第9話 ユニークスキルについて
「それではヒロくんについて話そうか。」
キャロル殿下を見送ったあと僕たちは関係者応接間に戻ってきた。
僕とギルド長とオリヴィアさんの3人でお茶を飲みながら話をしている。
「ヒロくんはユニークスキルがどんな存在か知っているかい?」
ギルド長が聞いてくる。
「ステータスボードにも表示されないような取るに足らないものだと認識してます。」
はぁ〜
僕が言うとオリヴィアさんが溜息をつきながら首を左右に振る。コイツなんもわかってねぇーや、みたいな感じだ。
「おっほん!ユニークスキルとは特殊なスキルでね、ステータスボードみたいな一般的な物では確認できないんだ、確認できるのは、特級魔法の鑑定か本人の認識くらいしかない。」
オリヴィアさんの失礼な態度を咳払いで窘めながらギルド長が言う。
「というか、最初の誓約書にユニークスキルがあれば申告するように書いてあったはずですが?」
オリヴィアさんはギルド長から僕に視線を変えながら言ってくる。
はて?そんなの書いてあったかな?
「2枚目の誓約書に書いてあったはずですよ!ユニークスキルがどんなものかの説明もあったはずです。」
オリヴィアさんはプンプンしながら言ってくる。
……………
「誓約書は1枚しか貰ってませんが?」
僕が言うと、ギルド長も視線をオリヴィアさんへと向ける。
……………
「てへ。」
「バッカモーン!」
オリヴィアさんが舌を出しながら言うと同時にギルド長の叫びがこだました。
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