片付け方の咀嚼

やさしさはいつも砂糖菓子みたいだから喉ばかりが乾いてしまい、

君のことだいすきみたいこれ以上すきになっちゃうまえにしにたい

僕のことだれもしらない街で息をするためのコンターチブル

くだらない話をしたいな 米粒が足の裏について離れないとかの

もう使わないはずだった二人称 どうして君はきみじゃないのか

きみの言う知らない街の滑走路 旅立ちの音で祝福されて

脱ぎ捨てたワンピースにも残らない夢って夢のままでいいのに

慎重にあふれる涙を選びとりカラーボックスにしまう指先

煩っています 出来立てほかほかの餡に喉を焼かれているので

生活ができない 床で寝てしまう、鍵も財布もなくしてしまう

歯車に噛み合うだけの歯がなくてインプラントの跡が難い

ライトブルー 朝焼けみたいな空の下で手を繋いで枕投げしたい

片付け方がわからず咀嚼したりんご飴棒の先の運命

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