第4話 成り上がりの始まり

 さて、この第二生徒会にはアイドルが必要だと思い、放課後、目ぼしい人材がいないか、校内を周る。体育館に行くと。女子バスケ部が練習している。

 

 ピーン、何やらレーダが反応した。


 そこに居たのは、光る汗、速いドリブル、決まるスリーポイントシュート。


 おおお、女神様だ。


 休憩時間までしばし待つと。女神様に話かける。


「わたしは浅田、そなたの名前は?」

「『人形町 真理』だ」


 うむ、凛として予想通りの輝く人材だ。ここはなにがなんでも手に入れるぞ。


「どうだ、その輝く力、第二生徒会の為に使わないか?」

「いや、そんな時間ないし……」

「では、第二生徒会が公式スポンサーになるのはどうだ?」

「公式スポンサー?」

「この第二生徒会がバスケ部の活躍を優先的に伝えるのだ」

「で、わたしのメリットは?」

「出世払いだ、この第二生徒会はまだトイレ掃除しか仕事がないが。やがて、権力が得られたらバスケ部が金銭的に、また、部員の募集などのその他の事も優先的にする」

「わかった、その話乗ろう」


 流石、わたし、バスケ部の女神様を落とした。


***


 女子バスケ部の人形町さんをスポンサーにして正解であった。英和田さんが自慢のパソコンスキルで人形町さんをピックアップして連載を始めたのだ。輝く人材は日の目を見るのだ。学園のアイドルの誕生であった。

 

 しかも、噂を聞きつけた新聞部から取材を受ける。むむ、もはや、新聞部がライバルであった。


 更に、噂が噂を呼び、事務室の事務長から、高校のホームページの作成と管理の仕事の打診してきた。


 トイレ掃除以外の仕事が来たのである。


 正に下剋上であった。


 しかし、グランド横の汚いトイレの掃除が続いていた。わたしが伍代さんにトイレ掃除を頼むと。わたしの背後に回り。


「ふふふ、わたしに頼むなら、ご奉仕が必要ですよ」


 そう言うと、胸を揉み揉みされる。わたしが後ろを見ると、まるで頼んだ様にキスをされる。伍代さんの匂いが広がる。


 また、するすると制服が脱がされていく。わたしはそんな事よりキスがして欲しかった。気がつくと、ブラとパンティー姿にされる。

 

 伍代さんはわたしの秘部に手を伸ばして愛してくる。


 わたしは息が荒くなり。それでも、キスを求める。大人のキスに心の底まで感じる。


「もっと、もっと……」


 真っ白な頭の中から、更にわたしは快楽を求める。熱い、パンティーの中の秘部が熱い。自分でブラを外し。そして、パンティーを脱ごうとすると……。


「トイレ掃除に浅野さんが行けば続きをしてあげる」


 伍代さんが、そう言うと、わたしから離れる。わたしがキョトンとしていると、伍代さんは自販機にジュースを買いに行くと言って部室を出る。


「ああああああ……」


 トイレ掃除しなくては、わたしは丸まった制服を着て、トイレ掃除セットを持ってグランド横の汚いトイレに向かう。


 でも、もう少しで下剋上だ。

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