第2話 一目惚れ
寝ていた俺を起こすいつもと違う音が響き渡る。
今は4時間目終了の休み時間である。俺と晴はいつも通り教室から出て購買で昼ご飯を買い、教室の隅で一緒に買ったご飯を食べていた。すると晴は「5時間目の体育何すんの?」と聞いてきた。しかし俺は昨日の美少女のことを考えていた。(あの子とまた会えないかなーこの学校にいたし、違う学年かもしれないから探そうかなー)と思っていると、晴が「ぼっーとしてるけど大丈夫?」と聞いてきた。そこでようやく気づいた俺は「大丈夫」と言った。すると晴は「大丈夫ならいいけど、夜遅くまでゲームし過ぎるなよ」と言われ、「分かった」と言い、自分の席にゆっくり戻った。
チャイムが鳴り、俺は急いで家に帰るために廊下を走っていたら、角から誰かが出てきてた………
『ドン…………………………』
賑やかだった空気が一瞬にして凍る
廊下にすごい音がなり響く。
俺は急いでぶつかってしまった相手に謝罪する。「本当にごめんなさい……」と言うと、ぶつかってしまった子がゆっくり顔を上げた。その瞬間俺の体に衝撃が走った。何故か? それはぶつかった相手が学年一怖い先生だからだ………。
(人生詰んだわ… )
ぶつかってからどのくらいたっただろう。
俺は怒られた。頭の中では美少女とぶつかり、そこからその美少女と進展していく予定だった。しかし現実はそんなに甘くなかったのだ。そして説教の後、俺は家に帰ろうとした。すると前に歩いていた人が真っ白なハンカチを落としているのを見た。その歩いてる人はハンカチを落としたことに気づいてない様子だった。そこで俺の良心が働き、そのハンカチを拾い、歩いていた人に声をかけた。
「あのーハンカチ落としましたよ?」と声をかける。すると『すみません、ありがとうございます』と言われた。俺は心臓が飛び出そうなぐらい緊張してしまったし、顔も真っ赤になってしまった。それはハンカチを落とした人が昨日見つけた美少女だったからだ。俺は小顔で整っている顔を見つめてしまう。すると『どうかしましたか?』と聞かれた。
その時俺は緊張のあまり逃げ出してしまったのである。家についた俺は布団に潜り込み、考え込み、俺は思ったのである。
「学年と名前聞いとけば良かったーー」と。
ツンデレ生徒会長は可愛い @Kazuya2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ツンデレ生徒会長は可愛いの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます