aiしてるって遅すぎる!?

獅子雄誠

愛らぶゆー

 知りたい事があるときは、誰かに聞けばいい。

 誰かに聞いて分からない時は、パソコンで検索すればいい。

 それでも分からなかったら……。


「タケル! 逃げて!」


 その時俺は、学校にいた。

 俺の高校、マリージョワ高等学院だ。

 嘘のように開けた校庭で、女子生徒に追われていたのだ。


「そんな事言ったって」


 なぜ追われていたかだって?

 俺がキムタクの様にイケメンだからだ。

 いや、キムタクの様に芸能人だって事がバレたからだ。


『ねぇ、タケル』

『何……?』

『キスってやっぱ甘いのかなぁ……』

『さぁな……』

『じゃあ、確かめてみようよ』

『……』


 その時、卓也が俺の肩に手を回してくる。


『そう言えば、アタシ、さっき肉まん食べたばかりだった』

『通りで肉の匂いがする訳だ……』

『そんな事より、目をつぶって』

『ああ……』


 知りたい事があるときは、誰かに聞けばいい。

 誰かに聞いて分からない時は、パソコンで検索すればいい。

 それでも分からなかったら……自分で確かめるしかない……。


(本当に……)


 地球上で誰かが確かに見つけられた愛らぶゆーだ。

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