第43話

メニースターズ

第43話 黄金郷編


「ここで出遅れたら私達の憂き目は消えます、此方も現場に出るべきです」騎士か

「分かっていますわよ! おのれ、令嬢のワタクシを雑魚扱いは許しませんわよ」

「うえー、実践で戦闘するんすか俺達 マジか タローのオリジナル冒険始まる」

「だって兼業だもんうちら~ 印税生活なんて売れっ子だけなのね 夢見んなよ」


「エリカは不満だったと、ふっふ 戦い慣れしてるのは赤屋根だけではないのだよ

シルヴィ先輩は弓の使い手なのを忘れていないかね諸君 口だけじゃないから私等

北にある銀鉱山は アール王国の独占には出来ないのよ、領土を跨いでいるのよね

割合は知らんけど連盟の窓口経由でごり押ししてやる! クリーンなんて無理」w



あーナルほど そういう態度で来るか セーフの範囲だ馬鹿な事を言うんじゃない

有効期限ギリギリまで待っても引き受けてくれない仕事というものは確かにあるが

討伐依頼より手紙の配達や輸送任務の方が一般的 今回は大口の要請が出ていたと


返事を保留してても他に取られなかったのはそれだけ危険な仕事だと言う意味だぞ 

ギルドに依頼を出す場合は相応の理由がある、これは連盟の方にも複重してる事案

表向きは鉱山の警備と書いてるが建前だと ヤバイ系は口コミで常連に伝わるもの



「む、貴様 メリッサは戦闘経験が豊富な前衛の騎士だ 臭い飯とはおさらばよ」

「オホホ♪ お馬鹿ね カトレアは魔女なんですのよ? 強いに決まってますわ」

「え、俺っすか TUEEEに決まってるさ 実はシーフ系だったり 軽戦士じゃね」

「エリカは道具係よ多分 原稿の回収とかの方が向いてるでしょ」オリジンでーす

「シルヴィ先輩は射手で確定してるんでよろしこ 赤屋根に手柄はやらないわよ」



どうやらアール王国経由だと実績で競り負けるらしい カトレア達は別口で挑むか

こうして現場に出向く事になるイエローレーベル達、上位ランキングを目指すぞ!

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「うむ 着いたようだぞ そこそこの殺気かな この間に比べればな 少しはマシ

警備なハズあるまい、序盤から激戦などにはならんよ」それはどうかな小夜香さん

「それはさておき 北の連中も何処かで依頼されたのかしらね 競合してたのかな

あら、意外と強いかもよ まさか私等のライバルとか言わないでよね」宮廷魔術師


「あちゃー、メリッサとカトレア様じゃん やべえ うちらとは別の窓口で来たか

モカさん後ろに控えとくか 私 厄介な事に巻き込まれるの嫌な性分ですからー」

「鉱山の入り口に構えてるのが敵のリーダーか 縄張り意識が強い区分でしょうか

数で威圧する輩達が銀山の入口付近で睨みを利かせている様です」ロシェの洞察力


「おいアンリ クローバーさん後半仕様だからアテにしないでよね~♪ 宜しく」

「やっぱりそう来たか 小説だとこうなるぞと 鉱山の方は小悪党の群れだと思う

先に敵のボスを倒した方に優先権があるのか、1体じゃないわよここ」苦虫顔の姫


「あれって5番地区の連中でしょ 何回か見た事あるわ情報に鋭いコバルトさんは

街の安酒場でビラ配りしてるの 競合相手ですって 正規の手続きしてんのかな」


イエローレーベル達は連盟登録した冒険者なのか? その答えはYESでありNOだ

普通は所属してる国のギルドが受注する形になるのだが 奴等は汚れ作家の常連組

口の達者なシルヴィ達がホイホイ現場に出て来るハズがない 何か別の条件がある


「あー知らねえでやんすよ俺等、余計な事考えると腹がなりますぜ~ ねえ兄貴」

「邪魔するヤツは突進してくそみそにしてやんよ、テクニックなんて二の次だぜ」

「ぎゃはは♪ その辺で今話の掴みはいいのか 始めていいんじゃね 攻めるとさ

この先も楽しめそうねクローバーさん、近くに鉱山労働者の施設とかあったりな」


下品な話題はスルーで構わないが 赤屋根のメンバーが到着した直ぐ左手に宿舎が

むやみに戦闘に巻き込むのは本意ではない 退避する様、声を掛けておく事にする

・・・おや、丁度小屋から出て来る人影が 訪ねる手間が省けたが一体誰だろうか



「む、あんたら街で依頼を受けてきたのか ここはもう駄目だぜ 輩達に乗っ取ら

れちまったんだ 仕事になんねーから皆やめちまった 俺も今帰るとこよ」山男が


「銀山を乗っ取るなんてふてぶてしい連中だね アンタは帰った方がいいよ」紅蓮

「後は私達に任せておけ やはり警備など嘘だな 討伐に相違あるまい」小夜香だ

「休憩所なのかなここ、依頼が完了したら帰りに利用していいんじゃない」アンリ

「うーん そうだね 勇んでるのが突っ込んでくるからバトル開始だわさ」騎馬師


残っていた木こり風の男はそのまま街の方へ帰る模様だ 早速威嚇代わりに雑魚が

この鉱山はもう俺達のもんだ 来てみろよ返り討ちだぜメーン 😠バキッ! とな

「うるせーんだよ 言っておくけどオカマ出すんじゃねーぞ」先手の導師様だった

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現場の状況は 天候は曇り気味だが晴れ、無風で労働者の施設から見て北東に鉱山

