第4話 冒険のはじまり
みんなの後をついて歩いていたら、明るいお部屋に入りました。
眩しい~。
まだ眠いんですが...
いつの間に眠っちゃったんだろう。
もう飛行機も降りて、ここはザウラクのイリーのお家だそうです。
「 keiさんはまだ眠っているようですね。 」
シェイクさんが大きな体をかがめてkeiの顔を覗き込みます。
失礼な(プンプン)!
「 keiっ寝てないもんてん。ジェイクさんてば、日本の外交官ナンバーで、ザウラクの街を走って来ちゃったでしょ。」
「あっ!」
さめは自分でウエストバッグに入って、まだ眠っているようです。
「 keiさん、やっと目が覚めてきた様子ですね。 」
前を歩いていたイリーが、こちらに振り返ってkeiの様子を見ています。
「お帰りなさい、イリアさん」
体格のいい男の人がイリーに挨拶をしているよ。
「お帰りなさい。グラバさん、この人がお話していた魔法使いのkeiさんです。」
「はじめまして、私はザウラクの執務長をしているグラバと申します。」
インテリな執務長って事務系じゃなくて、武闘派のゴツつい軍人さんという感じの人。
腕とか太いし、身体がスゴク分厚い、声はバリトンですですね。
「父がこんな状態なので、グラバさんに来てもらってるんです。 」
「 keiさんとお会いできましたし、私は国王の様子を見て寝ることにします。ご報告したいこともございますので、イリーさんもこの後お父様ところへお越しください。」
「ええわたしもそのつもりです。」
グラバさんは小さく頷くと奥の部屋のほうに向かいました
あの奥の部屋でお父さんは治療を受けているんだとおもった。
「 keiさん、私はとりあえず父の様子を見てきます。お部屋が用意してありますから、まずはお風呂に入ってゆっくりしていてください。私もすぐに行きます。 」
こんな場合でもお風呂入るー?
めんどくさいなぁ~。とkeiは思うのでした。
それにお風呂に入るとスノーボードが上手にならないそです。校長先生が言ってました!
「エリス、 keiさんを客間に案内してあげて。私も今日は客間で寝るから、私の分のベットも作っておいてちょうだい。」
「お帰りなさいイリアさん。早速、keiさんをご案内いたします。 」
エリスさんはメイド服は着れないけど、メイドさんなんだと思う。
「はじめましてkeiさん、私はイリアさんのお宅でメイドをさせていただいているエリスと申します。 」
さめも起きてきたみたい。チャックをちょっぴり開けて外の様子をうかがっていますよ
「さめ、もうイリーの家についたんだよ。 」
「はい、なんでございましょうか? 」
エリスさんが不安げにkeiを見ています。
「あっなんでもないです。」
エリスさんに聞こえちゃった^^;
「本当はkei様とお呼びするのがふさわしいかと思うのですが、イリア様がお好みではないものでお許しください。何かお困りなことがりましたら、なんでもお申し付けください。」
エリスさんは前を歩きながら、右足元を見つめるようにうつむき、へりくだった様子でお話してます。
メイドさんがいるなんて、なんか不思議な気がするよね。
国王家だから、当たり前なんだろうけれど、日本人のkeiにはアキバの喫茶店を想像しちゃいます~。
行ったこやとないけど(-。-;
以前ひアルバイトさんが外国に滞在してお仕事をしていた時の事。アパートの大家さんがメイドさんを必ず雇いなさい。と言われたそうですですよ。
私たちの国にはお金に困っている人がたくさんいる。あなたはお金があるのだから雇いなさい。ということだったそうです。
本当に少ない賃金でお掃除やらお洗濯、食器を洗ったり、ベッド作っておいてくれたり、仕事も丁寧で恐縮したそうです
お普通に日本人でメイドさんがいる生活なんて想像できないし、メイドさんを本気で雇いたいなんて思う人もいないかな。
エリスさんは王家の下女、いや奉公人さんですから、かなりエリートメイドさんでしょお!
