第29話

メニースターズ

私の旅団 第29話


大技の炸裂によりレムーア軍の楽勝かに思われたが 最前線とはそれ程甘くはない

引き続き宜しくお願いいたします、そうコメントされたら盛り上げて行くしかない

ラム帝国軍と衝突していたのはマリー達だけではない アトランティカ軍の行方は



          ・・・アトランティカ軍 前哨司令部

「ノン、オーノン! 何をしている前線は ブルボンヌの予定はもう踏み込む手前

先に仕掛けて来てるレムーア軍の方に比重を置いているはずなのだ帝国軍の方は、

適当に偵察隊をあしらったらこちらに直ぐ伝令を飛ばさぬか、お馬鹿達ねぇ 全く

帝国は体力に物を言わせた白兵戦を得意としてる こちらは正面突破だと消耗する

後ろから弓兵部隊中心で長期戦に持ち込むべきでしょ じわじわと敵を削るのが吉

折角無傷でこの周辺に構えた意味が薄れるではないか! 頭を使いなさいってば」


「クク・・・こりゃ意外にも3人将を手こずらせる輩が現場に出て来てやがるのか、

帝国を挟み撃ち出来ればベストだが、このラぺが行くまで後退するな 機は来る」

「フシシ💀 ではワタクシはちょいと散歩に出ておきます 戦争はいいですなぁ」


作戦会議で叱咤された配下の小隊を前線に送り飛ばすアトランティカ幹部達である

中央の帝都に攻め込むには進軍ルートを確保しなくてはならないが 現場の状況は


  

               北東 旧関所付近

「一枚買ったらもう一つ食べるのが流儀、ドミノ兄貴のスタミナを甘く見るなよ」

「持ち帰りで半額になんてさせないでやんす 脂ギッシュは戦士の誉、うひょー」


現地では相変わらず激戦が繰り広げられている 想像よりも両軍は互角だろうか?


「チッ・・・まさかこんな色物に苦戦を強いられようとは 退くなよ」激高のバズ

「肉ダルマが こちらの攻撃が効いてない訳ではない、正面に構えるな」ヘススか

「胸やけの馬鹿がこの砦は術者には不向きだ、このロッティの本領が出しにくい」


アトランティカの弓兵部隊は後方に待機中 前線指揮官達が苛立つ中一人冷静な漢

それは意外にもピザコンビの片割れ ハットだった まさかの新メニューだろうか

「ひょひょ馬鹿言っちゃいけませんぜ 奴等に奇襲の隙なんて与えないでやんす」


彼は既にこの状況を把握していた、中央本隊に何かあったらしい 感は鋭い様だが

司令部から指示が来なくなった模様だ レムーア軍が踏み込むにはまだ距離がある

そして予想外が起きるのだ アトランティカ軍とラム帝国軍の間に横切った姿は!

グォォォォオ! 突如として現れた屈強な魔獣、この辺りには生息していないはず

既にこの大陸では絶滅した古代のモンスター サーベルタイガーに似た獰猛な眼光


「何、生き残りかコイツ カオスライガーでは?」3人将が驚いてる様に見えるが

「あー? 帝国の飼ってるペットじゃねえぜ お前等じゃねえの」ドミノは知らず

案の定怒り狂った様に牙を向ける ガウッ ガァッ! 双方に対する明らかな敵意だ

巨体に似合わぬスピードを生かしながら縦横無尽に飛び跳ねる、太古の時代の獣?

・・・マリー達がラム帝国と最初に対峙してから奴等は大陸の西方面から進軍した

既に帝都は掌握されたが不気味な地震が小刻みに続いている現状、今期は温暖だと


「ここで退いた方が負け戦だ、構わん その怪物ごとここで仕留めておけ」混戦が


ドシュ グチャ ブシュ バタッ バタン グサッ ドスッ ズブッ ドスン ザクッ ボキ !

キッ ゴキン ガキーン ザッシュ ドン バン ガスン ガン ベシッ カチンバギッ カン

ザンッ ゴン ダン ブン ガツン スコン ゲシ バシン ヒュン ゴス ズン ズガッ ボコ!

カッ ペシーン ボコッ ピタ パタ バタッ・・・キン キン キン うおおおお!!