そこへ行くルートが大きく二手に分かれており北側にカトレア達が 南に自軍側だ

足場の悪そうな場所に簡易な渡橋がある模様、イエロー組の方か 敵勢は分散する


回り込んで奇襲するつもりだったのか 地形上坑道の外壁を見張りが埋め尽くす図

否応なしにシルヴィ達は北西の最前列で敵の前衛と対峙する事に「やっちまうぞ」

山賊連中はどの方向からでも攻撃に出れるように手配していた、予想以上の大群か


「けっ 街の連中に頼まれてやって来ましたってか馬鹿な奴らだぜ ここ一帯は既

に俺達のテリトリーなんだよぉ 踏み込んで来たら後悔するぜぇ?」山賊長の片方

「まあ、誰に口を聞いてるのかしら? 如何にも底辺ですわねあなた方」悪役令嬢

「お嬢様、私の背後へ 貴様! 大帝国の王女に無礼は万死に値するぞ」メリッサ

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「なんだぁ てめえら 物騒なもの振り回して何処にお出かけだぁ? 馬鹿野郎が

まさか鉱山を奪いに来たとか、寝言抜かしに来たわけじゃねーだろーな」ボスのB

「どうやら私達はこちらの群れを相手の様です 思っていたより数は多い」ロシェ

「モカさん休憩所に隠れた方がいい気がするの、もう違う舞台だってばよ」(゚д゚)!


やっぱり気が付いている 全員ではない様だが、これで一層構想が難しくなる罠か

現在は戦闘中 大丈夫、だいじょうぶよ リーダーが責任者だから 続きをどうぞ


「背景無いから余計にイメージするの大変なんですわ 石斧振り回して来たわよー

殺気だってるから無血解決はムリね んじゃ宜しく」アンリは抜刀して適度に倒す

敵勢の中には弓兵が援護射撃してくるが左程の腕はない、実践では精度が問われる


小夜香が護衛しながらならず者をあしらっていく ロシェと紅蓮が後ろで魔法詠唱

前衛2人後衛2人の布陣 それを補佐する形で脂ぎった筋肉の壁「うひょ、漲るぜ」

嫌そうな顔のコバルトは敵の空振りを射程外から槍で薙ぎ払っていく 崩せない敵


何故かこそこそと隠れているモカだった「まだアイドルの出番じゃねえし」導師様

勢いよく飛び出して来た割には決め手に欠けている様子の山賊 普通の冒険者なら

この数を相手では二つ返事で引き受けますとは言わないだろう「畜生、くらえ!」


パンッ・・・「げ?」石斧の振りおろしを正面から白羽どり「お前今年で何歳だ」

まるで歴戦のドワーフの様な風貌のドミノに頭突きで弾き飛ばさる 苦戦にあらず

乱戦になるほどの相手ではなかった じわじわと追い詰められていったのは敵側か


「何処の兵士だよ こんなんだったら出てきた意味が クソ!」使いまわしのボス

「アンリさんが切り伏せるまでもないわね 兵士か知らんけど」ハットが仕留める

「歯ごたえがないでやんすよお前 兄貴達が一般人なわけねえだろ!」ドカッとな


分散していた片側は赤屋根のメンバーがケリをつけたが イエロー組の方はどうだ

先陣に出ているのは騎士のメリッサの様だが、大方カトレアの魔術で翻弄だろうか

タローとエリカは戦力にならないだろう 後衛にいるが、シルヴィは上級者なので

実は後輩の飯代を稼いでいるのは頼もしい先輩だったりする「チッ 余計な事を」


ブックマークを催促しそうな一矢で山賊を削っていく 戦闘の能力は高い方だろう

「オホホ♪ 雑魚ですわ 後はワタクシが殲滅して差し上げてよ?」余裕の魔女様

これではただの烏合の衆ではないか 山賊達も異変に気が付く「やべ TUEEE!」

勝てる見込みが無いと悟ったのか、一斉に撤退を始める 残るは山賊長の片方だが


「国が雇った兵士なのか・・・訳わかんねーぜ ちっ」逃げ遅れたが助けは来ない

「アディオス 底辺~♪」カトレアは悪役令嬢である「うぎゃあああ!」当然かな

「すっげ、俺の出番ねーんすけど マジで魔法の達人ですね」口は軽快なタロー君

「いいって エリカ達は執筆の仕事しないとUP出来ないんだから」頑張れよなーw

「よっしゃ 出遅れたけど山賊の討伐は完了よ、シルヴィ先輩は実践を知ってる」

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敵の群れは排除したが両方ともに報告書をあげるのは明白、坑道付近で対峙するか

止めておけばいいのものを 貧乏ギルドは成り上がるのに必死か 討論 はじめ!


                 m9(^Д^)


「分かってるじゃありませんか カトレアが先手ですわよ モカ 出て来なさい!