日本の場合は天皇陛下にお仕えするのは、メイドさんじゃなくて巫女さんになりますよね。
巫女さんは伊勢神宮付属大学の女子生徒さんから、厳しい調査の上で選ばれると聞いたことがあります。
「お部屋は階段を上ってすぐのところです。何かご用の際はお部屋に呼び鈴がありますから、それでご連絡ください。」
たぶん、何にもご用はないと思う。
両手を合わせてお辞儀をして、keiがお部屋に入るのを待っているエリスさん。
マジマジと見てしまいました。
お部屋の広かったです。
30畳はあるかなぁ~。
セミダブルのベッドが2つ、すでにイリーのベットも作ってありました。
全身どころか二人分の大きな姿見、応接セット収納家具に作られた執務用のテーブル!
重そうな天井から下がってる高級カーテン!
この扉を開けるとお風呂があるそうです。
お風呂のスペースもkeiのゲストハウスの家族風呂より広いですよ
バスタブに金色の足がついてる
けれどもやっぱりお風呂に入るのめんどくさい!
「そんなこと言ってないで、さっさと入りましょう。
さめがまたお風呂好きなんだな~これが...!
早速さめはバスタブにお湯を溜め始めました。
「さめ、そこのボディーソープみたいのお湯入れてみな。」
ああ、ちょっと入れすぎかも
モコモコと泡がたってきました
さめがみえなくなった(^^)
お風呂の泡立て用のジェルまで用意されています。
さめは泡の中でもがいてるんだと思う。
助けた!
keiは子供の頃、泡のお風呂に憧れたかも。
安らぐー!
今も子供のころも、湯船につかるのは大好きなのね。
いつもお風呂に入る前に何も考えないように準備をしておきます。
お湯につかりながら、浮かんできた日常のイメージを水の中に沈めていきます。
keiは静かな湖面で船の上で安らいでいる様子をお風呂に使って想像をしてのね。
また一つ、また一つ、日常の雑念をイメージにして沈めていきます。
目先のイメージをどんどんと沈めていったら...
最後にはkeiが自ら忘れようとしていたり、だまされたふりをして過ごしているを心から解放されて、本当は必要なイメージが見つかるかもしれませんよ。
本当のkeiに出会えるかもしれないって思うのです。
keiにお風呂の時間はとっても素敵な時間なんでっす。。
でも、体洗ったり、頭も洗ったり、めんどくさいー。
「 keiさんまだお風呂に入ってるんですか?」
ああっイリーだ!
お父さんに会ってから、大事な話をして、たぶんお風呂にも入ってきたんだと思う、とにかくイリーはお風呂早いんだなぁー。
「ちょっと待ってて、急いで頭を洗って出るから…
「急がないでもいいですよ。」
keiも急げは早いんです。
ゲームのポイントアップ時間前に急いでお風呂に入ると洗ってあったまって14分です(^^)v
パタパタパタパタれ!
じゃー。
バスタオルもふんわりわ、ふさふさふさぁ~。
ああっ(゜O゜;)
服を全部ソファーの上に置いてきちゃった!
「 keiさん、着替えを持っていきましょうか?」
気が利くのね、でも下着とかもあるしなぁ。。
「下着とかあるし、イリーあっちを向いて!」
こそこそこそこそ…
パタパタパタパタ…
イリーお父さんの様子はどうだったの?
「グラバさんの話によるとね。」
「キャー、こっち向かないで!」
イリー、うっかり者!
「あっ!グラバさんの話によると容体は安定しているそうです。衰弱の進行は止まっているそうです。」
「よかったね。」
イリーの声がなんとなくに柔らかく感じられました。
「今日はゆっくり休みましょう!」
「イリーもホントほっとした気分でしょう。ゆっくり休まなくちゃね。」
「そうそうkeiさん、明日は街に出てみましょう。調査をしながら国境付近まで行くとしたら、ちょっとした旅になります。いろんなものを準備しなくちゃいけないし、ちょっぴり街を観光してきましょうか!」
あれほど急いでいたんだけど、イリーも心に余裕ができてきたみたいですよ。
「ねぇねぇ、街には何があるの?ザウラク民俗資料館とか、ザウラク港水族館とか?」
「資料館はありますけど、内容の半分は私の先祖と父にの話でつまらないです。水族館は~、いつか私が作りましょう!」
ホント?
