エッセイ集
久石あまね
第1話 精神科を訪れたきっかけ
初めて精神科を訪れたのは高校2年の秋でした。
精神科には母親に連れられて行きました。
その頃は、精神病に対して自分は縁がないものだと思っていました。
また精神病に対して、全く知識がありませんでした。かろうじてうつ病という言葉を聞いたことがあるくらいでした。
精神科を訪れたからといって、まさか自分が精神を病んでいるなどと思っていなく、なぜ精神科に連れてこられたか全然わかっていませんでした。
なぜ私が精神科に連れてこられたのかというと、それは高校2年の夏休みに私が母親に女の先輩からストーカー行為を受けていると言ったのが決め手でした。
母親はその時、何かがおかしいと思ったそうです。私は家の前に女の先輩が立っていて、私の悪口を言っていると母親に訴えかけました。母親は窓から家の外を見ましたが、女の先輩は立っていないと言いました。しかし私はその言葉を信じることができず、頑なに女の先輩が家の前にいると思い込み、背筋が凍るほどの恐怖を感じていました。風呂に入るときも歯を磨くときも、テレビを見ているときも寝るときも女の先輩が家の前で私の悪口を言っている声が聞こえていました。私はついにそれに耐えれなくなり、母親に相談したのです。母親はその日の晩から家の近くの精神科をネットで調べたそうです。
それが私が精神科を訪れた原因です。
私はこのときすでに、統合失調症になっていました。家の前に立っている女の先輩は幻覚で悪口は幻聴でした。
統合失調症は幻覚や幻聴、被害妄想などが主な症状です。
以上が私が「精神科を訪れたきっかけ」です。
第一回目は暗い内容ですが、これからどんどん明るくなっていくので心配しないでください。
私の場合、統合失調症が一番キツかったのは高校2、3年のときでした。それから徐々に回復していきました。
このエッセイは統合失調症の暗い話もありますが、プロ野球やメジャーリーグ、趣味や旅行の話も書いていく予定です。
軽い気持ちで読んでいただけるとうれしいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます