第33話

メニースターズ

私の旅団 第33話

 

「あー良く寝たような気がするわ~ オリーブさんは修羅場な恋愛は好かんから」

「は? マリー婆さんが純愛するハズないでしょ ワザと聞くんじゃないっての」

「もう大方違和の無いように繋ぎ終えてるから このピジョンですものマスターは

多分続編より第一部の方が構想に苦難したと思うわよ 読破した時に破綻とかさ」


「HEY、レムーア軍は戦闘してるの10名で間違いないわ そのまま進んでOKよ」

「オリジナルで間違いあるまい 中身が濃くなくても戦闘描写重視の作者もいるさ

方向性が様々なので、後は読者の応援次第になるだろう 傑作として残せるかは」


飛鳥が心配してるようだが原案を知ってても新規でも大海原が強敵なのは当然だが

いばらの道は誰もが経験するハズ ここからが本当の手腕を問われる 今の状況は


「西の迂回路から帝都に続く荒野に出たぞ 見晴らしは効くが素どうりはさせまい

俺はラム帝国とアトランティカ軍が宿敵なのは知っている 国家としてな」レオだ

「他作はどうか知らんが粗を探しても意味は無い 感想が色々あるのが自然なので

途中で傷は負ったが退場にならずにすんで助かったよ 戦争は嫌なものだ」ハイマ

「はっは、昔のサーシャなら三日坊主でしたね そろそろ結果が欲しいですので」

「仮に小説だけでも話の筋は通ってます、WEBは更新も出来るので気楽に」狙撃手

「外伝を模索しているなら和風を推したい 陰陽道は深いぞ 需要もある」義信さ


頼りになる仲間ではないか 良いアドバイス貰えた 読者に楽しんで貰うのが一番

誰も興味がないのでは執筆の意味は薄い、完結させた時の達成感を目指し進むのみ

現在の場所は荒野風だが レムーア軍から見て左右はそれなりに山肌が見えている

雨は降っておらず時刻は夕方に近い やや東寄りの風が強めに音を鳴らしているか

古いが幅広に橋が架かっておりそこから遠目に帝国軍の大き目なロボット兵が待機


「おかしいわね うちらが接近してるのにこんなずさんな事するのかしら帝国側は

マリーさん達が帝都に迫っているのは間違いない さ、この後どうするのかしら」

「ヤダ、パンドラさん達オリジナル小説なのよ今 あっさり終わるとかナッシング

特攻したらトラップで、THE END 違う指立てたろか👍🏼」いえ、親指で( ノД`)


「普通に考えればラム帝国がすんなり通すかと、ガーディアン一体とか舐めすぎで

流石にないでしょうね ライオネルが嗅覚に頼っていたのは遠い昔の事ですので」

「え、この展開だとオリーブさん達が盛らないといけないじゃない 酒飲めないし

罠を張ってるわよ敵側は 普通に怪しいでしょうが、さっきも偵察うろついてさ」

「確かに奥の機械兵だけだとは思えんな 戦闘回だろ、警戒しておくか」レオ達だ


ラム帝国の重鎮が待ち受ける帝都まであとわずか 直前に待ち構えるガーディアン

だが不穏な気配がする、果たしてこのまま直進するべきか マリー達の答えは――

                   ・

                   ・

                   ・

                本大陸西部方面 

「ほっほ★ ヤツが近くに来てるか知らないけど簡単に第一部完とかさせないわ」

「古代人だけでは物足りまい このゴルビー達が混沌の手伝いをしてやろうか?」


「ウッヒッヒ・・・まさか新しい儀式にご参加頂けるとは 邪悪同盟へようこそ、

皇帝と皇后を傀儡に考えておりましたがより強いお二方ならば復活も容易でしょう

私共の結社はバジオーメンと申します、どうか今後ともご贔屓に賜りますように」


「あらいい心掛けじゃないの ふふん このダビッドの足の速さを侮らない事ね~

伊達に長年黒兎はしてなくてよ お前達の力では精々古代獣の召喚が関の山でしょ

不幸を手伝ってあげるわ我々が、祭壇の用意はしている様ね 中々殊勲かしら?」

「結社の名に興味はないがな、このゴルビー 貴様等もある程度旅は可能なわけか

いいだろう 丁度死神が一匹うろついていた様だしな 先に獣が暴れてるのも吉」


「おお、我々と手を取り合っていただけますか、この辺りの帝国兵を生贄に利用で

古代人を粉砕してこの大地の新たなる覇者に ヒッヒ、ご近所は便利ですな色々」



恐らく皇帝ルドンと母親のアマンダを裏で操っていたのは秘密結社のバジオーメン

伝説の古代文明は既に中央部で争い合っているが奴等は何を目論んでいるのだろう

先に魔獣をけしかけていた様だが、更に邪悪と思われる怪しげな2名を加え時は進む

                   ・

                   ・ 

                   ・

「ふう 前にドリンクの話題出たと思うけど我々はポスカは飲まないので よろ」

「携帯用のカップ珈琲で戦前会議ね、大丈夫よマスターと私等は賢いから」聖女が

「何よ、別に怪しい建物とか探してないわよマリーさん チッ やっぱりないわ!

