すべてきみのために【後編】
不思議な夢を見た。
女神「アスター…アスター・メイソン起きなさい」
そこにいたのは、ピンクの髪と緑の瞳を持つ女神がいた。
アスター「はっ!貴女は?」
女神「私はこの世界の女神です。アスター貴女は長らくその体に封じられし黄金の魔力によって体に負担をかけてきました。」
アスターは戸惑いました。
黄金の魔力は聖女しか持たないからです。
アスターは問いかけます
アスター「私が聖女ということですか?」
女神は微笑みながら答えます。
女神「そうです。その力を自由に使いギプソフィラを助けてあげなさい。彼は魔王軍に騙されています。」
アスターは、悲しそうに言いました。
アスター「そんな…!?」
アスターは、女神からこれからのことについて、聞かされました。
そうして目が覚めるとアスターの体は嘘のように元気になりました。
そしてアスターの兄ジニアは、親友だった。
ギプソフィラを討つべく戦場に出ていきました。
そしてアスターもまた戦場へ行くのでした。
ジニアが到着しそこには、変わり果てたかつての親友、ギプソフィラが居ました。
ジニアはギプソフィラに言った
ジニア「ギプソフィラ!!今日こそお前を倒しお前を正気に戻してやる!」
ジニアの言葉に
ギプソフィラ「ジニアお前は、何か勘違いをしてるぞ、俺は自ら望んで魔王軍に志願したんだ、戻るも何もないんだよ!!」
と返すギプソフィラ
ジニアは言葉を絞り出すように言った。
ジニア「お前がそんなんだとアスターが泣くのがわからないのか!」
ギプソフィラは、怒りながら言う
ギプソフィラ「あぁ~アスターか、だから俺が魔王軍に入ってアスターに永遠の命を与えるんだ!」
ジニアはアスターの顔を思い出ながら悲しげに言った。
ジニア「そんなことアスターが喜ぶとでも思っているのか」
悲しげな顔をしながら言った
ギプソフィラ「覚悟しろ!」
ジニアが剣を構え、向かってくるギプソフィラ
ギプソフィラは自らジニアに刺されに行った。
ジニア「お前どうしてよけなかった!」
刺された傷の痛みに耐えながら言葉を絞り出した。
ギプソフィラ「くっ愛してたんだアスターを」
その言葉にジニアは泣きながら
ジニア「知ってるさ親友だろ俺ら」
その時、近くで見ていた。
アスターが最前線に出てきた。
ジニアは驚く
ジニア「アスター!!なぜお前がここに!」
ギプソフィラも驚く
ギプソフィラ「ア…ア…スター最後に…会えた」
アスターから黄金の魔力が溢れ剣になった。
アスターは、ギプソフィラをその剣で貫く
アスターは、泣きながら言った。
アスター「もう一度やり直しましょう?ギプソフィラ様…ずっとお慕いしておりました。そしてこれからも貴方を愛しています。」
ジニアは、アスターの姿に驚く
元気にこんな最前線をかけるアスターそして謎の魔力を使いこなしていた。
ギプソフィラは、人間の体に戻った。
そこへ魔王軍の幹部が現れた。
魔王幹部「あぁ残念です。貴方は優秀だったのにだが、もう用済みだ!死ね」
アスターは、帝国軍を庇うように前に出た。
アスター「貴方は、かわいそうですね…愛を知らないなんて」
そう言いながら
アスターは桜の花付いた杖を出した。
魔王幹部は、その杖を見て焦った。
魔王幹部「お前!!聖女か?その杖は女神の代理人の聖女しか持てない」
アスターは笑いながら言った。
アスター「ふふ…この杖をご存じなんですか?これは、女神様からお借りした杖です。この世界から魔王軍、全員を消し去ります。」
魔王幹部は、恐れを見せた。
そしてアスターは、言った。
アスター「さようなら…邪悪な者よ消えなさい」
アスターがそういうと世界が黄金に包まれた。
あの晩、女神は、アスターにこうなることを知らせていた。
そして平和へと導き
全員が帝国に戻ったのであった。
…3年後
アスターとギプソフィラは結婚した。
ジニアは帝国騎士団の団長になり、ギプソフィラは、皇帝の寛大な計らいにより副団長になった。
アスターは、聖女として帝国を平和へと導いた。
アスターは、桜の杖を女神へ返したのだった。
もうそれがなくても、大丈夫だと思ったからだ。
すべての者が幸せになりました。
完
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