第4話 蘇生魔法

それから俺は、スクスクと成長した。


父と母の愛を一心に受けて何不自由ない生活を送っていけるんだと思っていた。


しかし、現実はそうもいかなかった・・・。


5歳になる頃には、家の手伝いをさせられていた。


何故かと言うと俺の家は・・・

姉、姉、姉、自分、弟、弟、妹の

7人兄妹だった。


年中妊娠して仕事を出来ない母の為。


兄妹は、手分けして父の仕事を手伝っていた!


元の世界でも、5歳から仕事はしてなかった。


あの神様は、ブラック企業の社長か何か 

かと思い腹が立った!


文句を言っても仕方ない!


俺が手伝わなければ収入が減り家庭がもっと大変になる。


(あ!そうだ、父の名前がまだだった。

父の名前は、ボケ!

別に馬鹿にしている訳では、無い。

本当に父の名前は、ボケと言うのだ!

しかし、計画もなくポンポンと子供を作る父を俺は、少しボケだとも思っている。)


そんな事を思いながら父の手伝いをしていると・・・


何やら村が騒がしくなった。


何かと思い


父と状況を確認に行くと・・・


村の領主が趣味の乗馬中に落馬して、亡くなったらしい。


遊んでるからバチが当たったんだ!と


俺は、思ったが・・・


村人達は、皆んな悲しんでおり


父に話を聞くと、結構いい領主だったらしい。


亡くなった!領主に抱き付きながら泣いている若くて綺麗な女性が居た。


きっと奥さん何だろうと思った。


奥さんは、泣きながら回復魔法師に夫を助けて下さい。と

叫んでいたが・・・


魔法使いは、首を横に振っていた。


泣き崩れる女性に俺は、話をかけた。


「あのー・・・」


女性は、泣きながら


「‥ん"・・・な"に"ぃ‥?」と


話を聞いてくれたので、俺は・・・


「実は、僕!その人。

助けられるかもしれません。」


すると・・・


女性は、俺の両肩を強く掴み!


(い‥痛・・・)


「助けられるなら!お願い助けて!お金は、いくらでも払うわ!!!」


「分かりました。では、僕の願いを1つ叶えてください。」


「私に出来る事なら何だってするわ!!!」


それを聞くと、僕は死んでしまった領主に触れた。


そして、蘇生魔法をかけると・・・


領主の体が光り!生き返った!!!


「んっ?・・・ど、どうなってるんだ?」


「おおー!!!」


その場が歓喜に包まれた!


「あなたー!!!」


女性は、領主に抱きついた。

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