放っておきなさいよねタコ 準備体操しておかないと肌に悪いからよ ずずず」w


「あ 左右の山影からチラッと偵察隊が覗いてますよ はっは、サーシャが発見で

いやー甘いですね帝国軍 特攻してたら挟み撃ちでしたよ 出てくるまで待機と」

「奥のカラクリは囮であったか 宜しい この義信は逆境には強いと証明しよう」

「よし各自武器の確認は怠っていない レムーア軍が奴等の野望を阻止する」飛鳥

                   ・

                   ・

                   ・

その頃、本大陸西部 大きな広場があり、その中央に巨大な魔法陣が描かれている

そこに大きめの箱が置かれ、それを囲んで数人の呪術師が見張っている「始めろ」

周囲には帝国兵の死体が転がっており血生臭い、その中に部隊将校も含まれている

どうやらこの場で儀式を行うらしい、ただ何か様子がおかしい「うむ、力不足か」

箱の周囲に黒いローブを着た者達が集まり、詠唱を唱えているが彼等には荷が重い

「ほっほ 後はお友達のゴルビーちゃんに任せておきなさいね」黒兎の野太い声が


「原案では出番がなかったのでな 死神に餌をやるつもりで遊びには来てないが」

熟練と思われる上級魔族が引き続き儀式を執り行う「ハーデスでいいかダビッド」

「いいんじゃないかしら? 闇の軍勢なら妥当でしょ ついでに傀儡の方もね♪」

次第に中央の魔法陣が鈍い光を放ち、そこから禍々しい魔力が立ち昇る「おお!」

結社の面々は感嘆していた 恐らく自分達だけでは招くことが出来ぬ巨悪な混沌が

「ウッヒッヒ これは素晴らしい では無念を晴らして貰いましょうか皇帝様方」


帝国軍の将校の亡骸に不気味な光が舞い降りる そしてその姿は形を変え始めるが


※「ぐあああっ! 待て、やめて、やめてくれええっ!! ぎゃあぁっ・・・何?」

※「ひいいぃ、嫌じゃ、妾はまだ死にたくない、助け・・・がはあぁっ うぬ?」


お分かりいただけただろうか 闇の儀式は成された 新しい器を手にいれたのだ!


「ヒッヒ 何をうなされておいでで バジオーメンがついておりますぞ陛下、殿下

お怪我をされていたもので急遽引っ越ししておりました ご気分は如何ですかな」


「ふ、はは・・・そうだ 私は皇帝ルドン! 古代文明だと 馬鹿め この力?」

「な、何じゃ夢か・・・そうであろう フホホ♪ 体調がすこぶる良い のう?」

「ほっほ★ あなた達が寝ている間に帝都は奪われたみたいよ~? どうするの」

「後は好きにしろ 我々は色々とやる仕事があるのだ 精々盛り上げてみせろ!」


ゴルビーとダビッドが去って行く 別の目的がある感じだ バジオーメン達にも、

帝国の各地で古代獣が暴れまわる、古代遺跡の扉が次々と開き中から大量の魔獣が

周辺の兵は為す術もなく蹂躙され、壊滅的打撃を受ける だが彼等は知らなかった

この事態に呼応するかの様に、別の場所でも動きがあった事を 地震が続いている

                   ・

                   ・

                   ・

大陸には規格外と言われる存在がいる マリー達レムーア軍やアトランティカ文明

ラム帝国の王女カトレア、更に裏で暗躍する邪悪な面々 主役は我々の読者である

ミスト地方から西方面の島に警告を発していた仙人が1人、ピジョンは知っていた

だがとても個で太刀打ち出来る敵ではない この猛毒を希釈するには仲間が不可欠

父の期待にも応えられず 愛する女にさえ本音を言えぬ小心者 帝位は闇に堕ちた



              (とある酋長のテント)

「レッド君 儂は間違っていたのだろうか 確かに旅路は長い 若手に任せたい」

「リープ老師 御無沙汰しております いいえ俺にも責任があります 当然です、

絵具を混ぜたのは我々ではない 信じましょう、この大海に出た英傑たちの答えを

もはや表も裏もないのだ 敗北は全ての終焉、紡がなくてならない 恐れるな!」


友人に背を押されがらも、落ち着きのない優男が 名をレッツィ・ロットシルバー

本来ならネクロス皇国の次期王でなくてはならないのだ ルドンに屈したか軟弱者

大国の判断ミスは周辺諸国の命運にも関わっている 世界の指導者などいないのだ


「予め言っておく 儂は君個人が訪ねてきたら拒否するつもりじゃった 本当だ

この特別配合した薬を処方すれば地獄の苦しみを味わうかも知れぬ 宜しいか?」

「わ、私は父上の本当の息子ではありません 皇帝の血筋はルドン 勝てないです

レッド 愚かな男を何故推薦した 君が普通の剣士でない事は幼少に知っていた」


「無理なんだよ俺では いいのか ラム帝国が握り潰した怨念が復活しているぞ、

文献の研究はお前の得意分野だったのでは 常人では賢者になどなれはしないぞ!

ジェラール前王は間もなく崩御する 今の皇后は本物の邪悪と手を結んだ悪魔だぞ

本来はこの大地に来れない結社の隠密を護衛にしていた 俺は友を信じる」レッド


※レッツィの友人だと思われる剣士のレッドは皇国の旧幹部達は知らない存在です

前皇帝の実際の息子はルドン 戴冠は正統なのだが第二夫人の子息をぬぐえない理

国民は兄と弟の派閥争いだと誤解していたのだ 正室に子がない世間体 憎いのだ

ジェラール、アマンダ 愛憎は息子達の運命を巻き込み更なる引き金を弾くことに


議長達はこの事実を知らない お互いの意見に相違が出る様に闇側が仕掛けている

義理の息子であるロットシルバーは常にジレンマにさらされていた 公表など浅慮

育ての親である事に違いは無い 力無き者に王の器無し! 大魔導士の寿命は近い

戦争とは組織である 友人は語った この先へ行くのなら 愛を掴みたければ――

                   ・

                   ・

                   ・

               カトレア達の作戦室

ガシャン! 愛用のティーカップを落とした 魔女は鋭い「お、おのれ まさか」

「え、大丈夫ですかお嬢様 後片付けはこのメリッサが致しますので お怪我は」

「あーモカさん達の時間も限られてるかも あまり急展開でも小僧にはキツイか」

「俺はガキじゃありませんよ姉御 どうしたんすか またタロー達の進行っしょ」


「やだーカトレアお嬢様の機嫌が悪いじゃない エリカ達に八つ当たりしないで」

「くっそ、旅団の連中ったら ここで追い込みをかけて来たなこの様子だと チッ

シルヴィ先輩が休業中にポイントを稼ぐ作戦に出たか(とことん毒されてるな君)

うるさい! 私も不機嫌だからね今 ちゃっかり恋愛系のエッセンスを挿入かよー

                   ・

今までのアドバイスが効いてる証拠じゃん? 帰るんじゃないわよ私が〆るからw

ここで本編の流れを邪魔してやる、( ノД`) ふっふ まだまだ脇が甘い様ね君達~

盛り上げておいて寸止め 変態が好みそうなプレーでしょうが 普通じゃ弱いのよ

物語は緩急をつけろとね~ ずっと同じようなシーン繰り返してると読み飛ばしね

たまに1000字以下で連載してるのいるけど全然進まないわよ PV稼ぎにならない


読者は次のシーンを期待するものなのに話数だけ増やそうとして自滅するパターン

このやり方だと何処で白熱するのか作者も途中で困惑するでしょうに 詩じゃない

やたらとCMの多い番組は途中で見るのやめると思うの 読ませる気あるのか疑問

長すぎてもダメなんだけど連載なら2000前後はキープしないと、あっという間よ

シルヴィ先輩は漢字のフリガナとかせんからね 今の読み手は賢いから不要だって

難解な文字は大して必要ないでしょ 学生より社会人層だから逆に失礼になるわ」


ここでターンを返すと歯切れが悪いんで続けたまえ 人気取れる筆者は多くはない

独自色が濃すぎるのも敬遠されているみたいですが、アイドル的戦隊で実況とかな


「オタク連中にも好みがございましてよ オホホ♪ ワタクシがオチを頂きますわ

残念だったわね腐女子 お前の講釈は聞き飽きましたのよ テンポが重要でしてよ

ホログラムのボーイはお休みね メリッサの態度が変わるから 眼が♡ですわね?

・・・全く、女王を差し置いて別室でヤラれたらたまったものではありませんわ!

まさか今回はざまぁ展開にさせませんわよアナタ方 小説版は濡れ場なしですもの

新規読者は原案の尺のバラツキは知りませんので 向こうはトータルで魅せる物語


背景と音楽がないの今、カトレア達は なので若く美しく描きなさいね(催促か)

イメージ戦略ってご存じ? 絵師ガチャって言ってるわよ大勢の作者が 本当です

店頭だとパラパラとしか眺めないんですのよ 中身を知らないなら表紙や挿絵頼り

中年の太ったオヤジとぴちぴちギャルならどちらを選ぶのか(極端すぎるわい😠)

おっほっほ 貧相な扉絵よりゴージャスで上品なお嬢様が飾るを求めていますのよ

売れ筋を調べてごらんなさいな ぶさいくやブスがベストセラーになる事は皆無」


文芸やミステリーには当て嵌まらない講釈を語った様だが 内容次第だと思うけど

確かにイケメンや美女の方がファンタジーでは有利かな 例外もあるけどね硬派系

今WEBで戦ってるのになギルメン諸君 指定出来る人いないから あら、残念賞w

 

            第33話 5226文字 某日 (続)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る