この裏切り者 ワタクシに臭い食事を押しつけて逃げましたわね? 恥晒し娘が」


「い、いやーたまたまでしょ 私もツケを払わないと不味いのよお嬢様 んじゃ」

「あ、貴様! そうか分かった 今後はこのメリッサの敵だぞ 何が赤屋根組だ」

「うひょー 俺っち帝国の女王様に謁見するの始めてでやんす 5番地区だとは」

「もう古代人編は過去だから上下関係とか意味ないぜ」※行方不明者です実際には


捕捉しないと分かりにくいので ピザコンビと帝国のトリオ、旧ギルメンは狭間に

大昔に起きた大噴火の際に次元に歪みが生じている 溶岩流とガスを回避している

崩壊した古代大陸の復興には関わっていないメンバーなのだ レッツィ達とは別枠

ここで詳しく語ると後半に支障が出るので 取り敢えずこれで進めて貰いたい――


「これは小夜香の領分ではない様ですな 知らんよ私は、我々は2番地区と理解」

「アール王国に別のギルドがあるって事でしょ 簡単でいいから」とコバルトさん

「フヒヒ♪ クローバーさんがいないと崩壊するぜマジでこれ」(黙っとれ!😊)

「競合してた依頼だから鉢合わせで 普段は顔合わせの機会はないと」ロシェの談


「だって違う所属ですもん私等 混ぜ過ぎは危険なのよ多分」賢いねスカーレット

「これでアンリさんの苦労が増えるわけだ はは、まあどうにかなるか (ノ∀`)

違うってコレ 小説の方が厳しいのな 後で語るけど これマジか常連の皆様~」

「敵の援軍は来ないみたいよ ねえ、もう帰りましょうよ うん それがいいわ」


ばつの悪そうなモカは帰還を急かすが 意見を汲む我々には企画書は無意味なのだ

今更異世界恋愛には出来ない構想なので、変則的なストーリーで組み上げていけと

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「ちょっと待ちなさい同志! ( ノД`) あんたシルヴィ先輩から逃げれるとでも?

話が違うとか言わせないからね 諦めなさい 挑んだ相手が悪かったのよ ふっふ

あのまま大人しく引き下がるほど温い同人生活は送ってなーい! テーマ出せよな

心配しなくてもこの先のし上がっていくに決まってる 誰が1冊分で枯れるっての


甘いわよ うちらは連盟に登録してるんだからね 投稿の準備は着々と進んでるわ

赤屋根のリーダーと私の語りのどちらが上か これから期待させてもらうからマジ

読者が望んだ戦いですから~ 普通の戦記になんかするハズないから 変人はそう

インパクトない筆者は替えが効くって意味よ それだと切られるよジャンル問わず

これから先を見据えないと ずっと何年も同じにはならないって 次の流行予想」


また長文垂れ流すと読みにくいとクレームが来るぞ もう数年は変わらないのでは

とうとう戦場に直接出張して来るとは、強敵ぞろいだよ現状は 残るのは誰だろう


「待った! 今回の進行はこのタローが務めますよ先輩」見せ場を披露しようとな

「あ~! 勝手に決めてんじゃねーよ お前等の立ち位置は裏方でしょ」怒る導師様


「いいっじゃないすか普段は出番が少ないんですよ ここは俺に花を持たせてくだ

さいよ 大丈夫ですって、どんどん書き殴りでいくスタイルなんで 元々ネタ帳を

作らないタイプで、思いついた事を適当に書き散らすんです 何がしたいのかサッ

パリ解んないけど面白い時もあるんで たまに採用しちゃいます、本人の書いた話

を自分で読むのが好きで それを他の人にも読んで貰う物語を書くのが好きだから

皆そうだと思うんすよねー ずっとやってれば何時かは誰かが評価してくれる、と

にかく何でもいいから文字を増やしておかないと不味いんです アツいっすね俺」


お分かりいただけただろうか 彼の様なタイプが意味のない文章の典型だよ な?

・・・物語に関係のない部分を取り払うとその筆者の実力が見えて来るでしょう

この後もタロー氏の演説は続いたが耳を傾ける者はいなかったと さ、帰るか――


            第43話 黄金郷編 5091文字 (続)




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