第21話 精神障害者と恋愛について

 精神科医や精神保健福祉士と話していると、ある一定の共通点を発見しました。それは何かというと、精神障害をもたれている方の恋愛について、彼らの一部の人が否定的な立場だということです。

 皆さんはなぜ精神障害者の治療を最前線で支える立場である彼らの一部がそのような立場なのかわかりますか?

 それはなぜかというと、精神障害をもたれている方は精神的に不安定で、恋愛という不確定要素が加わると躁転したり、抑うつ状態になったり、精神的に不安定になるからです。健康な人もそうだ、という方もおられるかもしれませんが、精神障害をもたれている方は健康な人とは比べものにならないぐらい繊細です。よって、恋愛は精神障害をもたれている方にとって負担が大きくなる可能性があります。私の知り合いの精神科医は年齢の若い精神障害を患っている人が恋愛をすると治療が遅れると断言しました。その知り合いの精神科医は年齢の若い精神障害者の恋愛について否定的でした。

 私は自分自身、統合失調症という精神障害を患っているのですが、主治医に恋愛がしたいというと、まだやめておいたほうがいいのではないかと言われました。あなたは病気がまだ良くない状況だから、もっと病気が落ち着いてから恋愛したほうがいいのではないかということでした。これに対して僕は主治医が言っているのは正しいなと思いました。たしかに今の私が恋愛をするとかなり不安定な状態になるだろうなと思いました。就職に向けて取り組んでいる課題も手につかなくなるなと思いました。

 私は精神障害をもたれている方に対して、恋愛否定派ではないですが、主治医が言っているように、恋愛をして治療が遅れ、人生にとってしんどくて莫大なお金もかかる精神疾患の治療期間が延びるぐらいなら、恋愛はリスクがあるのではないかと思いました。

 このテーマは繊細ですので、あまり深く語るのはやめておきます。私は恋愛は薬にも毒にもなると思っています。それは健康な人でも同じだと思います。

 それはつまり何が言いたいのかというと恋愛は難しいということ!

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