第31話 野球部でした流し素麺

 僕は中学校のとき、野球部に所属していた。中1のときはベンチ外、中2のときは5番ライト、中3のときは6番センターだった。打撃は良かったけど、守備が全くできなかった。しかし肩はチームで一番良かった。中3のときは遠投で90メートル投げれた。

 でも人間性がなさすぎた。バカっぽくて天然で、先輩からは可愛がられたが、後輩からは全然尊敬されなかった。いや、というより、舐められていたか。

 休みの日になると、先輩とよく、僕の家でゲームをした。ps3のレジスタンス1、ps2のメダル・オブ・オナーの太平洋戦争のやつ、などをプレーした。ゲームをしているときは爆笑しすぎて、あごがハズレそうになっていた。

 夏休みに入ると野球部は朝から練習する。そして昼になるとたまに流し素麺をした。保健室で顧問が素麺を茹でて、それを用務員のおじいちゃんが竹藪で取ってきた竹にホースから水を流して、素麺を流した。各家庭から素麺を三輪づつ持ち寄った。中にはこんにゃくゼリーなどを流す強者もいた。それはそれでおいしかった。

 野球部は僕にとっては大切な思い出だ。

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