第47話

メニースターズ

第47話 黄金郷編


アール王国が緊急事態により急遽徴兵令を発動、この警報は近隣の諸外国にもすぐ

に知れ渡る事になる 城下町への奇襲を仕掛けたC国の悪行と共に、要注意なのだ

これにより出所不明の怪文書を受け取っていた各国の緊張は一気に高まる事になる

 邪教徒の侵略・・・俄かには信じがたい現実が確実に迫って来ていたのだ――

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                黄色い屋根のアレ

「ふん♪ 当選致しましたわ まあ当然でしょう カトレアは戦力になりますの」

「おめでとうございますお嬢様、む 貴様 メリッサ達は国の守備隊に採用だぞ」

「あー俺とエリカ先輩は落選だってさ なんでだよ タローはTUEEEハズなのに」

「執筆と実践は別って事でしょ よし、うちらは読み切りの次を構想しておくわ」


「シルヴィ達はアール王国の兵士として臨時採用を勝ち取ったのだ、交代勤務だが

合間を見て同志達は次回の投稿に意欲を燃やしていたのである とりあえずこれで

兼業だって言ったでしょ 菓子パン生活なんて何時までもやってられるかっての~

数日以内に召集の赤紙、私等は黄色だけどなー 体力勝負だから世の中、やるぞ」


ここでまさかの拾い上げが来るとは 5番地区の連中は脇役だが連盟に登録している

銀鉱山の事件ではアンリ達と共同で解決しているのだ、今後のパイプ役と模索した

恐らく国王ではなくピジョンの友人が助言していると思われるが さて、どう出る


この非常事態において周辺諸国にも情報は伝わっている、国境なき連盟員 各国の

文化と技術の発展を促進する為に発足の、何処の国にも属していない独立した組織

故に他国からの干渉を基本は受けない 運営していくには資金調達が必要なのだが

先の大口討伐の件も通常のルートでは現地に兵を出せないのだ 赤屋根は王国直属


ギルドマスターと城の重鎮の1人が直接意見を通せる為 故に可能だった案件である

連盟に所属する者は全員本部の指示に従う義務が発生する、投稿の窓口は支部側か

カトレア達は印刷物を発刊出来る技術を知っている 知識を提供すると交渉に出た

あいさつ代わりに自作の短編小説を持ち込みながらだ、今後の動向にも注目せよと


そして数日後 アール王国において緊急事態が発生か 場面は城内へと切り替わる


「来た様だな 警戒はしていたが オパールすぐにでも防衛隊と連絡を取ってくれ

お前の予想どうりの様だ、西の貿易港周辺の廃村付近との事だ 大方だが」国王様

「情報収集が速いですね 流石陛下、さておき私の友人には既に臨戦態勢に入れる

様に予め現地付近にて待機中であります 後は王子の号令待ちかと」配下オパール

「私達の国が襲撃された事はもう他の国にも伝わる頃だと思います 強襲でしたが

如何ほどの勢力がC国と敵対になるか分かりません このまま戦争に?」サマンサ


臨時採用された守備隊の中にシルヴィ達がいる模様 幹部会議の後に説明を受ける


「大帝国と比較しては無礼になる 貧乏な小国らしいこじんまりな城だ」メリッサ

「オホホ♪ 喜びなさい下賤達 カトレアは戦場でも宜しくてよ? 違う感じね」


「こちらの兵は編成して間もない うかつに前線に出ては危険だ 私達の城周辺及

び城下町の住民を最優先で警護して頂きたい いや死守せよ 戦地には出るな」王

「あー了解です シルヴィ達は警備が中心みたいよ、街まで侵入されたら終わりで

丸腰の城下なんて洒落にならんからマジ、他にも新人の兵隊が集められてるけど」


「わ、我らはすぐにでも護衛体制に えっと 何処に立ってればいいのか」新兵達

「何名か熟練がいるようですが統率を取れる者がおりません 一先ずは」オパール

「正直上陸されたら勝ち目はないだろう 軍隊結成からそれ程時間は経っていない

前線の結果が直接国の命運になるハズ 各自任務に就いてくれ、以上」アール18世



( ´ー`) 小説版のタグは15までとします いいね? 戦闘で全年齢はキツイので

画像が無くても卑猥な言葉だと引っかかります 何処かの聖女で経験したでしょw

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「さてと、伝令が来たわね 丁度攻めて来た事だし この間のお礼をさせて貰うか

いいわね皆 このピジョンは前線にもう出てるから 判断が遅いと敗北に繋がる」

「了解でやんす姉御、この先もピザを食べたいなら邪魔者は蹴散らせとな」ハット

「喧嘩を売って来たんだから遠慮はしねえぜ C国? 命知らずだよな」ドミノ兄


「えー、何かマスターの話だと黄色い屋根の連中がお城の守備に配属されたとか?

相手は怪しい薬とかやってるって噂の国よ 私等突破出来たら世界取れるな」モカ

「ここが一応の防衛線になるのかな 本当に軍隊になってしまうとは 今前線です

C国もいきなり主力ではなさそうですね 画像無しなので説明を宜しく」錬金術師


「まず各セリフを喋らせろとさ、先鋒戦じゃないのこれ 進軍なんかさせないから

向こうも私達の戦力を知らないので アンリさんより他のメンバーが前に出ると」

「セオリー通り船で上陸を狙ってきたね 追加で来るか、分からないけど 基本は

迎撃態勢だね 宜しく ギルドが防衛隊に格上げされての初任務だよ」コバルト氏


「敵の編成は、死霊術師以外も割と普通かなここ ある程度暴れてもいいか」紅蓮

「小夜香が先陣で構いませんぞ 戦を仕掛けたのだから もう後には引けまいC国

相手側の首領が不明だが 第一波では我らは崩せんよ、私は描写は知らんのでな」

「へ? クローバーさん余裕に決まってるじゃん 10名参戦してるぜ 後はよろ」



街への奇襲はあいさつ代わりだったのか 王国の西にある 貿易港周辺の廃村付近

アール王国の防衛隊はスタンバイ状態だった 既に配置についている 時刻は昼時

海側からの潮風がやや強めに吹いている、C国からと思われる船員が上陸して来る

お互いに遠目から確認できる距離か、不意に無人らしき灰屋から小さな横切る人影

アンリ達の直ぐ近くだ この周辺の住民だろうか、眼を合わせて少年が呟くが――


「ねえもうやめろよ争いなんて まだ凝りてないの? 美味しい食事旅行がいい」

「? 子供か 坊やここは危険だよ 街の方に逃げなさい 王国から連絡が来てな

いのか ずさんだな、成程 私達の他には現場に出兵してない様で」ロシェが言う


「私の色紙をあげるから 街で自慢しなさい♪ 大丈夫 お姉さん達は強いから」

「そう お強いのですか 期待してます、行くわよ 私達は街に逃げなさいって」


スカーレットがここぞとばかりにサイン入りの色紙を少年と少女に渡そうとするが

眼を離した隙にどこかへ立ち去ってしまった様だ、子供というのは意外と素早い


「今度は市街戦じゃないからね 進軍して来たのはC国の方から やるわよ」姫様


廃村周辺は浅瀬を挟んで足場が悪く、それを補強する感じで小橋が自軍側にあるが

上陸を目論むC国の連中は 古ぼけた波止場の周辺に待機しながらこちらを威嚇か

小さな火の手が上がっている様に見えたが近くに住民はいない様子 口を開くのは


「くっくっ 急遽に軍を結成したようだがこんな小国など 我らC国の敵ではない

このまま城迄進軍だ! 行くぞ 山賊だとバカめ 船に決まってるだろうが」モブ


「あのフード野郎が最初の指揮官か アイドルに接近とは許せんな」流石の導師様

「知らんな 誰が来ようが先には進ませんよ 問答無用 外見は映らんぞ」小夜香

「私達を見下す国は許さない 教団の贄になれ クズ国め 潜伏隊は失敗か」手下

「フゴゴ・・・オオオ」哀れな木偶が何かもごもごと挙動不審だが敵で間違いない


「おっ始めたんだから後悔するなよ 新兵軍だと思ってるだろ まあ 知らんよね

戦えば分かるわよ 小説版の有志を舐めるなよ 昔とは比較にならんからさ」モカ

「防衛軍だしさ今 宜しく 突っ込んで来る奴ら迎撃でお願いしますねー」女騎士


動く気配のないアンリ達に先手を仕掛けようと突進して来る敵勢、臨戦態勢に入る

現場に来てる者は各自武器を構えているが 先陣を切るのは小夜香率いる前衛組か

相手との距離は200m程、廃屋の陰に隠れていたロシェと紅蓮が魔法で援護する形

雄叫びをあげながら3体の木偶が突破しようとダッシュして来るが「やらせるか!」


青筋を立てながらマッチョなドミノ兄貴が正面から力比べか、畳み掛けるはハット

小夜香は走りながら腰に下げた剣を抜き、そのまま駆け抜け敵の隊列に切り込む姿

魔術組が後ろから火球と氷弾のダブルコンボ C国はこの港の先を狙って来てるが


「甘いわよ 通すわけないから」モカが追撃の射撃、ヒロインが出る幕はなさそう

どうにか隙を伺う敵側だがコバルトが小橋の手前で行く手を遮る「残念だったね」

あくびをしてるクローバーさん「私の出番要らんでしょ 宜しく~」マスターもな


既にロシェと紅蓮が敵側の弓兵を迎撃体勢に入っている 遠距離攻撃は得意なので

味方の被害を最小限に抑えたいのだ、敵の数は20名程 援軍を考慮しても弱い方だ

後方から指揮を取っている出兵頭らしき男が叫ぶ 大した事ないと高を括っている

結果はどうか ご覧の有り様だ、進軍とはそう簡単にはいかない 読者は理解済み


「ちっ 聞いてた段取りと違うんじゃねーのか クソ NPCチャンスの広告で採用

されたのによ! だが、まだこれからだぜ 追加でいくぞコラ」来いよm9(^Д^)


「戦争じゃなかったコレって、C国の時給知らないけど 広告って」スカーレット

「泣けてくるわ~ 教団の幹部じゃなさそうね ただ突っ込んで来ても無駄よ」姫

「メリッサ達が前線じゃなくて良かったわね、オーバーキルされるから君等」モカ


この程度なら問題なく処理出来ると判断、余裕綽々である 敵勢の援軍も多くない

どうやら指揮官が小者の様だ この程度の数で攻めて来ても落城を狙うのは無謀だ

C国の正規部隊とは違う輩だったのか 太古にはバイト感覚でも凶悪な兵がいたが

「警戒に越した事はないけど、奇襲以外ならこうなるかな」ピジョンは統制出来る

使い捨て部隊として投入された感は否めない 敵が上陸出来たのは数時間だったか


「こいつら新兵じゃねーだろ ベテラン兵を雇ったのか、アール王国に軍隊を組織

出来る資金なんてあんのかよ 画像無しの方が楽だって聞いてたのによ!」ムリだ

「計算違いだったのか 見込み戦略で上陸しようとしても無駄だと分かったでしょ

手遅れだよアンタ等 ねえ、そろそろ突撃でいいんじゃない 行くよ!」コバルト


・・・ぐああ 広告詐欺だろ、と言った様だが聞く耳を持つ気はない 勝負ありか

相手領土に乗り込んで攻城を考えるなら余りにもお粗末な部隊と言わざるを得ない

初手でピジョン達の防衛網を抜けるのは不可能に近い 新規軍だと思っていたのか

敵勢力の動きが止まる 今回の戦闘は終わった模様、対峙の面子は妥当な結果だと


「終ったかしら 無事上陸は失敗しましたと 当然 ブラックな国ってホント怖い

まだまだ序盤ですから 後半まで見ないと損するわよ 口コミ期待かな」紅蓮さん

「働いたら負けか、教団の駒に利用されたのよ お疲れ皆 負傷者無しね」アンリ

「今回とこの間の奇襲で他国にもC国との開戦が伝わるでしょ 戦争か」ピジョン

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               アール王国 城下町

「街まで進軍される気配はなさそうですお嬢様、来てもメリッサ達には勝てない」

「当然ですわよ 魔女をなんだと思ってまして? カトレアが尺を埋めておきます

そうねえ、執筆活動をしてると眼と肩にくるのです 腰まで痛めたら最悪ですのよ

臨時でも兵士採用されてるのですから大浴場ぐらい用意して欲しいですわ(なし)


全く、貧乏な国って これだから嫌ですわ 本来ならばフローラルなジャグジーで

オホホ♪ 精々妄想で我慢しておくと良いです香具師は 簡易なサウナを交代式ね

男女は分けてある様なので 中世に浴槽はありませんのよ ワタクシなら特別待遇

・・・のハズが 屈辱ですわ~ 皇女が自宅警備員まがいの扱いなんて くっ」w


「精神的ダメージは深い元上級令嬢である ふんふん あ、シルヴィさんが〆るわ

な? 楽なハズないから小説は 他の筆者の生活環境は謎だけど食事と風呂は大事

筆が進んでる時は後回しにしたくなる気持ちは分かるけど 徹夜とか止めておけと

必ず疲労が蓄積されていくので これマジよ、精神までいったら人生棒に振るから

文豪なんて周りが決めてるだけで書いてる本人は作品に向かってるだけなのよ実際


トップクラスの方々が毎日楽しい思いしてると誤解しない様に 身を削った結果よ

何人か悲鳴をあげてるらしいってさ、有名になると休めない日々が続くジレンマね

一部の変態は快感に感じるようだから手遅れな定期よw つける薬は売ってないの

長時間デスクに向きっぱなしよりゴロゴロしながら構想して短期集中で書きなさい

アイデアが浮かばない時に時間をロスすると絶対にモチベーションが下がるので」


名前は出せないが、最後まで完成出来ずに逝ったY先生が有名です 編集側が完結

だったと記憶してますが ファンを裏切らないで書き続けたプロ根性は凄いですね

自身の作品のキャラ達が夢枕に立つなら本物でしょう 君達は真似するな ( ノД`)


            第47話 黄金郷編 5064文字 (続)

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