んだ事実さえ取れればよいのだ 今のところはな」と軍師役のアデル

「アデル様 新薬の実験結果の方ですが 今しばらくお待ちください お急ぎでし

たら直接現場投入も視野に入れていただかれますと 進展は早まるかと」配下のA


不穏な気配がすると読者が囁く 何の知略もなしに他国へ進行するハズがあるまい

このC国は軍事費用を大幅に、ある実験に費やしていたのだ 悪い噂は本当らしい


「新薬か? そうだな 検証の結果が欲しいところかな まあ、まだ良いわ 続け

て適当な部隊を派兵しろ じわじわと恐怖を植え付けるのが最初の戦略よ 成程、

それとD国との会談の件についてだが 返事は先延ばしにしておけ いづれこちら

に引き込むのでな コチラに従わざるを得なくなるのだ 先ずはこんな所よ」軍師

「ハッ 仰せのままに 広告につられた輩はまだ居りますので 捨て石に丁度良い

かと 続報をお待ちください 馬鹿でもそれなりに使い道はあるのです」悪党共が




                 悠久の図書館

「あら、私達の出番ってもっと後の方じゃなかったかしら 小説ですってよ」白猫

「面倒な事をしでかしたものだね コチラに責任はありませんよ 厄介です」黒猫


「黄色い屋根とは盲点でした、そうなの このトワイニングは視力が退化してます

原案の方でも度々意見の相違が出るのですよ 進めて行くと分かりますが 盛れと

・・・今はC国がアール王国を狙っている最中で宜しいですね? 確認の意味です

知らない方々に説明するとハーデス軍というのは存在だけで実際には出ていないの

敵の候補として危惧していた勢力だったのです、今は旅団のメンバーではないので

そうですか、既に以前の我々とは別の路線になってしまったと 覚えておきます」


冒頭に出ていた謎の観測者達か 一般には入れない空間で議論する事になるのだが

ここは地上の建物内ではない様だ、きらきらとした砂粒が辺り一面を舞って殺風景

その内また登場すると思われる 古代文明の事を知っているらしい 場面は変わる



                アール王国城内

「どうやら港の戦いは 我が部隊の勝利に終わった様だな オパールの友人達には

そのまま南に進路を取るように手配してくれないか、手薄な場所と言えば」国王が

「了解です陛下 港は囮でしょうね C国が次に派兵するのは南の旧街道付近です

積み荷が襲撃される報告が多く 現地の山賊と手を組んでますので」鋭い配下だな


「山賊集団ですか 怖いですね お兄様この間の提案ですが私は概ね了承致します

私達は小国ですから、単体でC国と戦うのは限界がありますもの」妹のサマンサ姫

「返事は待たずにもう親書だけは送ったよ 遅れたら国そのものが危うくなるのだ

問題は交渉材料だが、我が国には埋蔵金があると匂わせるのだ さすれば」段算か


「提言させていただきます 挨拶代わりとして国で買取していた砂金と宝石類を進

呈いたしましょう これは初手という事で そして銀山や他の付加価値を」成程~

「乗って来るだろうか いや此方につけなくては勝ち目がなくなる C国を怪訝に

感じているのは明らかだ ただ場所的にうちの国が最前線になるやも知れん」王子


どうやら守備隊が交代している模様 カトレア達はこの場所には居ない様だが――


「城下町周辺は今の所異常なしです 我々は引き続き警備任務を継続します」兵士

「盗賊の類は侵入してない模様です 街のゴロツキ達が徘徊しなくなったと」同意


行商人に紛れて潜入していた前歴がある、新兵とはいえ居るといないでは雲泥の差

アール王国は城の周りを取り囲む様に区域が分けられている、メインは2番地区だ

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「お疲れ様です兵隊さん まさか私達の国が戦地になるなんて 以前より治安がい

いのはギルドのおかげです あの方々は普通じゃありませんが前線なんて」彼女は

「こんにちは町長さん これからどうなるんでしょうね、ついこの間まで食事をし

ながら談笑してたのに ギルドじゃなくて防衛軍なんですね今、何処に」チャツネ


港町での戦闘に勝利したアンリ達、後日帰路にはつかずに南の旧街道へ進路を変更

そしてそこには山賊団と手を結んだC国の新手が アール王国は赤屋根が主力だが


「さて 来た様ね 伝令どうりだわ 間違えたら詰みと 知ってるわよ いいから

そういうのは 私達はここでC国の進軍を阻止するのが役目 それで」ピジョン氏

「小説でもこの発言ですか流石手抜き、いえ失礼 急ぐとクオリティ下がるんです

加筆はするでしょうが 文章だけというのは想像以上にキツイ様です」錬金術師が


「あちゃー、この辺でやる気が途切れるのはお約束なのかな 仕様なのよ」アンリ

「え、黄色い屋根の連中はですって? モカさんに聞く気か 私等メインだから」

「連戦だぜ クローバーさん別作まで書けとか強制しないから 考えておけよ」w

「一応作戦会議なのかしら(違う)倒れるまで労働する気は更々ないから」と紅蓮


「先程の戦いでは物足りないと言う事かな、美食と酒でも構わんぞ私は」小夜香は

「うひょー ダイエットなんてするつもりはないでやんす 汗ばかり出る」ハット

「何で俺達だけ薄着なのにこうも暑がりなのか? カロリー不足の予感だ」ドミノ

「だから! 私の両脇に立たないでよ 全く、体臭で嫌がらせとか勘弁ね」騎馬師

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「来た! あれがアール王国の兵隊か 何かごちゃごちゃ言ってやがるな やろう

めんどくせえ 俺等がガチッとかましてやる 元々軍隊なんてねえ国だろ」敵ボス

「俺らの仲間をやってくれたようだな 顔が同じだと馬鹿野郎 俺の方がハンサム

ボーイだろうが!」 ( ´_ゝ`) 画像は全員ありません 流用の山賊長だろうな


早速にらみ合いに発展した様だが 城下町の方角からは南側だ、逃げ遅れた人影が

前へ出ると敵に襲撃される 丁度防衛隊が塞ぐ形になった感じだが、警告するのは


「戦争が始まったと聞いたんだけどコレマジ? C国が原因とか耳にしたけどさ」

「ああ 私達の敵だC国は ここも戦地になるな 帰れ うろつくと狙われるぞ」

「小夜香! ごめんね 南に行くと危険よ街に逃げて これ持って(サイン色紙)

城下町周辺に警備兵がいると思うから、国の防衛隊よ私達 急いで」スカーレット


旅人風の男を戦地から追い払うように 街へ逃げろと誘導する、昼間だが薄暗い空

時間を取られると一雨来そうな気配だった、定番の追い剝ぎ連中 獣が混在してる

視界を妨害するような障害物はない ここは相手の突破を防ぐのが最重要課題――


「我々は防衛隊、今回の任務は進軍じゃないから 各自出過ぎない様に」マスター

「あん? 何か作戦でも練ってるのか お前らは特攻しろよな 俺は一服だ」ボス

「敵の大将はこちらに来ないようです、まだ強敵だとは思えないですね」ロシェが

「モカさん軍師タイプだから 前衛じゃないんだからね! 馬鹿の相手しないわ」


南の旧街道はそこそこに道幅は広い 短剣や手斧をちらつかせながらオラついてる

強盗ならお手の物か、「来ねえなら襲っちまうぜ~ どうせ三下だろ」m9(^Д^)

新規兵だと思っているのか 完全に舐められている、前方の敵は一斉に走り出すが

冷静に見てその動きは統制がとれていない やはり山賊達は素人集団 軍隊相手に

アンリ達は防衛に専念しているだけ、守備ラインを敷くには少し広すぎる気がする


ボフッ ドゴォン ドカ ドカ ボフン ドガン ドゴン ボシュウ ドガアアン ドガアアン

・・・どうやらピザコンビが突進を始めた模様 土煙をまき散らし敵を弾き飛ばす


「少し中央に寄った方がいいかな、単騎で特攻するのはお勧めしないけど」紅蓮が

「いや、手早くカタを付けておこう 私もこのまま出るぞ、後ろは任せる」隠密だ

「了解です うちのリーダーは余り好戦的ではありませんので、留意を」とロシェ

「この程度の相手なら もう突撃命令でもよくない? 援護宜しくねー」コバルト


いつの間にかポツポツと小雨が降って来た様だ 相変わらず眠そうな導師様は後方

先駆けていたドミノとハットを追う様に物理組が敵の排除に動く「何だコイツ等」

そう思った時には力の差を知る事になる、正面からぶつかるには分厚い障害になる

勇んでいた山賊はドミノとハットの一撃で脆くも崩れ去る シュズバン ガシイイン

ドカン ドカァ ドゴン ドゴオオン ドガガドコン よく知らんが、これが答えだ!


