長曾我部寛の場合
アクロポリスが解体されて3年後、長曾我部は高級レストランでウェイターとして働き、同年には同じ8人のスターのメンバーだった紅と交際を始めた。紅からのアタックだった。
長曾我部は上司の西郷だけでなく同僚達とも問題なく良好に人間関係を築き、プライベートだけでなく、仕事の面でも充実した日々を送っていた。
そんな繁忙期に、長曾我部は紅と食事に行く約束をしていた。だが、仕事はまだ残っている状態で、まさにピンチだった。
そんか長曾我部を見かねて西郷は、
「長曾我部君、大丈夫?何かこの後用事でもあるのかい?」
心配そうに尋ねた。
「え、えぇ…まぁ」
長曾我部は困った。プライベートの事で抜けるのは申し訳なかったのだ。
「上がって大丈夫だよ。だんだん空いてきたし」
「お気遣いありがとうございます」
長曾我部はお礼を言うと
「いえいえ。明日もよろしくね」
西郷は言った。
長曾我部は西郷にお辞儀をし、更衣室へ向かった。
着替えが終わり、待ち合わせ時間まで5分をきった頃、長曾我部は待ち合わせ場所の広場まで行くと紅が待っていた。長曾我部に気づいた紅は
「寛さん!」
長曾我部のところへ走って行き、ハグをした。
「紅ちゃん、ごめんね」
「大丈夫です!寛さん、お仕事忙しいかと思って」
「ありがとう。紅ちゃん」
そう2人は笑い合い、目的地の居酒屋へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます