第30話

メニースターズ

私の旅団 第30話


カトレアの作戦室

「あら、ひょっとしてワタクシはこの流れだと司令本部の方には戻れないのでは?

オリジナル小説なんですのよ 売れないからやめておけって警告して差し上げて」

「やっぱりな~ 考えが甘いってアナタ☆ 無名が初っ端から人気取れるわけない

原案の方で濡れ場増やして紳士の好意を貰うべきだったのに こっちは禁止なの」


投稿用まで書いておいて今更後戻りは出来ない、モカの意見が現実的なのは当然、

シナリオを重要視した結果に悔いは無し画家は没後に評価される(文字でーす♪)

全く、何時間費やして来たと思っているか(執筆より構想の時間の方が長いかも)


「知らんな貴様の皮算用などこのメリッサには、私等は戦場には出なくていいのか

お茶を飲むのは構わんがまたあのオタク組が騒ぎ出すぞ くっ・・・地味だぞ!」

「お、ターン継続っすか いやー俺の意見が王道でしょ タローはつえーんすよね

何でもいいからとにかく書きまくりましょうよ 投稿は戦場に決まってますって」

「原案にエリカ達は出てないからねこれ へ? 魔女はラム帝国側のお嬢様でしょ

同じ名前とかよくある事よ 細かい事言ってると進まないから、30話UP宜しくー」

「ふっふ シルヴィ先輩の苦労が実感出来た様ね、旅団連中が疲労してんじゃない

うちらの勢いの方が好評でしょ今・・・あ、チョット 語らせろよ! 待ってよ」


ギルメン達が本編ではない! 雑談よりも現場のストーリーが重要に決まってるわ

「これは不味い展開ですわね このままではワタクシの出番がないじゃないの!?」

慌ててプロットの書き直しをメリッサに指示するカトレアだ、そうはいかんな~w

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「ようやく出番が回って来たか、タコ助! 珈琲ブレイク長すぎじゃないのアナタ

レムーア軍が疲労してるとあの連中が調子に乗るから マリーさんメインでしょ」

「HEY、パンドラさん達進軍遅れてるのよね 原案と小説は色々違うのよユー?」

「はっは、だと思いましたよ連携技とかオリジナルですもんね」苦戦だぜサーシャ


・・・前回の戦いから暫く時間が経過してるようだが読者を楽しませる義務がある

戦闘描写に気合を入れすぎると後半の盛り上がりに難儀する、重厚でも宜しくない

ターンの来たピジョン達だがまたもや帝国軍の気配が「状況説明はしといてよ」と

そうだった、何日か経過した後だろうか 曇り空で夕暮れ間近な感じだろうか今は

恐らく皇国が新しく構えようと建設途中だった崩れた関所風の手前側に潜む面々が


「中尉 来ました レムーア軍です ぐっふふ まさか今更お前が言うなとか戯言

を抜かすのではあるまい」・・・半身半獣の鼻息の荒そうな敵勢が待っている様子

「もうなりふり構わずになって来たかしら帝国軍は ここ関所の予定だったのかな

ねえ、うちらより先にバトル始めてる感じよ どういう事なの?」困惑の大魔導士


そりゃそうだろ、こんな所で何してんだよお前等って思うだろう(待ち伏せでは)

前回から数日経過しているのである程度の休息はしているハズさ 連戦だとマズイ


「ちょっと、オリーブさんにはラム帝国に攻めてる感じに見えるんですけどー?」

「うーん 異形達と獰猛そうな獣が戯れてると ライオネルは視力はいい方です」

「仲間割れとも違うみたいね さて、強引に突破を試みるべきか」思案のマスター

「チッ 来たぞ! レムーア軍の連中だな 奴等の召喚獣ではないのか鬱陶しい」

「こちらを油断させるための戦略として予め放ったのではないのか 古代種だぞ」


敵の将と思われる2名だが どうやらマリー達がけしかけたと誤解していた模様だ


「おい、帝国の山羊頭と魔獣がかじり合いしてるぜ、並みの強さじゃない」レオ様

「敵の偵察隊が暫くいなかったがここで戦闘していたとはな」飛鳥は踏み込まない

「私はまだ本調子ではない、悪いが強引にゴングは鳴らさないで欲しい」軍人さん

「大技というのは連発は出来ないのだ この間の疲労が抜けきっておらん」義信氏


帝都に進軍する気でいるならここで消耗は避けておきたい、敵視は勿論向いている

アトランティカの策略にしては距離があり過ぎる「HEY、敵は全FUC♪~(´ε` )

おおっと、危ない 吹き消しておいたからセーフだな? では進めて行きますか~


「この時点で読んでくれてる人どれぐらいなのか、マリーさん達分かんないわけよ

長編モノは中盤以降にヒートアップなのよ ギルメンが指摘してるのと同意見ね」

「これ、不評ならUPしない方が無難でしょうか サーシャは陰キャじゃないけど」

「ええい、獣だろうがレムーア軍だろうがここは通すな! 貴様等の都合だろうが

まさか包囲網を突破してここまで来たのか 10名ごときに馬鹿め!」敵将の怒りだ


まあ当然の反応であろう しかし、この数で来られたら堪らないのは間違いないが

魔獣がここに来るまでに散々暴れまわったせいもあって 敵兵達は疲弊してるやも

全員が体力万全ではなさそうだ 前回ほどの激戦にはなるまい 実況は普通でいい


「来たぞ 油断するな!」飛鳥がいち早く飛び退く 魔獣達が餌を吟味しているか

好機と見たのかすかさず帝国軍が襲ってくる、「固まるとマズイ 鶴翼!」陣形だ

ピジョンの指揮で相手の特攻に対処するレムーア軍 少数を挟み込む作戦に出たが

敵将は警戒してこちらの様子を伺っている 意外と冷静な様だ「ブォォォォン!」

勇んで来たのはミノタウロス型の敵兵か、ライオネルの放った矢を弾き飛ばす蛮骨

体力には自信があるらしい 巨大な棍棒を振りかざそうとするが動きは緩慢な方か


調子の出ないハイマは後方に下がった レオとピジョンが目くばせをしている様だ

「ちょっと、槍師は私でしょ!」不満の多いオリーブだが、機動性が重要視される

ぬ、眼を離していた隙にヒロインが物陰に隠れている様子だが 何をしているのか

サーシャが聖女の口を塞いでる間に決めてくれ😊「よし そこだ! 虎突一閃!」

叫んだのはレオだろうか 敵の死角からピジョンとのコンビネーション式の槍技を

左右から同時に仕掛けたようだ 毒針を受けたかのごとく巨体はゆっくりと倒れる


「何をしているか 止めろ 奴等を通すな! 潰せ」敵将に配下達は一喝されるが

「10人程度に何故これ程の戦力がある レムーア軍側に全てを集中させる事は愚策

我々はアトランティカ軍にも対処せねばならん 連携技だと? 小癪な輩共めが」


青筋をたてながら跳ね回る魔獣を追い払うのに余裕は感じなかった この後混戦が

(同志の視線)→ ( ´_ゝ`)・・・待ちたまえ 本編側で手抜きなどしないさ~

何気にサーシャがフォローしている、義信や飛鳥の背中を護っていた 成長したか

今回はレオが率先している感じだ 彼はメンバーの中では打たれ強い部類だろうな

魔獣が暴れていた場所は浅黒いシミの様な楕円が地面に広がっていた 召喚の獣?


「思ったほどではないかもな 前回の方が強敵だった 大国は囲まれやすい事実さ

我々以外にも色々と敵意をかっている 大陸制覇はさせんよ」侍は伊達ではない!

「HEY、パンドラさんのセリフ塞いだら ピー音 なのよ あ、コイツったらw」

「フフ アントニオ氏には既に敬意を示している 原案とは違うのよマリーさん」

「うふふ♡ どうします ダー! しますか?」オリーブはあまり変わらないかも

「余計な獣が暴れてくれてるんで無理に突撃は得策ではないですね」ライオネルが


先ほどピジョン達が迎撃に出ている間に大魔導士様が迂回路を模索していた模様だ

どうやら西の細い小道にレムーア軍が気づいたか 正面衝突では帝国軍に分がある


「警戒して前に出て来ないのが裏目に出たな 戦略は臨機応変にな」ハイマは鋭敏

「はっは、全滅狙いとか言った覚えはありませんよ私 小説のサーシャですから」

「な? 迂回路だと! 偵察隊がここで待ち伏せしろと クソ 魔獣達が邪魔だ!

おのれ、覚えておけよレムーア軍 馬鹿め、周辺をうろつく間に増兵してやるわ」

「ヒッヒ 大魔法代わりに精神的ダメージを与えてやるわ帝国軍 皆やるわよ!」

         マリー達は戦場から離脱する用意をしてるが?







             

                ヒャッハー!


                  /⌒ヽ

              ⊂二二( ^ω^)二⊃

                 |    /   ブーン    

                 ( ヽノ

                  ノ>ノ

                三 レレ


              ( ノД`) それかい・・・ 


「横書きならではでしょうね これで入賞出来たら前代未聞で語り継ぐでしょう」


今回は納得顔のピジョン統括であった 日々を挑戦していく姿を後輩達に残せと、

いいねぇ★君達、段々とマイワールドを満喫している様子のレムーア軍であった

             (落選に決まっとるわい!)

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関所での戦いの最中マリー達は西からの迂回で 中央にたどり着く方法を模索する

帝国軍の戦力を十分にそいだ後、一行はあぜ道西の街道へと向かう事になるのだが

一方その頃帝国軍では 作戦室に籠ったカトレアが出番の少なさに焦り始めていた

ギルメンに煽られたのか 世間では異世界恋愛の勢いが益々強くなっていた――



「ちょっとアナタ まさかワタクシを此処に閉じ込めておく気ではないでしょうね

戦況は見えても父上達と連格が取れませんでしてよ!」ハマったのはいつ頃からか

「ダメよ 今の時代は、一冊でも薄いのは 原案より濃くしなさいよ」モカさんだ

「貴様とは相容れない様だなこのメリッサは オタク連中と一括りにされるとは」

「何言ってんすか 俺等のターンが好評な証拠でしょ こっちのが筆乗りますって

戦闘はずっとしてると飽きるんすよ 娯楽なんだから あ、お茶を淹れますね俺」

「頭の固い連中はエリカ達の勢いについて来れないのよ 私砂糖抜きね よろ~」


「シルヴィ先輩すっかり定番になった様ね ふっふ 私の作戦どうりでしょ諸君w

挟み撃ちされたのは旅団連中でした~♪ 18路線に頼らなくても書けるわよ今後も

一気にやらなくてもいいんだからさ だからプロットは固定しない方が吉なのよ、

大まかな柱は無いと不味いけど 改稿しない作者とかいませんって事実 長編では

短い物語は構想段階でバチっと決めるのはアリですけど 読み切りと違うから私等

脚本部分を捉えていれば足し引きは可能だもん だから帝国のお嬢様にも勉強をね

予定どうりいかないから配下に書き直し指示したんでしょ まだまだあおいわね」


元々こういうスタイルなのだがギルメン達が5000字以上を提言してしまったのだ

それより多い方もいるが読む側も疲れる、週末にまとめて眺める人向けだろうか


「待ちなさい! ワタクシはメリッサに頼ってなどいませんでしてよ この程度で

本来なら街の宿屋ごと改装する予定だったのですけど、古井戸の黒髪が邪魔ですの

あの化物はしぶとい人気の様ね 憎たらしい あちこちの作品に引っ張りダコとは

許せませんわ帝国の女王を追放だなんて! ずずず・・・敗北の味は拒否でしてよ

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まあお前は天邪鬼ですから今後も使うでしょうけど ホント恋愛だらけですわね今


評価は取れても多過ぎでふるいにかけられますわよ今後、特色を出さなくてはね。

心配しなくてもこのまま行を埋めて差し上げてよ オホホ♪ 新参は苦労しますの

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ワタクシはハイファンタジー枠ですけれど令嬢や貴族も込みで戦記のざまぁ展開ね

パロディ部分はアナタが勝手に色を付けるから 各々自分の得意パターンですわよ

レムーア軍には和風キャラがいる様ね? 魔女にはお見通しです 後は中身の問題

メリハリのある物語展開を考案しておかないと途中で堂々巡りの罠、お判りでして


伏線が優秀な上級者はすべからく後半部分に比重を置いてますわ 起承転結の結び

これなくして傑作には仕上がりません、そこに辿り着くまでに読者を惹きこむ器量

ベストセラー作家は言葉の裏にさりげなく散りばめてるのです、読破後の感覚をね

推理小説に挑戦はしませんけれども有名著者の作品には売れる理由が必ず付随する

ここまで宜しいわね? ふん シルヴィだったわね先輩ぶってる小娘は おっほほ

カトレアがアドリブで怯むハズありませんの、UPしてないだけですものワタクシは

この間批判のエッセイがどうこう言ってましたわね 内容がつまらないからです」


「あーラム帝国のお嬢様に論破されたわねー 結局最後はそうなると モカさんよ

ギルメンがメジャーデビューするかは知らないけど肩書ない人のチャンスは一度ね

重版取れない作家は要らないのが出版側の本音なのよコレ 新人賞あると別だから

初回はダメでも今度うちの企画で書きませんかと、営業経験あると更に強いでしょ

執筆は黙々とやる作業に思われてるけど生き残れる人は口も達者なのが多いのよね

売り込みをかけるでしょうよ 諦めの悪い人が最後に大成したのを何人か見てるわ

本人の継続意欲が一番の武器になるんじゃね? ハイ5000文字~ あと宜しくね」


シルヴィは井の中の蛙だったりしてな~ 世の中猛者だらけだぜ、ホント手強いわ

某先生は一時間強で6000字書くそうです 怪物だろ・・・勝てる気が全然しない

数百万文字特訓すればそれなりにシナリオ浮かぶ様になるといいが 気長に行くか


            第30話 5150文字 某日 (続)

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