第32話

メニースターズ

私の旅団 第32話


「現在の状況を! 分かっているとは思うがラム帝国軍であるぞ我々は 出遅れな

ど言い訳に過ぎん 奴等の戦力を合わせても自力ならこちら側が上のハズだぞ!」


檄を飛ばしているのは帝国のシモンズ宰相だ、今期は例年に比べて温暖の様だが?


「現在中央北街道手前の荒野にて我が軍とアトランティカ軍が交戦状態に入る模様

現場の指揮は司令自らが取っておりますので私が臨時で報告を」報告の守備兵だが

「アトランティカ軍の方は膠着状態が続くかも知れぬな・・・正に予想外だ今期は

向こうに正面突破出来るほどの突進力があるのか」怪訝な表情のラムズ3世の様だ


「レムーア軍は現在中央街道南から西へ迂回したと、我が中枢とはまだ少し距離が

しかしながら今後進軍を許した場合はこちらの防衛隊との決戦も致し方なしかと」

「挟み撃ちを画策しているのはアトランティカ軍の方ですな 軍師が進言致します

陛下、レムーア軍と決戦は危険な予感がするのです、恐らく仕組まれております」


この危機を察したのかラム帝国のアードナは窮地に対処せよと言わんばかりの様子


「中央決戦などさせてはならんぞ! 次で必ず制止させよ 前線が行方不明ですと

このシモンズは敗走兵が帝都に戻ったとは聞いておりませんが どういう事だ?」

「こちらの司令部にカトレアが不在である・・・自らを魔女と名乗り負った 娘が

余は嫌な予感がする、中央周辺で暴れている太古の魔獣 誰が召喚しているのだ」

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「ほっほ★ このダビッドを見くびらないで頂戴 私が影のオーナーなのよ全く」

「この大地では三つ巴で覇権争いをしているのだな クク 余興に過ぎんだろう」


不気味な魔術師と真っ黒な兎が各地を放浪していた、先に幽霊船を発見したらしい

どうやら現在は大陸の何処かに潜んでいる様なのだが、ハッキリと情報は掴めない

ズゴゴゴゴゴ・・・また地震が発生した様だ 今日の吹いている風は異常に生温い



中央北街道手前

「現在の状況はどうだ? 分かってるだろうが お前達ここが我等の正念場だぞ!

アトランティカ軍が覇権を握る ラム帝国もレムーア軍も偽物に過ぎん」とラぺが

「現在我が軍は、中央北東から西側へ進路変更後 帝国の街道北方面へ出ましたな

作戦通り後方からの弓兵中心で戦闘を展開する予定です、必ずや」状況説明のバズ


「伏兵や分隊させる余裕はない、だが帝国も上下に兵を分けてるはずだな ククク

持久戦の方がこのロッティには都合が良い ヤツラめ 隙を見せた時が最後だ!」

「予想よりも帝国軍の守備は固いのかも知れん、先に前線に出ていた色物からして

戦闘開始後は防御に徹して迂闊に前に出ない方が勝機になるか」分析するヘススだ


アトランティカ軍が動いた、中央北街道の防衛線を突破するつもりで一気に勝負を

後方からも別働隊が動いている様だ、この後に司令の到着を待つ段算だと思われる

中央の戦線が乱れ始めている証拠だろうか ラム帝国の部隊が行方不明になったと

戦場を俯瞰的に見る事が出来なければ勝利は見込めない 中央南街道でも動きあり

レムーア軍側の進軍に対し強襲を計画している小隊がいる 主力部隊が待ち構える

最初に敵勢が具現化した時に比べて明らかに混沌の色は増して来た 戦地の外では

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「今の戦争の状況ってどうなってるんだ 帝国領から外側では被害報告は聞こえて

