第4話 幻聴が聴こえたことはありますか?

 人には五感といって、視覚、味覚、嗅覚、味覚、触覚があります。

 この五感というのは、当然ですが、人なら誰もが感じたことがあると思います。

 

 でもみなさん、幻覚は感じたことがありますか?


 幻覚を感じたことがある人は、ほとんどといっていないでしょう。


 当然です。


 でも統合失調症の人は必ずといっていいほど幻覚を感じたことがある人が多いです。


 僕の友達に統合失調症の人が15人ほどいますが、全員、この幻覚を経験しています。


 統合失調症の幻覚にも種類があり、幻聴、幻視、幻臭などがあります。なかでも統合失調症の症状は幻聴がメインといっても過言ではないでしょう。  


 今回は幻聴について書きたいと思います。


 幻聴といっても普通の人には統合失調症患者がどのような幻聴が聴こえるのか感覚的にはわかりません。


 幻聴にも種類があり、自分の考えている内容が幻聴として聴こえてきたり、自分に対する悪口だったり、自分の行動を解説される内容だったりします。


 統合失調症患者は罹った当初は、幻覚と現実の区別がつきません。これは本人にとっては幻覚症状は現実に起こっていることと同じですから患者は常に恐怖心に囚われ、張り詰めた緊張状態が続いています。


 ですが、統合失調症患者は毎日飲み忘れることなく服薬すると時間はかかりますが、幻覚症状と現実の区別がつくようになります。  僕の場合は服薬を初めて10年になりますが、幻聴が激しかったのが最初の5年間でした。ほぼ毎日聴こえていました。内容も過激で常に身の恐怖を感じていました。でも、後の5年間は比較的、幻聴はましでした。幻聴の内容も過激ではなくなりました。頻度も一週間に5回聴こえれば多いほうだという感じです。また幻聴と現実の言葉の聴き分けがつくようになったのは、発病してから5年かかりました。


 またこれは人にもよると思いますが、幻聴にも褒め言葉もあり、僕がよくあったのが「かっこいい!」や「おもろい!」、など肯定的な幻聴もありました。この肯定的な幻聴が聴こえると心がハイになりました。また二人の人が僕のことについて話している対話形式の幻聴もありました。その内容はなぜか、その二人が女性のペアなら恋愛相談で、男性のペアなら僕に対する嫉妬をぶちまける話でした。


 幻聴にも種類があり、多様性に富んでいます。でも肯定的な幻聴が聴こえるといっても、やはり幻聴が聴こえるというのは良くないことです。


 幻聴が聴こえている状態は普通ではありません。

 

 あなたが統合失調症なら幻聴が聴こえたらまずすることは、頓服を呑むことにつきます。


 頓服を呑むと、幻聴は収まります。(個人差はありますが)

 

 今回の幻聴についてのエッセイはここまでにしたいと思います。個人的に幻聴には色々思い出があり、今考えると笑えるような幻聴もありました。しかし幻聴のほとんどは怖い内容です。幻聴を侮ってはいけません。

 幻聴は怖いものです。

 

 しかし服薬するとましになります。  

 

 睡眠も大事です。


 7時間は寝ましょう。


 幻聴を抑えるカギは服薬と睡眠です。


 では、また会いましょう。

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