第3話 洞窟の前で
冒険者登録が終わって1週間!
僕は王都の外、すぐ近くの森で採取依頼をこなそうとしていた。
採取依頼は数が多く、いくつもこなしておりそれなりの稼ぎにはなっている。
「今日の依頼は3つだったな、どれも薬草が5束、2束、4束……あれ?違うのも取ってきてた!ちゃんと受注の時に確認してなかったなぁー。」
基本的に採取する種類が同じのを取ってくるのだがクエストボードに重なってはられていたものまで持ってきたらしい。どれも近場での採取依頼でFランクでも受注できるものだからオリヴィアさんも気づかなかったんだろうな。
違う採取依頼は近場の洞窟で採れる【ヒカリゴケ】である。
近場なので特に問題は無い、採取に取り掛かる前に装備の確認だ!戦闘は禁止だけど念には念をだからな。
装備は短剣が1つに投げナイフが3つ、皮の胸当てとあとはリングがそれぞれ指にひとつずつで10個っと!
「それじゃ、やりますか!」
確認が終わり、まずは薬草から採り始める。
……………
「よし!終わり!それじゃヒカリゴケか!」
薬草を採り終わり休憩もせずに洞窟へと向かう。
「離しなさい!私を誰だと思ってるの!!!」
目的の洞窟の近くで誰かが騒いでいた。
綺麗な服を着た僕と同い年くらいの女の子をいかにも悪人ズラの男たち6人が囲んでいた。そのうちのひとりが女の子を羽交い締めにして動きを封じていた。
周りには2人の血まみれの男が倒れていた。身なりからしたら護衛だろうか?
ということは女の子は貴族かな?
………!
「そこのあなた!私を助けなさい!」
女の子が僕に気付いて助けを求めてきた。
……!!!!!!
ほかの悪人たちも僕に気づく。
「なんだお前は?」
悪人のひとりが剣を抜きながら僕を威嚇してくる。
「僕はFランク冒険者です。採取依頼でそこの洞窟のヒカリゴケを採りに来ました。手は出さないのでお気にならさず。」
そう言って僕は洞窟に入り、ヒカリゴケを採取、だいたい5分くらいかな?経ってから外に出るとさっきの悪人も女の子も全く動いておらず呆然と立ち尽くしていた。
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