来ないけど 全土を制圧してる訳ではない うちら一般兵じゃ勝てんけど」傭兵か

「どうでしょうねぇ ラム帝国軍が中央部に集まってるのは何となく分かりますが

レムーア軍とアトランティカ軍がどの辺に居るのか、領土外からでは」流浪の術師

「俺が調べて来た情報だと、辺境から猛獣たちが帝都に向かって行ってるそうだぞ

特に西大陸側から大勢雄叫びが聞こえて来てるってさ ナニコレ」噂好きの旅人が



                 ミスト地方

「どうやら私達の地域には進軍してくる気配はないみたいですが その後の大陸の

様子はどうなのでしょう、私達はもうこの島から動けない状況です あの方達は」

「最後の避難船からの情報だと中央部の住民はほとんど逃げたか途中で帝国の犠牲

になったか・・・南西で戦闘らしきものを見たという噂も 正直分からない俺は」


戦況の行方を心配しているミスト島の姉弟か ここには他にも逃げて来た兵がいる


「帝国から見て南西で戦闘したと レムーア軍では 状況は謎だがこのベラは無力

ここに多くの住民が避難できた事は私も感謝している・・・あのお方は何処へ?」

「申し訳ないベラ殿、今更ながら皇国の派閥に関してどうこう言うつもりは無いが

このボル将軍は地域の一部の代表にすぎぬ レッツィ様の親衛隊長ではないので」



                ヘシアン地域

「概ね避難民の受け入れは成功した様だが その後のラム帝国軍は進軍の気配なし

不気味だな、レムーア軍とアトランティカ軍が健闘しているのか」苦悶のアッシス

「南東方面からの避難民からの話だとアトランティカ軍がラム帝国軍の部隊と衝突

いや、睨み合いをしてるとか 正確な情報は分からないね 参ったな」ポリフェ嬢

「中央の帝都は権力の象徴 まさか古代文明どうしが奪い合いの渦中にいるなどと

申し訳ございませんジェラール様、貴公の旧友に先見の明はありませんでしたな」


「議長の責任ではありませんよ このヘスメラルダ他の幹部もこの展開になるとは

・・・ルドン様の命令に従わなくて正解だった 陛下の護衛も全てやられたのか」

「アマンダ皇后は怪しい密教に執着していたとの噂です 記憶がハッキリとしない

このドリルも壮年です 歳のせいにはしたくないが、昨年調査していたのは確か」


権力者はラム帝国によって滅びの末路を辿ったハズ マリー達は手を下していない

そろそろ旅路も佳境に突入して来ているのだろうか、果たしてターンを迎えるのは

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「メリッサ! 何ですの今日のお茶は・・・マズイですわ 淹れ直して来なさい」


カトレアに叱咤される配下の騎士 傍から見て八つ当たりだろう(令嬢だもの👆)


「も、申し訳ございませんお嬢様 む、貴様か 私のプロットと違うではないか!

ラム帝国の女王は違いの分かるお方だぞ 駄作にしたら続編は望めないだろうが」

「えーモカさん基本的に温い方がいいのよ 投稿なんて予定に無かったんだから」


「何言ってんすか、俺等が盛り上げて行くに決まってますって 進行のタローが」

「先週の原稿 誤字修正がまだよ 全く エリカさん意外と仕事してるからねw」

「放っておきなよ戦争なんて~ シルヴィ先輩達の語らいの方が価値あるでしょ★

ここで不人気ならもう才能ないって事ね、よーし 開き直って今日も行きますか」


待ちたまえギルメン諸君 長編は読み切りとは戦略が違うのだ、気の短い連中め

もう文字数で一冊分はクリアしているがこのまま終わるハズがあるまい、継続さ


「ふん オタク連中の好きにはさせませんわよ カトレアが尺を使うのですから♪

前線には消耗してもらった方が魔女には都合が良いのです まだ遊びますわ、勿論

古代人の文明は高度ですのよ? 作戦室の改造ぐらい検討してるに決まってます」

「うわぁ モカさん小説だと狭い気がするのよね チマチマしてるよりはマシかな

ぶっちゃけスカスカ作品の倍の内容あるから私等 他者のUP見てみれば分かるよ

普通に説明盛り込んだらプラス数万文字足せる 今は省略箇所で整えてる感じね」


「後はメリッサが構想しておいてやる お嬢様が無双して世の御仁達を虜にする!

