第6話 なぜ病気になったのか?

  『学び効率が最大化するインプット大全』(樺沢紫苑.サンクチュアリ出版)によると、メンタル疾患になる原因は、精神的なストレス、人間関係のトラブル、仕事が忙しく休養不足、睡眠不足、運動不足などがあるようです。


 僕の場合、病気になった原因は、人間関係のトラブルと睡眠不足でした。


 当時、高校生の頃、クラスでいじめられていました。原因はわかりませんが、たぶん僕が目立っていたので、それで、嫉妬されていたのかもしれません。しつこいぐらい悪口や陰口を言われました。それが原因で僕は疲弊していきました。頭が重くなり、朝も起きれなくなりました。またいつも頭の中が騒がしくなり、やがて悪口の幻聴が聴こえるようになりました。


 また当時、好きだった女の先輩に彼氏ができたことでショックを受け、一気にふさぎ込み、心身が衰弱していきました。


 好きだった女の先輩に彼氏ができても、まだ諦められず、よけいに想いが強くなっていき、僕は女の先輩の幻覚が見えたり、声が幻聴となって聴こえてくるようになりました。女の先輩の幻聴は僕に対する悪口で、それは僕を苦しめるには十分過ぎるものでした。


 このとき、僕は、異性に執着してはいけないと身をもって感じました。愛は行き過ぎると執着に変わるのです。もしかしたら、人を愛するということは、とても危険なことなのかもしれません。


 またこれらの悩みは誰にも相談しませんでした。ひとりで抱えていたのです。


 そして、僕は統合失調症になったのです。


 もし、最近、人間関係のトラブルや夜眠れないといった状況があるなら、一度、カウンセラーに相談するといいかもしれません。カウンセラーは守秘義務があるので、誰にも相談をもらしたりしません。カウンセラーは信頼できます。


 僕が今、思うのは、なぜもっと早くに、誰かに相談しなかったのか、ということです。


 もっと早くに誰かに相談していたら、もしかしたら、病気になっていなかったかもしれません。


 悩みがあればまずはじめにすることは、相談することです。  


 カウンセラーに相談をすれば、心が軽くなります。


 ひとりで抱え込まないことが大事です。

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