             ・・・次! ( ´_ゝ`)

                   ・

                   ・

                   ・

                  作戦室内

「ずずず この方向性ですわ カトレア達は普通の戦記など望んでおりませんのよ

おっほっほ 相変わらず意味が分かりかねますわアナタ 一体何がしたいのやら」

「貴様! お嬢様はインスタントの安物飲料など口に合わぬ メリッサが淹れた」

「モカさん少し前にも見た光景の様な へ、戦争に決まってるでしょ 宜しくー」

「ちっーす 幕下から成り上がり作戦ですね分かります だってタローっすから」

「ちょっと、今週のUPのチェック急いでよ、エリカはランキング急上昇だからね」


「いやー何だかんだでシルヴィ先輩の語りを用意しないと、ファンが離れるってさ

フヒヒ、サーセン♪ ふーん野獣が襲って来てると 大変だね現場の職人達はーw

あ、いいのいいの こっちは私等で勝手にやらせて貰えればそれで(そうかい😠)

だってターン制バトルじゃんよ 違反してないっしょ じゃ始めますか同志諸君☆

これさどうすんの? タイミング合うならコンテストに応募条件が満たしてるかも

ストック貯めて放出は長編筆者の常套手段ですよ 他の投稿者もして来るだろうさ

何万文字以上なら完結してなくても通せる部類だよ、読み切りの方が大変じゃね」


元々何かの賞を取りたくて始めた訳ではない 取れない方が普通なので時期次第か

多分イベント無しの期間があると運営側もアクセスが減るので 余計なお世話か?


「ずず シルヴィ先輩は風刺程度に留めてるけどあからさまにディする作者もいる

人気取れてない理由の1つかもよ、実名出してバッシングはマズイって 注意よね

BANはされてないけど 何作もUPしてスルーされてるのは危険人物と思われてるよ

だって私より大物ぶってる人だよそれ、自分の執筆は面白いハズなのに不公平だと

評価は他人がするから 確かにジャンル問わなくてライターっぽい文章なんだけど

余り幅を広げ過ぎてんじゃないのかな、40作品ぐらい載せてるよ某サイト見て来た


読み手がどれを覗くか 多過ぎても見ないでしょ目移りして疲れるし(数作で○)

自分の代表作と短編や中編散らすのが王道だと思うのよね 読者の分析云々とかさ

データを気にして不満文章をエッセイとしてUPしてるんだもの、不評になるわな

読まれないのは削除してストーリーの方を残せばいいのに 書いたの全部出してる

何でも口に出る人いるけどそれの文章系w 潔さとは違うのでは 意地になってる

投稿先は複数あるんだから全部で人気は取れない、有名な筆者以外は特にでしょ」


批判的意見を載せるのが趣味なのだろうか、流石に有名著者を名指しでけなすのは

その方はやってるみたいですね 某アニメや映画のタイトルもそのまま出してると


「あら、またお前ってば自分の事は棚に上げておいて オホホ 炎上商法ですわよ

有名人が食らいつけば売名になりますもの、このカトレアのターンが来ましてよ♪

良かったじゃないの令嬢系が出演してて お約束から外れるとそっぽを向かれます

批判を交えつつもそれが目的になっては読者は離れましてよ 飴がありませんもの

笑いでも感動でもそちらに比重を置くべきね 不快になりますわ数だけ撃たれても


短編メインでもジャンルをあちこちに広げませんわよ常連を掴んでる筆者の場合は

気が多いのではなくて? 1つの事柄に集中出来ない性格なんですわ多分(誰かな)

反面教師として眼に止って助かったのでは、もうこけてるなら手遅れかもよアナタ

陰キャはダメなんですの だから明るく楽しいエロがいいのに 覚えてなさい!」


「ね? 根に持つから モカさん純愛とか性に合わんのよね 流行はそうだけど」

「む、貴様またいやらしい眼でチラ見したな! くっ・・・出番が少ないぞ私」w


多分連載が終了する頃には屈指の登場人物数かと 敵将の名前は削ってますので今

小説だと多すぎかも知れない、なのでこれからも楽しめる作品だと広めるのが定期


「あ、先輩 たまには俺の言い分も聞いてくださいよ! 次はタローの進行っすね

やだなーパクリなんて知らないですって オリジナル小説ですからマジ はっは~

辛気臭いネタは止めておきましょうよ 明るい話題で、お茶のお代わり淹れますか

筆が進まない時にはあえて書かん方がいいです ノレてる時にまとめて走ればいい

普通は3000文字前後でUPですから投稿は もっと少ない人も多いし 面倒でしょ

俺は一話2000字で5~6作ぐらい書いてますけど 気分転換で別の物を書く時もある


その時は1週間分纏めて一気に書き上げちゃうんですよ それをコピペしてるだけで

すから 別に苦労しないです だって俺の作品なんだから好き勝手書きたいじゃん そ

れに自分の言葉が入ってないと読者も面白くないと思うから なるべく自分で考えな

きゃならない それで感想貰えたり評価貰ったりした方が嬉しいし そうしないと自

己満足で終わるから 自分が楽しくなるように書くのがいいと思いますよ 皆もきっ

と読んでくれる だって俺の書いた作品だし、それに更新したらコメント入れてくれ

る人もいるし 嬉しくないですか?」 どうやら彼は書き殴るスタイルの様だが――


「お、いいっすねぇ こっちのが楽っしょやっぱ主人公最強は基本だよな ハーレム

展開も悪くないけど 男同士の友情や恋愛もあっていい これで笑いも取れますから

異世界転生と現代ファンタジーを混ぜた感じで 勇者召喚されてもいいし 魔法学校

に入ってもいい 何でもありですよ チート能力があって無双する奴とかね 戦闘描写

が苦手な人はバトルシーンを飛ばして読ませると良い、テンポが良くなる それに

ギャグを挟めば面白い シリアスだけじゃなく緩急を付けるといいですね、でも長

く続け過ぎると飽きられるから長編化するなら適度に区切って小出しにするとか」


うぬ・・・シルヴィの後輩も調子に乗るとよく口は回る様だな 彼の持論はこうか

勢いでガンガンとイってしまうのが快感らしい、好みのスタイルは様々ではあるが


「ちょっと、エリカは無視とか通らないからね! ようやく名前出たばかりなのに

このままじゃ忘れられて出番無くなるわよ! タローの癖に生意気なのよ まぁ それ

は置いておいて 私は、こんなのどうかしら? やっぱり王道でしょう ラブコメよ!

学園モノよ お約束よ! 胸キュンよ!甘々よ! お兄ちゃんに妹が恋をするのよ!

年上好きなのよ! でもって、主人公は幼馴染みに好かれるのよ! 三角関係よ!

お約束よ!」( ノД`) また始まった 29話は取られたな 珈琲でも飲んでおこうか

                   ・

                   ・

                   ・

「あ、先輩 紅茶のおかわりいります? 今から砂糖入れるんで待っててください」

「うん、お願いしようか ありがとうねタロー君 な? ギルメン万歳来たでしょ」

「いえ、このくらいお安い御用っす ところで、先輩はどんなのが好きなんすか?」


エリカのターンを邪魔したのでは? シルヴィばかりだとバランス的にどうかとさ

いや、これはまた何か企んでいるのか? ふむ、やはり先輩の方が一枚上手か成程な

私の勘がそう告げている奴等は戦争などはどうでもいいのだ・・・まだかよ(´・ω・



「あーだめ、駄目よタローったら アンタの進行だと各部門が混乱するって実際w

エリカさんの方が先に登録してるんだからね! 俺TUEEEばかり書いてるとかさー

時代は恋愛なの今 シルヴィ先輩だと恐らく♂×♂に偏るから 狙い撃ちだってば

たまにでいいってそっち方向は 不純路線も悪くはないけど今回は譲らないから」


「ちょっと、アンタ達いい加減にしなさいよ カトレア様を差し置いて」モカだが

「オホホ♪ 中々のデッドヒートですわ サークルはこうでなくては アツいわね

この作戦室は隔離されてるから前線には潰しあいでもさせておけば良いのですわ★

どのジャンルだろうがつまらない筆者は置いて行かれる時代でしてよ」女王の弁か


どうしてこういう流れになるのか作者が一番困惑するという メリッサ出番ねえな

くっころ騎士って応用あまり効かないかもな 発想自体が古いのか 堅物っぽいし

多分ガチの戦記だと重くて未完の罠だな、それを好む読者は昔より少数だと思うわ

属性的にラブコメは有り得ないので今作・・・太古の魔獣って何処から来たのか?




ラム帝国司令部


「出遅れたとはいえここまで差し込まれるものではない、現在情報が乱れておるぞ

我らが見落としている何かがあったと言う事なのか、各地で襲撃と」シモンズ宰相

「未確認ですがレムーア軍は既に怪しげな宝具を手にしている様です、全く小癪な 

でなければここまでの進軍は不可でしょうな 魔獣の出現ですと?」軍師アードナ

「強引に領土内に進攻してくる訳か、レムーア軍は少数精鋭 強力な武具を装備か

成程、このラムズが考えているより強敵の様だな 周辺の状況はどうなっておる」


「陛下 現在レムーア軍は中央南から中央街道に抜ける途中の旧関所付近に潜伏、

帝国守備隊が報告いたします 我々の領土内で凶悪なモンスターが暴れていると」

「アトランティカの方は未だ偵察部との小競り合いをしておる様ですが、たわけ共

レムーア軍が召喚したとは思えないですな、太古の魔獣が襲撃を?」メタル将軍か

「レムーア軍を利用する戦術であるなアトランティカ軍は 挟み撃ちを画策してな

・・・我等3国以外の力が働いているのでは 絶滅種の復活に関与したのは一体」



ギルメン達がのん気に語り合っている隙に戦場は荒れ模様の予感が濃くなっていた

ラム帝国、アトランティカ文明、そしてレムーア軍 この3国をかき乱す存在とは

ズゴゴゴ・・・やや大きな揺れを感じる 読者諸君の視線以外に私は恐怖したのだ


           第29話 5152文字 某日 (続)

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