うつくしくないものだけでできている きみは鬼をも殺さぬ天使

やわらかな針の先からきみの目を見る ピンぼけした絵みたいだった

恋とかになれないから上手じゃなくて、この歌詞もたぶんバズらないな

ぼくだけが一方的にきみの名を事故か何かで把握している

超狭い東京の路地、うるせえキャッチ、きみはネオンよりまぶしいね

恋じゃない 恋じゃないからしなないし、きみの手を握っても泣かないし

きみの手を介してひとに成ってゆく きみは遅効性の麻痺毒だった

むきだしの左手が赤くなるたびに寒そう!って笑うきみはかわいい

消えない街で恋をする しずかでうつくしいきみは冬のおわりのひと

夢の国からめざめてもぼくたちは東暦が始まるまで生きる

きみのいる言葉の粒を手に取ってきみを見つけてまた見失う

きみはうみ、春のまどろむうみに似て背すじの伸びるにおいがする

恋という名前がついてきみになる きみを真珠のようだとおもう

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