数々の言い寄って来る貴族達、しかしカトレアはなびかなかった 高嶺の花なのだ

お付きのメイドに恋心を抱くようになる主人公・・・絶世の御曹司と言われた僕が

ああ! さらば帝国の王女よ 気がついてしまったのだ、その健気に咲く一輪の花

バカ、これ以上私に言わせる気か貴様~♡ ふふん~♪」←意外と沸いているかも

「恋愛系っすね? 割とイイ感じじゃないですか そして、逆ハーレム展開っと」


ここで勝手にあらすじを描くんじゃない!😠 それは自分の投稿でやらんかい全く

オリジナルでまとめるのは予想以上に大変ですから 登場人物が多いの、更にな!


「あら、ワタクシの好きにするに決まってるじゃないの 女王の特権ですわよ今は

成程 くっころ騎士の企みはネタとして考えておきます、モカ 次に進めなさい」

「こっちに振って来るとは まあ原案ボツに出来ないのよね私等 詰むと困るし、

さっき改造とか言ってたじゃん 禁酒してるのは旅団の連中でしょ 進軍だしさ」



            (ガチャリ 改装した隣の部屋)

「イラッシャイませ club ラ・ムーンへようこそお嬢様ワタクシこの空間の支配

人に指名されました ナツメ永遠と申します 諸事情でプログラムという形です」


※モカが開けた扉は煌びやかなソファとテーブルが用意されている飲食用の空間だ


「き、貴様 ひょっとしてこれはイケメン達にチヤホヤされる空間では//」成程。

「きゃーエリカさんにご褒美の回かしら? 画像がないとか罰ゲームでしょこれ」

「マジか、シルヴィ先輩一冊書いちゃうかも(君は成人指定のタグだろ(#^ω^)

流石は帝国のお嬢様、遊びには慣れているか ふんふん ありゃ AIじゃん彼?」

「ホログラムじゃないすか多分 ホストクラブのボーイ風 モは付かないっす♂」


「進行がお馬鹿なのがバレましてよ フフ そうなの、彼のお仲間が我々に情報を

古代文明は賢いって言ってますわ 上流階級がサバイバルなんて致しませんのよ」


「手始めに軽くシャンパンなどいかかでしょうかお嬢様、初めましてマオ雪代です

私も勿論プログラムですからお気になさらずに 投稿記念キャンペーンですので」

「シン・ツルギです、お嬢様方いかが致しましたか 大丈夫ですよ ここはVIP室

日頃の疲れを癒す為の空間です 情報収集ならお任せ下さい お食事も出ますが」


「これがラム帝国の作戦室ですのよ フ どうメリッサ? お前はコッチ側でしょ

言っておきますけど このワタクシを出し抜いて濡れ濡れは出来ませんからね!」

「//ま、まさか やだなお嬢様 ホログラムに現を抜かす女騎士はおりません♡」

「あちゃーメリッサとコニーは同族の様ね~ 知らない人はそのまま進んでよね」


やや呆れ顔の侍女だが小説でどんちゃん騒ぎは出来ないのだ(この辺も省略かな)

一部の同志の要望は通さないと今後が危ぶまれるので 薔薇と百合は我慢せよと

この後ボーイ達が軽食とドリンクを提供してくれた 情景は読者にお任せします


「ち、ちょっと待ってくれ、もう少し楽しんでも罰は当たらないだろ」m9(^Д^)

「不遇なキャラっているんすよね~ で、タローはハムサンドを食いながらっと」

「あー残念 エリカ達はアニメ化までは想定してないけどねー 不謹慎要素かい」


「色々と小賢しい事には慣れてるから 後はシルヴィ先輩がまとめるのが定期なの

今回で15万文字ぐらいでしょ多分 何日かけてるのよこれ(正味3週間前後かな)

ふーん やっぱり最初よりペース落ちたわ 初期から全文構想は流石にキツイかも

前も言ったけど継続していける人が残るから、短期集中してインターバルの方法で

アイデア出せないと筆速もくそもないので ストック持ってないと直ぐ打ち止めよ

上位陣の鬼速はタイピング出来てネタに困ってない連中と予想してみる(多分な)

何十作品とかムリでしょ普通の方は おかしい筆者いるんだよなぁ 倒れないのか


この間凄い人見つけたわー 投稿作品ほとんど書籍にしてるの 10作以上ですよ?

遠慮してくれませんかねw プロ混合だから文句は言えんけど周りが引くレベルね

専業でしょうけどいくら稼いでるんだか 複数同時連載は素人じゃありませんので

短編読み切りじゃなくて数百話を何作もって・・・モチベーションが桁違いでしょ

根っからの作家根性っすわ こういう世界なのよね 代表作をコツコツの方が楽よ


んなわけだから合間見て外伝の方を一冊書いておきなさいね(少しは休ませろ!)

ダメダメ、こけたら終わりなのよ 複数UPして全部高評価の方がレアだから実際

意外とサブの作品がウケた人達も多いから 執筆本人より読者の期待ですからマジ

あと人気出るまで新作投稿しないのが無難なのよね、PVが伸びれば次に繋がるし

逆に長編は更新しないと読み専が減るわよ モチベ維持が大切 珈琲おかわりで」


「この腐女子ったら、ワタクシの懐の深さに感謝して頂きたいですわ ダラダラと

お前は変人ですから倒れるまで続けなさいね オホホ♪ カトレアのターンですの

書くより先に脚本や物語の考案をする事をお勧めいたします 長々してて後に破綻

これだと意味がありませんのよ プロット派ではなくても全部その日任せは最悪ね

しょっちゅう更新してる筆者は前半から中盤を書き直す羽目になるのでしてよ~♪


誰もが通る道なのです 途中からブレが生じるからですわ 数話書いたら校閲なの

そうねえ、極端な例をあげるとすればラブコメかしら 主人公の気持ちがフラフラ

A子を慕っていたのに知らない間にB子やC子とイチャイチャw 更に年上の先生に

ふん、エロ小僧が! どっかで聞いた設定ですわねー 漫画だったりしてねこれは

勢いで書いてる典型ではなくて? 初めからハーレム展開なら分かりやすい構想で

そうでない場合、主人公がヒロインを好きになった理由を明確にしておくべきです


つまり動機付けね、この辺りは書き手によって変わる部分なのですが 基本として

ヒロイン達との出逢いやエピソード そして恋愛感情が芽生える経緯を書く必要が

ありますのよ そこが抜けていると後々で矛盾が生じてくるのですわ 宜しくて?

序盤で主人公に好意を抱いている人物がいない場合は仕方ありませんけど 例えば

A子の事が好きな男子生徒がいるとするでしょ、主人公はA子に告白するも振られて


それを知ったB子が主人公に惚れる、今度はC子が嫉妬してA子に嫌がらせをするも

主人公はB子にアプローチして付き合うようになるこの流れで行くと、最終的に3股

これが物語上許されるのかしら? いえ、許されませんわ 第一ややこしいでしょ

ストーリーに共感する人もいないはず 普通に考えたら修羅場確定ですわ ダメよ

某エロゲーでどうなったかご存じでしょ! ワタクシなら彼を八つ裂きですわw」


暴走する前にやめておけ( ノД`)何故か学園生活が地獄と化す 良い子は真似するな

どの世界にも争いは存在する これだから恋愛に手を出したくないのだ 怖いだろ


           第32話 5606文字 某日 (続)

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