第31話

メニースターズ

私の旅団 第31話


うーむ ひと月で30話だと仮定した場合、半年で180話になる 計算上はそうだが

やるか、やらないかはこの時点で明言はしないでおこう 不人気なら第一部で完さ

さあ、常連諸君の口コミに掛かっています フヒヒ~ 恋愛系多すぎてヤバいのな


「迂回路を見つけたっていうから皆こっちに回って来たけど、結構な距離移動だぞ  

すっかり暗くなってしまった様だ 私等進軍速度はやはり速い方だろ」軍人ですが

「あのままボスぶっ飛ばして直進した方が良かったですかねぇ 足が痛くなるのよ

私も意外と歳なのか、人数では負けてるから他の利点を活かした結果では」槍女子

「我々は西側に回って来たぞ 小説はオリジナルだからな、そこを理解して欲しい

武士は豪胆でなくては務まらんよ 偉人もそうだろ」飛鳥の様だが大海は広いのぜ


「この辺りの近くに敵の気配なしと 私等が今まで何回打ち切りの危機を迎えたか

今の読者は詳細をご存じない、原案を何度も改稿して大元があるからです」狩人は

「一応道なりになってるし迂回自体は出来るんじゃないですか」のん気なサーシャ

「森が多くなってきた感じがするが体調は大丈夫か 俺は頑丈な方だが」レオはな

「悪鬼達はどの勢力にも味方はせんぞ本来は 夜道は危険なり注意せよ」だな義信


「重傷者が出てないのが幸いだわ 無暗に突撃しない方が無難よ」ピジョンは言う

「ノリの悪い人って正直パンドラさんと合わないのよね♪ 帝国軍はOH、NOなの

楽しませようという心意気がナッシングよユー」君に注意しないとマズイの( ノД`)

「最後に大魔導士のセリフとは、宴会まで削ってよく進めてるわねうちらってばw

今回は食事挟まないとガス欠になるんじゃないの?」レムーア軍のターンが開始だ


西のあぜ道を迂回中に小雨が降ってきたが今はもう止んだ様である 敵の影はない

今後の進軍ルートの件も含めて体力の回復に努めたい 中央突破だと目立ちすぎる

ラム帝国はアトランティカ軍とも軍事衝突しているが兵数では圧倒的に不利なのだ

見晴らしの良い場所は避けて小規模な岩山のふもと、竹林を見つけた この場所か


「こんばんは、小説ではチート建設が封印されているマスターです 手伝えよな」

「陸地は海上に比べて強風にさらされる確率は下がりますが、(何か語れよ)へ?

ライオネルですけど、私ですか 構いませんけど変なペナルティとかご勘弁ですよ

投稿に長けているのはギルドの変人なので 急に言われても、どの話題にするか」


「キャンプを張る方が先決だ 後からでもいいだろ サボる気かよ」不機嫌なレオ

「軍人殿と我々のリーダーの体調がイマイチの様だな、私も余り良くない」義信氏

「この間の大技の反動かもよ、オリーブさんは突くだけの仕事だから楽なのよ~」

「残念ながらこの周辺には温泉らしきものはない 長編はやはり疲れる」飛鳥さん


マリーが周辺をウロチョロしてるが不埒な行為は禁止されている 探しても無駄だ

不満顔のヒロイン様が戻って来る間に 他の面子達は黙々と休憩場所を組み上げる


「誰にでも寄りたくなるお店というものがあるの 味をしめたのは何時だったのか

竹林の物陰に構えた旅団の休息地、今宵のお品書きは久々よ 私はピジョンです」

「はっは、やっぱり我々のマスターはこうでないと サーシャはお任せですので」

「HEY、ラム帝国は笑いのセンスに乏しいのよ パンドラさん達の方が若いのね」

「よーし、ノンアルコールでもいいからはよ グビグビしなきゃ♪ 食前の一杯よ

どうせ異世界恋愛に占拠されてるんだから オリーブさんは独自路線でいいです」


「マスターが料理を仕込む間に尺を稼いでおかないと出番が減らされるので狩人は

ここで語って宜しいですか? プシュッ・・・ゴクゴク 麦茶よりはマシですよね

今飲んでるのはお酒じゃないですけれど、原案で珈琲のウンチク出して干されてる

戦場ですもんね私等、現代の方々は多種多様なドリンクが選べて羨ましい限りです

※レムーア軍とは別ですが、古代の兵士達も愛用の飲み物は有った様なのですよ」


ライオネルめ・・・普段は地味なくせに余計な講釈は意外と得意だったりするのだ

小説ではヤツの特性をここで発揮してもらおうか 昔の兵隊は何を飲んでいたのか


「エナジードリンクってありますよね? 現代人には定番のアレです 爽快になる

中身の成分問題でしょうが基本カフェインが入ってる場合が多い、緑茶もそうです

疲労回復を目的としたならば、ぶっちゃけ栄養剤でしょうね 歴史はありますので

実はコレ、紀元前の古代エジプトやローマにも似た飲料が存在したらしいのですよ

我々の大陸の文献とは別のお話ですが レムーア軍は情報共有で理解出来ますから

炭酸水に柑橘系の果汁を加えたモノではないかと思われます 一旦お願いします」


ここで返球して来るとは思わなかったが 休憩中に仕事をさせるなという皮肉かな

まあライオネルは元々こんな感じのキャラなので・・・続きは書き殴りでいいだろ

本当はビールが定番なのだが一応アルコール以外というテーマの様なので、成程な

古代の代表飲料ならポスカだろうか ローマ帝国が兵士や下層階級に飲ませていた

炭酸についてだが当時は天然の鉱泉や温泉を飲用した事がはじまりだと言われてる


話を戻すが原料は酢、水、塩、そしておそらくハーブを混ぜ合わせて作られた様だ

言葉の由来はラテン語で飲むという意味らしい、そのままなのが如何にも古代人さ

何千年もの間、お酢は様々な飲み物に追加されていたらしい 大昔から有ったとよ

兵士達の喉の渇きを癒すドリンクとして飲まれていたわけか 腐敗も防げ合理的だ

このポスカは宗教にも関わっているそうな、これは管轄外の話題なので省略だろう


「ひょっとしたら、ポカリスウェットの由来は古代のローマ人かも知れないですね

我々の大陸には無い飲料ですが、長々と語るとしばかれそうなんで次の方」と狩人

「ドリンクより体力回復にはやっぱりお料理でしょ」実は枯れかけている大魔導士

「サバイバルはしないぞ、余計に疲労する原因なのでな」今軍人達は空腹の様だが

「マスターに任せておけば間違いないですよ、はっは」サーシャは飲み食い専門で


戦時中にグルメは期待するべきではないのだが 企画の根底は食道楽の旅だったわ

シリーズ通して必ず食事場面は設けているので・・・本来より減らしてますがね今


「うちの休憩所は食事とお酒はセットのような感じで定着していたの 裏事情でさ

このピジョンは過去の過ちがあるので小説では自重せざるを得ない、ゴメンね~」

「料理特化の筆者もいるけどね HEY、何やら美味しいそうな匂いがするけど?」


今日の入り口の見張りはレオと義信がしている模様だ、パンドラが急かしているが

パーティーに出された今回のメニューは七面鳥に似た野鳥の丸焼きだろうか、多分

保存していたドライフルーツを各自に配るマスターとオリーブさん さあ、食事だ


「おお でかいのが来たな 美味そうじゃないか ハーブと檸檬で風味をつけたか

流石ピジョン ノンアルコールなのが残念だが空腹は満たされるな」大食いの飛鳥

「語ったついでに私が切り分けをしますので 素材は基地の方で圧縮してますから

魔術国家で助かりましたね皆さん チートの出来ないライオネルで 皿をどうぞ」

「あら? この七面鳥、中に詰め物がしてる様ね マリーさん料理人じゃないの」

「普通の一品だと質素ですもんね サーシャはご馳走の予感がしますがこれ一体」


香しい食欲をそそる湯気がたっているが「富貴鶏だな?」負傷のハイマが一言呟く

別名乞食鶏だが前者の方が豪華な雰囲気なのでそれでイイとマスターは言うだろう


「中華式とは違うアレンジをしてみたけどね★ジャンボサイズに決まっているわよ

原案の方だとライス関係は殆ど出てないので、ピジョンのオリジナルメニューね」

「HEY、表面は香草の匂いだけどコレ中身はエスニック料理じゃないかしらユー」


「ふっふ 私は丸薬の他に独自のブレンドスパイスを持ち歩いている、応用したわ

普通に丸焼き出してもお酒はつかないので ノンアルコールなら炭水化物が欲しい

食べ応えのある様に各種山菜をバスマティ米風の穀物でスパイシーでナイスなアレ

勿論味付けはソレらしくコレとナニで仕上げてみたの だって皆のマスターだし」


「オリーブさん麦酒なら最高だったのにな 画像なしって辛いわね」努力はしてる

今日の料理は美味しかった、この後レオ達も交代で空腹を満たす事が出来たようだ

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一方その頃 新たな編成で機を見計らっていたアトランティカ軍は 後方支援の下

中央北への進軍に足並みを揃えるのであった 無論帝国軍はこれを迎え撃つが失敗

予想外の魔獣の参戦で現場が混乱したピザコンビの小隊は本部への帰還を試みるが


 

               ラム帝国 司令部

「偵察隊が撤収は分かるがここで夜襲に切り替えだと! アトランティカ軍めが!

