第2話 年末の京都旅行 前編

 2022年の年末、私はひとりで京都旅行に行った。


 前日の晩はワクワクしていたせいか、5時半に起きた。早く起きすぎてしまった。6時には家を出た。最寄りの駅に着くと、朝が早すぎたせいか構内放送もなくエスカレーターも動いていなかった。当たり前だが外はまだ暗く、太陽は昇る気配も感じなかった。

 駅のホームには年末だから人が少なかった。しかし電車が到着すると座席は埋まっていて、私は吊り革に掴まっていることを余儀なくされた。 

 途中乗り換えの駅でマクドナルドに寄った。ソーセージエッグマフィンとハッシュドポテトとゼロコーラMとチキンクリスプマフィンを食べた。少し食べすぎてしまった。そしてまた次の電車を乗り換える駅で、今度はドトールコーヒーに入ってしまった。ドトールコーヒーでは一時間ほど東野圭吾の「白夜行」を読んでいた。小学生のときから道草をするのが私の悪癖だ。それでは京都までなかなか到着しない。私は京阪電車に乗りひとり宇治を目指した。宇治には1時間15分ほどで到着した。当然だがその頃にはもう太陽は昇っていた。また京阪電車はちょっとだけ空いていた。これも年末だからだろうか。 


 宇治ではスターバックスに行った。宇治のスターバックスには顔なじみの店員がいるが、この日はいなかった。休暇を取っているのだろうか。スターバックスでは1時間半ほど瀬尾まいこの小説を読んでいた。小説の名前は忘れた。なかなか面白い小説だった。私は様々な小説を平行して読むので、いつもリュックサックに5冊ぐらい本を入れて持ち歩いている。スターバックスには冬休みに入っているのか、中学生がいた。坊主頭でガタイが良かったからたぶん野球部だろう。ヘラヘラと笑っていてまあまあうるさかったが、私も中学生のときはあんな感じだったなと思ったので、別にそれを見てイライラしたりすることはなかった。スターバックスを出たあと三条にある映画館でスラムダンクを見ようと思ったが、スマホで上映スケジュールを調べたら上映時間に間に合わないと思ったので、とりあえずまた宇治駅から京阪に乗り七条まで行った。

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