第35話

メニースターズ

私の旅団 第35話


遂に大陸中心部へと踏み込むマリー達しかし残された時間は余りにも少なかったか

次第に自分達の姿の異変に気づくのはレムーア軍だけでは無かった はいカット!


「タコ オリジナル小説って言ったでしょ 勝手に終わらせる気か 殴るわよ?」

はああっ、と拳を構えるのはヒロイン様だ ムリだろ あと数話は必要ですので~

「章と話数では違うのよユー まだ帝都に着いてないわよパンドラさん 異変?」

「はっは、足元がグラグラ揺れてませんか今 サーシャはお任せスタイルなので」


「おいおい、結構大きいんじゃないのか俺達は予想外の展開だ」またレオってば♪

「オリーブさんは正統派が健全だと思うのよ あーヤバい流れだわ今、これ絶対」

「不味いわね・・・今帝国の城下町の手前近くよ へ? ライオネルは地味だから

私はピジョンでしょ 無人になってる詰め所らしき建物が見えるわ 一旦そこへ」


セリフが来なかったハイマと義信に説教されたが、見張りの兵は周辺にいない様だ

大陸中央部から中心部全域に渡って地震が続いているそうだ、隠れるように退避を


「これは一体、帝都まであと少しなのに 私も影が薄いのではないか」ハイマさん

「うーん 嫌な感じがします、地味で悪かったですね 狙撃は目立たぬ様に」狩人

「馬鹿者 和風ならばこの義信が主役であるぞ、ただ事でないのは容易に分かる」

「侍はしんがりか、飛鳥は弓よりも刀だ 燃費は元々悪い 飯はまだか 地震だ」


異変を察知したレムーア軍は抜け殻の詰め所に一時避難する事に・・・ゴゴゴゴゴ

度々小規模な揺れは感じていたが 今回はどうやら本震が来たのかも知れないのだ

地面が大きく揺らぐ 建物が軋む音もする、周辺に逃げ惑う民衆の声は聞こえない

もう直ぐ今日の陽が落ちようとしている 暗雲が立ち込めている 不気味な気配が


雨でも降るのか? 揺れはどんどん大きくなっていく、ドカンッ! ガラガラッ!!

ビシイイッ!! ボコッ ズシーン ブクブク ゴオオオッ!何かが爆発する様な音だ

地面が大きく振動してまるで船上で揺られるような錯覚が「マジか、でかいぞ!」

そしてその凶鳴は次第に大きくなり、街全体を揺るがす程になる 地に伏せる面々


ズズンドゴンボコン グワアアンンッ ビキイィィガラガラッ ゴオオオンッ バキン!

ズッドンッ ズガンッ・・・ズゴゴゴッ 今までに無いほどの大震災が辺りを襲う

この巨大な揺れと共に大地に亀裂が広がり始める、ドゴオッメキッ バリバリバリ

ドッカアアアアアアン!!!ガラガラガラズゴゴガガガガガガドカァァァン!!!

                   ・

                   ・

                   ・                  

やがて揺れは収まったが、被害の大きさは想像を絶するものだろう これはひどい

幸いにもレムーア軍は郊外にいて致命的な損害は免れた様だ、F○ckin、shit!!!

(゚д゚) パンドラでなくてもそう叫ぶほどの大災害 周辺の瓦礫を退けるが――




 本大陸西部方面 

「イっヒッヒ 何という僥倖か 素晴らしい 我々の望む展開に ご覧ください」

秘密結社の歓喜がこだまする、中央から離れた場所からでも圧巻の災い そして


「フハハハハ・・・好機が来たぞ 何が古代文明か このルドンが蹴散らす!!」

「天罰ざまーす♪ フホホ 皇后の怒りじゃ 妾に全てひれ伏すがよいぞクズ共」

ダビッドとゴルビーはいなかった バジオーメンが目指すのは破壊と混沌の末世!


「フシシ💀 お邪魔しますよ よいですな 中々見どころがある 戦争万歳です」

最悪だ・・・どうやら散歩に出た死神は好物に目星を付けた模様 此処へ来るとは

「おお、またしても我々に共感するお方が 実に心強い これなら冥王様も喜ぶ」

ラム帝国の部隊を生贄に結社達が復活させようとしているのは 邪王のハーデス!


闇の軍勢、中でもトップクラスの実力と知名度を誇る 召喚には巨大な犠牲が必要

まだ具現化させるには憎悪と嘆きが足りない「成程、人間には限界があるものだ」

先儀式で未曾有の力を得たルドンとアマンダがほくそ笑む「食らってやろうかの」

 ・・・悪魔どもめ いつの間にか空には光を遮る漆黒の雲が覆い始めていた




中央大陸の帝都ではこの大混乱に緊急軍議が行われていた 軍師が危機を予見する

城の外部を眺めるのは進軍予定だった司令部の連隊と宰相のシモンズであろうか?