だが伏兵を忍ばせる余裕はなかったはずだ 正面からの戦いならば」メタル将軍か

「守備隊が報告します 現在アトランティカ軍は我々の偵察隊を退けた後 中央北

東部の関所跡を避けて西側に進行 中央北より我らの主力部隊と交戦に入る模様」


「奴ら関所跡の方が守りが固いと読んでいた様です西に進路を変更した時点で伝令

追ってこちら側に追加部隊が駆け付ける予定であり」予想外に浮足立つ配下達だが

「分かった 北から正面対決と来たか! フ、奴らも援軍をつけて勝どきと見たか

甘いわ! 恐らく前線はおとりだ 後方から分隊させるか或いは」戦術を練る司令


互角と見られていた前線の競り合いはラム帝国の後退になった模様 次に動くのは

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「予定通りだ、あのまま関所跡から進軍したら迂回から逆に挟み撃ちされるだろう

このまま西へ進行せよ・・・帝国の中央北街道から攻めるぞ」自信の発言はバズか

「これでようやく一歩踏み込めそうだな ふっふっふ、待っていろよラム帝国め! 

前期の借りはここでお返しだな 暑苦しい馬鹿を寄こしおって」怒りのロッティ氏


「この北からの対決がこの戦の分かれ道になる 作戦どうり短期決戦は避けるのだ

白兵戦では向こうに分があるだろうが 帝都は我等が奪う!」野心に燃えるヘスス

「ラム帝国め このラぺに恐れをなしたか、喜べ 大魔術師が直接攻め込んでやる

疲労の薄いアトランティカ軍の方が勝算は高い この後ブルボンヌが駆けつける」


どうやら総司令が最後に戦場にやってくる予定らしい、北東側の均衡は崩れたのだ

アトランティカ軍侵攻の報を受けたラム帝国軍は、急遽中央北街道へ向け兵を集中

結果的だがレムーア軍にとってこの戦力の移動が更なる進軍のカギとなったのだ!

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「おい! 起きろ皆 どうやら帝国軍の小隊がこっちにやって来るぞ」警戒のレオ

「我々は中央突破を避けて休息を選んだ 焦っているのはどちらかな」思慮の義信


「む? 奥で何か動いてると思ったがやはりそうか、レムーア軍だな 見つけたぞ

おのれ 西方向に迂回していたとは 危うく見失う所だった 蹴散らしてやる!」


「HEY、チートは出来なくてもパンドラさん達は脳筋じゃないのよ You know?」

「へ? 餃子なんて食べてませんよここ小説ですので 寝起きのライオネルです」


時刻は明け方手前か ぽつぽつと雨音がひと時の安息を中断させる 接近を許すな

うろついていたラム帝国の部隊はマリー達より少ない 珍しい事だが油断は禁物だ


「その状況において戦術を組むのは我々も同じ事 ここは鋒矢の陣で速攻を狙う」

ピジョンの判断は素早かった、キャンプの撤去などは敵の撃退後で構わないだろう

「読者は賢いから説明不要だと思うけど一応 矢印の陣ね↑ 戦国では王道なの」

簡素的な作戦を理解したマリー達は体勢を低くしながら帝国の斥候部隊に忍びよる

・・・そして ヒュンッ! と、風を切る音と共に数名の敵兵は地面に倒れ込むのだ


先頭を走っていたマスターを筆頭に次々に相手の戦意を削いでいく ドガッ ビシ

鈍くも激しい打撃音を響かせてくれるのはオリーブと我等のサーシャが適役なのだ

向こうにしてみればまるで見えない拳で殴られたかの様に、攻撃の速度が違う達人

ザシュ! と、間髪入れずに襲ってきた追撃者に対応出来る程の熟練部隊ではない

この攻撃により帝国兵達は混乱し撤退を試みようとするが時すでに遅し、包囲する


ドカッ!! ズバッ!!! バゴッ!!! 次々と繰り出される強烈な打撃と斬撃音が

確実に偵察達を仕留めていく、この光景に驚愕する帝国兵 マリー達の猛攻は続く

あっという間に数を減らしついには全滅してしまう「手応えがなかったわね~♪」

今回は大技を放つまでも無かった模様 まだ朝の陽ざしが昇る前に勝負は決したか

「暇だと思ってうろついていたのが仇になった様ですねー」サーシャのドヤ顔とは


こちらが本編だとシルヴィ達は認めたくない様だがレムーア軍は確実に迫っている

果たして中央の帝都に相応しいのはどの勢力なのか 益々目が離せない旅団達――


            第31話 5084文字 某日 (続)


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