「このまま激走して豪快なトライを決めるでやんすよ」スポンサーは何処だろうな

「こりゃアツいね 第二の青春は戦場にあったぜー♂」( ノД`)暑苦しいから止めろ


汗がほとばしるドワーフ風の爽やかな笑顔が憎い兄弟 マッチョで間違いあるまい

やはり距離を置きがちなコバルトと小夜香が両サイドから敵陣のボスへ! YES♪


「このスカ! どこのスタジアムで開催してんのよ ジト眼でいくわよ」マスター

「フヒヒ♪ この流れじゃワンサイドゲームだな、私はイイと思うぜ~★」導師様

「黄色い屋根の連中に取られる前にスポーツ系で来たか ランキングは大変」モカ

「人ってボールを追いかける習性があるのか、競技でやたら多いし」苦笑のアンリ


そして勢いのまま敵のボスを取り囲む、流石のワンチーム さあ、表彰台は目前だ

・・・ぬわああっ! とな あざ~す カットでいいってよ、ケツを引き締めろ😊

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               イエローカード~♡

「あ、それ私の次のネタだったのに クソッ レッドチームめ シルヴィ激おこで

今日は休日ようちらは 常駐の兵士じゃないから、ほら見ろ体育会系使えるって」

「お前と一緒にするな! メリッサは好かんぞ、イケメンのテニスならば許す」w

「健全な委員会ならお茶が喉を通りませんわよ オホホ♪ 需要と供給ですのよ」

「二刀流って便利よねー 15のラインから超えたらアウトですから エリカ達も」


「よっしゃ タローにオチが回って来ましたよ先輩、任せて下さい 後は適当に俺

が書き殴っておきますから 大会って開催しておきながら該当者がいないとかマジ

でないでしょ 応募自体は数千以上いるんすから、大賞って釣りじゃね? ないわ

必ずどこかのコンテストで聞く話なんだよな 公正とか建前だから、某音楽祭とか

さー 聞いた事ないグループが最優秀賞とか、金賞のからあげ屋って異様に多いぜ

いくら払って肩書を買うのか知らんけど バレてると思うね 実力で語れよな~」


全部がそうではなさそうだが 信頼度はその年で違うのかも、選考側の顔ぶれがな

何十年も同じメンバーでは無いので 好みがあるハズなんですよ 引き当てろとさ


「俺は恋愛系得意じゃないんでパスしときます、今は絶対にその流れですから多分

古いストック品をエントリーしても無駄っすよ? サイクル速いのに5年以上前の感

性で書いてる作品とか、逆に審査する立場なら取らないわな 拾うの少数でしょ実

際 一次で落とされるのは何回やっても同じじゃないすかね、最初にタイトルでふ

るいにかけてると予想 後ろ向きなワードが入ってると高確率で不評なんですよね


コンテストに出す以前に読者が少ないハズ 陰キャは作中でオッケーでも題名はダ

メなんすよ 上位陣でも不人気な作品を見てみると分かる マイナスイメージを連

想させるタイトルは大方ポイントついてないから 最弱な俺が物陰から小銭を拾い

に穴の開いたボロ靴でダッシュしたら転んで、そのまま逝ったら地下奴隷(嫌だ😠

でしょ? 成り上がる様な感じがしない 底辺のまんま、破り捨てたくなります」


「おっと、まだ字数が足りない様だねタロー君 長いから通らないのではないわけ

シルヴィ先輩は新人賞が目標じゃないから 多くの読者と楽しみを共有したいだけ

結果ってその後でしょ 面白くて人気あるなら向こうから寄って来る、大抵そうよ

異世界でチート無双とか古いのよ んなわけで連盟に投稿するのはB♪~(´ε` )

くっ・・・需要あるってば! 何で吹き消すのよアナタ 時代の流れはそうだから

ガチガチとか言ってないじゃんよ 赤屋根のメンバーもネタにしてたクセになー」


うーむ 残念ながら時間切れが来た様だ さあ、汚れ作家は守備範囲が広めだとさ

いかんぞ君達 ストライクを狙いなさい、脱線したらアウトだぞ 闇鍋の定期――


            第48話 黄金郷編 5026文字 (続)


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