「も、申し上げます! 我々の最前戦及びアトランティカ軍の数師団が霧に包まれ

未確認ではありますが消息不明の兵士が多数と・・・噴火です陛下」嘆く守備隊が

「我々が強引に具現化したのが原因か うろたえるな! 全滅はしておらぬ帝国は

カトレアよ父を許せ 叡華の頂点に君臨するのは、噴煙の様子は 報告せよ」王が


「将軍メタルでございます、ポポカ・フンガ山ですな 不吉な気配はこれだったか

アードナ殿の助言を優先して難を逃れたわ まさか温暖が仇になったと言うのか」

「ぐぬぬ・・・口惜しや 帝都に留まった場合、土石流に飲み込まれる可能性大か

宰相の私見は陛下とお嬢様の安全を最優先です カトレア様は来ておりませんぞ」


「一旦親衛隊ごと移動される事を提言いたしますな 玉砕などなりませんぞ陛下!

戦略的行動にすぎません 幸いレムーア軍達は踏み込むのが遅れた」軍師は冷静だ

「我々の斬り込み小隊は消息が掴めません アトランティカ軍側に出ておりました

士気の落ちていない兵士を再編して出発しましょう、ここは危険です」優秀な配下


「・・・あい分かった 余は娘の無事を信じよう」肩を落として玉座を立つラムズ

                   ・

                   ・

                   ・

この先はどうなるのか・・・ その頃首都から繋がる近郊都市でも異変が起きていた

地震だ! しかし今まで経験したものより桁違いの規模と衝撃である「うわああ」

建物が崩れる音と共に地割れが起こり、地盤沈下が起きている 阿鼻叫喚とはこれ


逃げ惑い大震災の犠牲者が次々に増えていく ゴゴゴッ!!ズガガッガアッ!!!

そして大地が大きく隆起する大惨事、シュオオオ・・・ひび割れた地面からガスが

中央大陸付近ほど危険度は高かった 各地を席巻していたラム帝国兵が次々消える


古代人は屈強だが天敵になるものがいくつか存在している 有毒なのはお察しだが

休火山帯だったのだ、今まさに噴火が始まった やがて周辺国も気づくだろう規模

バジオーメンの目論んだ狙い通りか、邪王ハーデスの顕現まであと少し 闇が迫る




                 作戦室の穢れ

「ひいい 聞いてないっすよ 何じゃこりゃ タローは悪くないじゃないすか!」

「バカッ テーブルの下に隠れなさいよ!」ヒステリー気味に叫ぶ同僚のエリカが

「ちょっと・・・私の原稿は? ふざけんなナニコレ 生き埋めかシルヴィさん」


「お嬢様! 早く出口の方へ ここに居たら崩れますよ! この強大な揺れは?」

ギルメンとカトレア達は選択を迫られることになる この場所は城下町ではない!

「畜生、モカさん健全だったのにこの仕打ちか ポポ山とは 舐めてるのかしら」


「おっほっほ♪ さようならオタク達 お前達の保護者になった覚えはないのです

モカ、メリッサ 脱出でしてよ 汚れではメジャーデビューには遠くてよ小娘共が

読者は薔薇より百合を選んだのです(不毛な議論だぞ!)中々のお茶会でしたわ★

ホログラムならご心配なく 魔女クラスの力無き者では発動致しませんのよクズ」


軽く悪役皇女が一瞥する、まさかのサークル脱退とは 方向性の違いとは恐ろしい

この作戦室もある意味カオスだが今回は冗談ではすみそうにない さて、この後は


「カトレア様 この付近に地下通路があります 急ぎましょう」なん・・・だと?

おのれメリッサ! 私のプロットにはない発言を バッドエンドを回避する気か


「スケベしなかったんだからモカさん達 呪いが別の方に向かったんじゃないの」

「お馬鹿ねぇ 今のカトレアはオリジナルなのです、同じ企みに引っかかるとでも

甘いですわよアナタ 情報共有をお忘れでして? アドリブならワタクシも可能よ

お前の汚い友人とここで文字どうり埋もれなさいな♪ オホホ 勝ったわ今回は」

「うわー最悪 このまま黙ってるシルヴィ先輩なハズないでしょうが! やるわよ

今まで培ってきた同人魂をここで語ってやるさ! 覚悟はいいわね?」m9(^Д^)


腐ってやがる・・・今は九死を分ける場面だというのに コイツは筋金入りだぜ~

いいだろう 35話は預けてみようか 横書き根性を拝見させていただく 話題は


「逃げた方がいいっすよシルヴィ先輩! これ絶対倒壊しますって」怯えるタロー

「お茶の回じゃないでしょ今 何考えてるの! ブクマ外すから」裏切りのエリカ


「もうポイントなんて意味ないのよ 後輩達に残すべきシナリオは量産型ではない

その作者以外では読む事の出来ない物語! これ以外なし 読者が何時か大成する

私にだって出来る! そう言わせなさい、後ろに続く人達に筆を取らせる理由をね

最後かも知れない先輩からのアドバイスは ずばりあなたのペンネームについてよ

執筆者は本名を使わない事の方が多い 例外もいるけど余程運気の強い名前以外は

大いに影響する箇所です、適当に命名したら一生後悔するかも(お、そうだなw)

笑い事じゃないわよ 人外的な名やキテレツ狙いは止めておく事にしなさい絶対」


余談ですが同じ原稿を全ての出版社に蹴られた後にペンネームを変えてコンテスト

何年か前に聞きました、入賞してプロデビューしています 勿論改名した後ですが

書籍化したタイトルや著者の名前が元と違う方々が何名か居るハズ 理由があると


「オホホ♪ この期に及んで往生際が悪い腐女子ですこと お前のアドバイス如き

カトレアは生まれついての女帝でしてよ 陰キャ太郎とでも名乗れば お似合いよ

逃げの理論ですわね 評価されないのは別の理由では御座いませんの? 負け犬が

ワタクシは改名など必要ありませんわ、初志貫徹 令嬢に相応しい名ですの(悪役

あら、コイツってば余計な二文字を 足掻いても無駄です 埋もれなさい 底辺が

泥臭いんですのよ努力なんて 才覚があるかないか、一番の問題はそこですのよ?

第一優雅さが足りてません汚れは キャラ絵は豪華にしなさいって言ったでしょ」


小説なので立ち絵はない 仮に世に出ても原作者は絵師を指定できません 戦いさ

世の中全てそうなんですよ 運の強さも実力として見られます 言い訳に過ぎない


「俺は数を撃つタイプっすから! アイデアが出せるなら遅咲きだって構わない」

「正当な評価なんて理想なのよ現実は エリカが有名人なら適当でも売れるのに」

「底辺で悪かったわね お嬢様得意の上級理論を振りかざしてるだけ 呪われろ!

ラム帝国に所属するんじゃなかったわ(草)諦めたら最後 まだ終わってなーい!

さあ、尺に届いてないわよアナタw 次のテーマを語りましょうか同志 くっく」


流石恐ろしい執念だ( ノД`) ギルメンのせいで5000字書かされている身にもなれ

すき間産業で生き残るのも運だけではすまない壁がある、絵の分野は更にそうだぞ

ゴゴゴゴゴ・・・激しい揺れが辺りを襲う! 口撃はより一層ヒートアップの予感


「毒を食らわば皿まで、これだよこれ シルヴィ先輩しか本音を伝える事は不可能

長編だって言ってるでしょ 前半なんて肩慣らしに決まってる 定期は譲れない!

小説でここまでセリフ語る面子は少ないからね キャラ愛があるのかと問いたいわ

ステータスや余計な描写は見飽きてるのようちらの読者は、テンプレには頼るなよ

シルヴィ先輩は裏方だから 本来なら序盤に書くべき事は沢山ある、例えば登場人

物の紹介や世界観の説明 もう書き殴ってやる 本気にさせたな? 何が5000字か

普通じゃつまらないんだよ、だからあえて省いてるの 書きたかったのは別の部分

だから それは中盤以降に必要な要素だった 読者はそこを見たい 序盤を飛ばし

て読んでいる方も多いだろう だが、私としては最初から最後まで読んで欲しい そ

うすればきっと分かるハズなのだ! 熱量の違いが! 熱いバトルとキャラの魅力

だからこそのこだわり 小説は娯楽であると共に芸術でもある 表現力のない作者は

ただの駄文を量産するだけだ 文章力は上達していくもの 書き続けなければ向上し

ない UPしたのはこの作品が最初だけど周囲の期待に応えるために文章以外も勉強

している 当たり前なんだよ クリエイティブとは何か 上位陣はもう知っている

読まれたいんだ 面白いと思って貰いたい感動を与えたいという欲求はある だけど

それ以上に 自分の書いたものを誰かに知ってもらいたい それが創作の原動力なん

だ 自分が好きな作品心に残る物語 それを誰かに伝えたくて書いているのだ私は

この想いは、決して忘れてはならない 何故なら 作者にとって 読者は唯一無二の存

在であり最大の理解者である 学校の先生や会社の上司なんて上辺しか言わないの

本気を叩きつけてそれを見られて成長する、途中から急激に伸びる筆者は自分のオ

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(´;ω;`)・・・そうか シルヴィ君 ダラダラと切らない長文は読みにくいぞー

戦友としてその語りはカットせずに採用しておこうか 筆者は考えを押し付けるな

周辺からはそう聞こえてきそうな内容に見えるが如何だろうか 脇役なのよね君は


「おーほっほ♪ お馬鹿ちゃん 結果が全てなんですのよ お前達はこの辺でクビ

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理由はそれぞれ違うと思いますわ SNS時代なのは魔女には理解出来るのです~☆

愚直に投稿してるだけではありませんわ実力者なら尚更ね よく考えましょうね」


長すぎても不評になるから一旦この辺で シルヴィ先輩は他人を押しのける癖が、

人一倍セリフを横取りしたがるのが仇になる・・・常連の眼は冷静だがな w


            第35話 5892文字 某日 (続)

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