第26話

メニースターズ

私の旅団 第26話


マリー達は最初の上陸時に比べて進軍速度が低下している、警戒しながらなのだ。

この大陸は不定期に地震が起こるらしい 気候も例年より温暖と そう聞いていた

ラム帝国やアトランティカ文明より小規模な国家、だが果たして三つ巴で相違は?

 もはや現行の帝位は没した 中央を制す首脳陣に入って来た第一報とは――




               ラム帝国 司令会議

「してその後の経過は 司令部、我々は2国を同時に相手にしておる 抜かるでない

増兵を急ぐと共に未制覇の部分を広げていくのが王道の戦略である」シモンズ宰相

「近くアトランティカ軍の先陣と衝突でしょう、こちらの奇襲計画に感づいている

ヤツラめ 予め本陣から海路を経由して来たか 斥候だけの気配ではない」メタル

「余達は寒い地域は余り好まぬ 最も栄えている場所が帝都なのは間違いあるまい

徐々に兵士の数は増やしておる、守りを固め次第周辺の拡大を図るか」皇帝ラムズ


「王よ・・・私の見解ですがアトランティカ軍の動きが予想と違います、要警戒を

レムーア軍は旧市街地を突破したと聞いたが進軍が鈍っていると 成程」再び宰相

「ハッ・・・帝国守備隊が発言します 先に挟み撃ちの段算を打ち砕きましょう!

姑息なアトランティカ軍の常套手段です、伏兵を張られる前にこちら側が先手を」


「情報によりますれば レムーア軍は現代の言語に精通しておるようですな 不快 

現場で我が軍を混乱させようと、通じませんぞ古代人同士には」軍師は見抜いてる

 「I was curious and looked it up myself, but ancient haracters are many times

   more difficult. 古代語の方が難解という意味だ 王なら理解は容易いが」




             アトランティカ軍 前哨地点

「ふむ、恐らく前線は犠牲が出るでしょうね、帝国側と正面衝突では分が悪いのよ

ブルボンヌは帝都への強襲は指示しない ヤツラの城から見えにくい場所が良い」

「このラぺが提案する 旧皇帝が構えていた関所を利用して見ろ 肉弾戦は不利だ

レムーア軍が魔術国家と謳っているが史実は逆だ、今期で認めるだろうが クク」

「報告します、司令殿 そろそろ先に現場に出た我が軍将達と帝国隊との接触が」


「シシシ・・・私はまだ行きませんぞ 混沌が足りてないな 嘆きが弱いのだ💀」

「大丈夫よ、あの卑怯な脅威は来ていない様だから 全く 何処に逃げたんだかね

今は憎たらしいラム帝国とレムーアに雪辱する事が先決、偵察部 伝令の用意を」

「大魔導士様はまだ遠くの様だな、弟にクビは譲らん 俺が直接葬る(双子設定)

古文書無くして天下は取れん 旅をしているのはレムーア軍だけではないのだ!」



アトランティカ軍とラム帝国軍は帝都の北東方面で対峙する構えの模様 はたして

                   ・

                   ・

                   ・

               同志達の作戦室(え~)

「ちょっと、ワタクシはカリカリ執筆などしなくてよ お馬鹿ね 何このオタク達

ポイントランキングがどうだの 旬のパワーワードだの あーメリッサ お茶!」

「ハッ・・・只今お持ちしますのでしばらくお待ちくださいお嬢様」律儀な配下だ

「マジか小説版、別の争いの予感なんだけど今 あのシルヴィって女偉そうよね」


モカはカトレアの侍女ですが司令部とは繋がりが薄いキャラです 特殊要員なので


「ちっーす お疲れ様です姉御! あ、俺タローって言います 進行役っすから」

「無駄口叩いてないで今週のUP品のチェックね は? エリカに決まってるし~」


「ふっふ アニメを作ってる覚えはないからシルヴィ先輩達 別に普通の名前よ★

この業界ホワイトじゃないのよね いいのいいの パロディなの知ってるから皆、

丁度お名前知れてよかったじゃん後輩の、此処にデスクとか居らんからなフヒヒ♪

攻めの姿勢を評価してもらいましょうよ バチバチの戦場とか流行んないってマジ

ライト路線で緩い方が気楽に楽しめるのよ、重い展開ほど筆が鈍る 私等はこの形

ずずず・・・勝手に淹れるからお構いなく ネタは用意して来たんでしょうね?」


ターンを渡すとウザいのだが元々戦略シュミレーションなので さあどう出て来る


「お待ちなさいな ワタクシを無下にするなんてあり得なくてよ カトレアが女王

この作戦室は元々は空き家だったんじゃなくて? 汚れ作家のたまり場に利用とは

許しませんわよ、という事なので今回はラム帝国の令嬢が進めさせて頂くのが定期

こんな感じかしら オホホ♪(やぶさかでない悪役皇女)ま、お黙りなさい後ろ!


誰が進めても大して変化はありませんのよ、精々口調が違うだけですから クズが

キャラ絵は美しく描きなさいね 誰が担当か知りませんけれど(依頼前提かいな)

お馬鹿ねぇアナタ、強気でいかないでどうするの 戦いなのよ全て 愚鈍は消える

陰キャは損でしてよ 厄介事に巻き込まれて報酬は少ない、お約束のパターンね」


今日は少しお高めのお茶を淹れさせて頂きましたお嬢様、多分お菓子付きを連想で


「ずず・・・ふん 少しは分かって来たようね執事(シルヴィ達とは身分が違う)

お前のせいで1回ざまぁの洗礼を浴びましたの 屈辱ったらなかったわ 憎たらしい

背徳のLとRでしたっけ? ダメね! タイトルで媚びてるし 誘い込もうとしてる

長い題名にしろとは言いませんけれど、どうせ内容はホ×セッ○スに決まってます

おっほっほ 伏せましたわね今? 効いてるじゃありませんの(勘弁しろー( ノД`)

行為に持っていくまで、その過程を貴腐人は期待するんですのよ~ 前戯如きで」


「お、シルヴィ先輩 貴重な意見が出てますよ エリカも勉強させて頂きまーす」

「お嬢様! 何とはしたない言動か・・・このメリッサは情けないです、くっ」w

「別に辛口のレビューなんてシルヴィさん飽きるほど見てるから いいわ続けて」


私はやめて欲しいんですが BL勢は昔と比較にならないくらい勢力を増してる現状


「そうねぇ、多様な趣向が評価されてるのを無視出来ない時代ですのよ 宜しくて

このカトレアは薔薇でも百合でもどっちもイケるのです、美しいに決まってます♪

検索のタグを調べてみれば理解出来ますわよ、両方とも上位に入っておりますので

興味が無いならわざわざ調べたりしないでしょうに ホホ 変態の仲間は多くてよ

WEB版なら基本的に購入者の顔など知らないのですから、需要はどんどん増えてる


紙の媒体が減って来ても利点はあるのです 今がそうじゃなくて? 好機ですわね

少年少女向けの商業誌にはない刺激 今日のホットゾーンはこれ!(本気かこれ)

ソレ自体をピックアップするから嫌悪感を抱くんですのよ ストーリー性が本番!

さ、書き直しなんて許さなくてよアナタ~w UPしてどんどん本性を晒しなさい、

温いテンプレに対するワタクシからの答え、ラム帝国の女王が投稿するとでも?」


せんのかい!😠 余計なコメント抜かしおってからに 連載の大変さを知っておけ


「上品だからお嬢様ってわけじゃないと、モカさんは知ってたわ もう終わりか」

「まさか、シルヴィ先輩のターン忘れてないでしょうね同志 私が常連なのよこれ

世間体があるから大ヒットは難しいでしょうけど、コンテストだって募集してるわ

官能部門は実力ない人は生き残れないのよ 感性が鋭い証拠でしょ 時代を見てる

つまらないなら誰も読まないし、個性派なら一度はチャレンジしてみたら有志諸君

よっぽど有名にならない限り顔バレとかないから小説は、今後の経験に活かせるわ


イラスト系や声のお仕事も登竜門を潜るのが当たり前なのよ 言ってないだけなの

一時の恥より将来を考えた方がスキルアップにつながる エロ系が素なら大正義よ

人気取れたら実入りも悪くないから事実、コミケがどれだけ肥大化したと思ってる

商業に出るより同人の方が金銭のインセンティブはお高め、いるでしょ周りに色々

実力あるのになんで有名誌に載せないのとか、壁サークル連中 勝利の味でしょう

趣味を仕事に出来る人は限られてるから AIに荒らされる前が最後の創成になる」



極端な意見に同意するつもりはないが生きていく以上は現実を見極めていく必要が

自然環境を蔑ろにした結果が世界中で出始めている、サバイバルは近いかも――

                   ・

                   ・

                   ・

「ターンが回って来たけど、誰が主役かもう分かんねえなこれ」読者だよ大魔導士

「なあ、敵の本陣に攻め込む前に万全の体勢にしておいた方がいい」レオは言うが

「せっかく温泉が近くにあるのだ、各自の装備品を補強しておいては?」飛鳥と他

「これゲームじゃないからね オリーブさん達は初期装備のままで 勝てないわよ

ライオネルが体調を崩したのは鉄の弓矢に無理やり魔力のバフ乗せたからでしょ」


しまった! 言われてみれば 武器関連の描写をしていないのだ、何たる失態かw

特殊な装備はピジョンだけである まさかヒロインがヒノキの棒だとは思えないが

こうなったら各自に加工させて尺を稼ぐしかあるまい フヒヒ♪ んじゃ宜しくー


「アホかい進軍の最中で、おや・・・そういえばずっと帝国軍の気配がしないわね

ひょっとしたらアトランティカ側と何かあったのかしら 今が好機か」とマスター


確かに この隙に乗じて攻め入るのも有りか、敵影が見えなければ警戒心も薄れると

だがこれがラム帝国の罠だった場合は? 情報不足なのは否めない もう少し時間が


「この状況だけで判断するのは危険過ぎる 、私は装備の見直しに賛成だが」ハイマ

「ライオネルの体調が回復するまで武器の調整をする方向ねユー」だそうです聖女

「私は独自の式札を使って戦うので気を使わなくてもよいぞ」義信は陰陽師なので


実はサーシャとレオは武器加工の素質がある 今考えた設定だがそれでイイだろう

先の読めない展開だからこそ面白い、プロットが甘いとこうなる事を覚えておこう


「いやー、はっは これだから話数のストックが無いと危険なんです」サーシャだ

「丁度いいじゃない 温泉は数回入浴しないと効果は薄いから マリーさん歳だし

ライオネル以外も軽傷は負ってるからね小説版 今日の一番風呂は予約したわよ」

「私は自前の槍があるから、アナタと常連が考えた方がいいんでないの 新装備は

ブートキャンプの続きだとは予想してなかったわ ギルメンが邪魔してるからさ」


読者が期待しているのはその眼差しだったりする、ジトっとピジョンに睨まれるが

私的には某筆者の様にやたらと武器を数字で表したくはないのである、以前言った

(シルヴィだがな)情報共有してるので破綻はしてないが さて、装備の加工だな

レムーア軍は各素材を持ち運べる設定だ、魔導に精通したマリーを中心に銀の鉱石

何の為にミスト島から自国の本陣に移ったのか、装備の加工に使うアイテムがない

本大陸の武具屋には、もう戦時に入っているのでそもそも店などやっていないのだ


近くの温泉とキャンプ周辺は自然の森に覆われている、鍛冶場など用意されてない

古代人は、マナと言われる魔力の元になる周氣に深い関わりがあるとされていると

これは現代の人間が失った感覚の1つだ 進軍の際に持ち込んでいる、諸道具関連は

エーテル的な分解のアレとソレで何やら大魔導士とワンチームが装備を万歳だろう

お分かりいただけただろうか、流石のハイファンタジー 魔術国家は侮れないのだ


「成程な、これでは刀工も廃れるか(な?)ピジョンが裏に来いとさ」嫌だね飛鳥

「HEY、もう少し頑張りなさいよね 誰の装備を加工したとかパンドラさん謎よ」

「あーもうそれでいいから、温泉にいくからあとは適当に マリーさん雷の杖辺り

武器よりスキルじゃないの 無難に銀製の強化で、魔法のバフにも耐えるでしょ」

「お、丁度シルバーランスに仕上げたところだぞ、俺も剣より槍派かな」レオだが

「オリーブさんと形状は違うけどね、やっぱり白銀なのか・・・何でもないわよ」


「はっは サーシャの加工技術を見ましたか皆さん♪ 銀の大剣でいきますよー」

「ゴホゴホ、すみませんねこんないい武器に変えて貰って 銀の弓です私」と狩人

「私は短刀に決まってる、機動力が削がれるのでな 徒手もある程度可能だ」軍人

「白銀の刀、有難く頂戴する 軽いうえに頑丈だ 王道で悪くないだろう」女侍が

「私か? 要らぬよ 銀の数珠を頂いたが 腕につけておこうか」義信に期待する

「パンドラさんシルバーオーブだって、捧げる祭壇を探さなきゃ」他の宝玉は無し


レムーア軍の基地から持ち込んでいた加工石はどうやら白銀系だった模様(当然)

マリーの装備だけが他のメンバーと違う・・・金と銀の二重の刺繍入りなのだが、

彼女の武器は雷光の杖 衰えた魔力を増幅する仕掛けが施してある様だが未知数か


「まさか私以外も立ちあがってくれるとはね そうよ レムーア軍はこの10名!」


何かの意を決したマスターが空を見上げる フォォォォン! 握手の感覚が残る掌

今戦うべき相手は宿敵、ラム帝国、そして因縁のアトランティカ軍 幕は伐られた

戦場を無傷で切り抜けられるほど現実は甘くない 隣人は知っていたのである――

 

            第26話 5035文字 某日 (続)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る