お姫様だし!
「そうですね、観光の街では無いのでkeiさんが喜ぶもといえば?」
イリーはちょっと首をひねって思案中...
やっぱ旅行と言えば水族館です。まぁ、あんなにたくさん水族館がある国なんて日本ぐらいだからだけですけどo(^^o)
イリーに期待しましょう!
「雑多な国なので色々な国のお料理が食られますよ。」
「ワールドワイドなB級グルメが楽しめちゃうとか~!」
国際食ワクワクo(^^o)
「もちろん3つ星もありますよ。ファッションや雑貨なんて見て歩くと面白いかもしれませんね。」
「雑貨を見て歩くのもkeiっ好きだよ。そうか、ブログネタいっぱいだね!」
ああっ、すかさずさめがkeiを睨んでます。
隠密行動秘密厳守!
なのでブログはダメ!って言いたいんだと思う。
「そうですね、 keiさんの好きそうなネタがいっぱいありそうですよ。」
「ダメなんです。イリーさん!keiさんはパスポートも無いので、ここにはいないません。keiさんがB級梅ランクの魔法使いでも、イリーさんと魔法使いが行動していることを公表できません!何もかも秘密のほうがいいとおもわれます。」
あっで大きな口を開けて、そのお口をお手手で隠してる、イリーの得意なポーズ。
「じゃぁ、 keiさん、未公開にして書きためておけばいいんですよ。すべてが解決してからパスポートをもらって公開すればいいんじゃないかしら。」
「そうだね。書き留めてクラウドしとく!」
「いいのかなぁ~そんなことで、書き溜めるのはいいけれど、未公開でもクラウドとかネットにアップロードしたらダメです。」
さめはセキュリティーのこと言ってるんだと思う。それもそうだね。
「あっそうだ、港を見て歩くこともできますよ。お父さんの会社の桟橋には大きな貨物船が停泊してるんです。
「うわー見てみたい、船にも乗れるの?」
「ほとんどはチャーター便なので気楽に乗れないですけれど、お父さんの会社の船も1隻ぐらいは泊まっているから頼んでいますね。」
「うふふ~o(^^o)」
「 keiさんは時間や時計に興味はないかもしれないけれど、時の博物館なんてどうですか?」
「なになにそれ
「時計マニアの商人さんが、時間についての思想や貴重な時計を展示してるんです。」
「ふふふ~o(^^o)」
「遊覧船とかないの?か
「遊覧船はありませんが、 20キロ離れた島までフェリーが出てます。でも時間的に無理かな。」
さめです。
ずいぶんとイリーさんはリラックスしているようです。
早く休みましょうと言いながら、シェフさんにチーズを頼んで2人でお酒を飲み始めました。
まあ民宿にいた時もそうだったんだけど、いつまでお話してるんでしょう。
でもkeiさんがザウラクで過ごすための大切な情報も節々に混ざっています。」
こうやってお話してる時の方が、 keiさんにとってはためになる情報が多いし、記憶に残しやすいと思います。
「もう寝ないと明日の朝は早起きなくては、どこも見に行けなくなっちゃいますよ!」
さめはもうねむいです
「わーもうこんな時間、イリーっ寝よう寝よう!」
「まぁ本当ですね。寝ましょう。」
「お酒残ってた、呑じゃわなきゃ。イリーいっぱいお酒残ってるけど、 keiがお手伝いしちゃいましょうか?」
「ええお願いします。」
いつもの事なんですが、 keiさんはお酒に関してはとっても卑しいのです。
keiさんはいっきにお酒を飲み干すとお布団にもぐりこんでいきます。
みんなでおやすみなさいをしたのは、2時30分になっていました。
イリアさんがナイトテーブルのランプを消すと、きゅうに静かになったような気がします。
イリアさんはすでに寝息をたてている様子。
早い!
実はさめも明日のお出かけを楽しみにしているんです。
民宿にいる時もイリアさんからネットでいろいろと街の様子を見せてもらいました。
アラブの国のような様子でしたが!
多民族、多宗教、いろいろな文化が混ざり合っているイースの街に興味津々です
いろんな国の食べ物、色々な国のファッション、色々な国の雑貨、ワクワクしてきます。
こういう時って眠れないものですね。
ちょっと前までkeiさんももぞもぞしていましたが、眠りに入ったようです。
明後日からの冒険を考えると不安もいっぱいですが、明日は楽しんでまずはザウラクに馴染むことを考えます。
でも、ザウラクにいる間は…
さめもやっと眠くなってきました。
ダンダダン
バタバタバタバタバタバタバタバタバタ
カシャーン
どこかで乱暴に扉を開ける音が聞こえたかと思うと、たくさんの人の走り回る音がします。
そしてガラスの割れる音!
「 keiさん! 」
イリアさんがナイトテーブルのランプをつけるとkeiさんを呼び起こしました
タタンタタン
タタタタタタタタタン
ええっマシンガンの音ですか?
「 keiさん、そのままベットを転がって床に落ちて!」
「ほらkeiさん、ゴロゴロして!」
keiさんは寝ぼけてるみたいです。
ゴロゴロっどた!
「 keiさん何が起きるかわからないので、そのまま伏せていて下さい。」
イリーさんはテーブルのらんぶを、また消しました。
「大丈夫ですか?」
keiさんはまだ目が覚めていないようでぐったりしてます
国際テロ組織がイリアさんのお父さんを殺害、もしくは誘拐?
いきなり大きな事件が渦を巻き始めました!
「ねー、さめっ何が起きてるの?大丈夫なの?」
やっとkeiさんも目が覚めてきたようです。
「何が起きるかわかりません。銃が使われているようですから、床に伏せていてください!」
イリアさんの声がkeiさんの足元の方から聞こえてきました。
イリアさんは床を這いながらこちらにやってきていました。
「あのマシンガンの音は、うちの警備の銃だと思います。」
たくさんの人が家中を走り回る音がしています。
「ジェイクさんに連絡してみますね。少し落ち着くまでじっとしていましょう。」
カシャカシャパターン
いきなりドアが鍵ごと乱暴に蹴破られました!
ゴクリっ!
ジェイクさんのようです。
「イリアさん!」と叫びそうになり、ふと息を飲み込んだようです。
「イリアさん、 keiさん、大丈夫ですか?」
コソコソ声ですが、やはりジェイクさんでした。
「ジェイクさんこっちです。何が起きてるんですか?」
「 3人の族が押し入り、 1人を捕らえましたが2人を取り逃しました。まだ邸内に潜んでいるかもしれませんので、くまなく調べています。
「もう体を起こしてもだいじょぶでしょう!」と言うと、ジェイクさんはkeiさんの手を持ち体を引き上げてくれました。
「それでパパ大丈夫なの?」
イリアさんも起き上がりながら心配そうにジェイクさんに尋ねます。
「お父様のところにはエルヴィスが向かっています。ただ襲撃の目的はお父様では無いようです。」
家の中を走り回っていた警備の人たちの動きも落ち着いてきたようです。
また家の中は静かになり始めました。
「どうも襲撃の目的はイリアさんのようです。狙われたのはイリアさんで、寝室の窓から侵入しています。殺害もしくは誘拐を企てていたのでしょう。」
「ええ!なんで私が...?」
不思議そうな顔をしてます。
「客間にいらっしゃってよかった。寝室にいたらどうなっていたことか?」
「きゃー!イリーを殺そうとしていたの?」
たぶん、何かを交渉するための人質にしようとしていたのではと思います。
「殺傷能力の低い弓を所持していましたが、銃のようなものは持っていませんでした。多分誘拐目的ではないでしょうか?」
やはり、さめの推理が当たっているようです。
「これからについて何か作戦を練る必要がありそうですね。」
自分が狙われていたとあって、イリーさんは怯えるどころか闘志をみなぎらせています。
「街を見て歩こうなんてのんびりした事は言っていられなくなりましたね。」
keiさんにはちょっとかわいそうですが仕方がありません。
「残念だなぁ...。でもイリーが誘拐されちゃったら困るものね。」
あっ、やっぱり寂しそうな顔をしています。
「さめがみんなの話を聞いておきますから、 keiさんは寝ていてもいいですよ。」
「 keiまだ起きていられるもん。」
なんとなくダダをこねてます。
「これから忙しくなります。keiさんは魔力を貯めてゆっくり休んでいてください。」
イリーさんの気持ちはわかりますが、keiさんの魔力の器は貯めるほど大きくありません(-_-;)
でも疲れをとって体力を温存しておいてもらいましょう。
「そうです。keiさんは魔力を貯めるために休んでいてください(きっぱり)」
なんちゃってw
と言われてもねぇ、飛行機の中でいっぱい寝ちゃったし、さっきの誘拐騒ぎで目が覚めちゃった。、
銃声や物が壊れる音、テキパキとしたイリーの声、keiは心がドキドキしてお落ち着きませんよ。
イリーたちは他の部屋からテーブルと椅子を持ってきて何やら相談してます
ジェイクさんが大きな地図を広げてあちこちを指をさしています
keiも作戦会議に混ざりたいなぁ~。
そういえばネットでイリーの街の地図を見たけれど、そんなに大きな街じゃなかったよ。
その中にいろんな国のB級グルメがあふれてるんだと思う。
事件が解決したら連れてってもらお!
カレー屋さんなのにホッケを焼くにおいがするってちょっとおかしいよね。
ヨーグルトとマンゴーを入れて甘くなるからかなぁムニムニ~
「 keiさん起きてください!」
あっいつの間にか寝てた。
さめがkeiを起こしに来たよ。
まだお部屋は真っ暗なのに。
「今日何曜日、まだお部屋真っ暗だよー。」
「 keiさん、目を覚ましてください!」
そうだ、 keiはイリーの家にいるんだった。、
組織がイリーを誘拐しに来た!
作戦が始まるのかなぁ。まだちょっと眠いー!
でも、keiの桃色の頭脳がスタートアップして拡張機能を読み込んでいます。
「 keiさん目を覚ましましたか!ジェイクさんがとりあえず必要なもの集めてくれました。準備ができたので出発しますよれ!」
イリーの元気な声は聞こえてきたり。
keiも起きなきゃですね。
「その大きな布をうまく体に巻きつけてください。中は下着のままでいいと思います。
あっ、イリーが寝間着を脱ぎ始めちゃった。
それに気がつくとジェイクさんは恥ずかしそうにお部屋の外にでていきました。
keiもうっかりしてた!
お布団から出て下着でフラフラしてまった(・・;)
でもこの四角い布どうしたらいいんだろう?
イリーはkeiが悩んでる間にさらりともうマントを羽織ってます。
なんかわからないんだけれど、イリーてサバイバルに慣れてるの?
しかし困りましたこの大きな四角い布?
keiの身長よりもっと大きい!
keiさん足に合わせて腰のところをベルトで止めるんです。
イリーが手伝ってくれた。
まるで遊牧民か、旅の商人になったよ。、
砂漠に出たらこの方が目立ちませんから、keiさんは顔が日焼けしていてよかったです。いろんな人種がいると云ってもアジア系の人はほとんど見かけませんから。」
「砂漠に行くの?」
「砂漠の街を何箇所か通り過ぎます。」
砂漠っ初体験!
「さぁ車に急ぎましょう
作戦がはじまりましたよ!
遠いところから魔法を使って人を病気にしたり、誘拐を企てたり…
一体どんな組織が犯行を企てているんだろうね。
ジェイクさんを先頭に廊下の奥まで進み、扉が開くとエレベーターになっていました。
なんか秘密の抜け道みたいな?
keiの予感は当たっていました。
地下5階まで降りると車が用意してありました。
なんと!ハマーなんです('◇')ゞ
コマンドーで物騒な気もしますね(・_・;)
そしてそしてそして、狭い地下道をずっと走っていくんですよ。
まさしく抜け道です。
おっきなハマーがギリギリの狭い地下道を猛スピードで突っ走っています。
絶叫マシン的な恐怖、こわいです~。
そしてどこかの地下駐車場に出てきたみたい。
地上に出ると、そこは市民プール?の駐車場でした。
星空が何となく青味がかって見えますよ。
街には誰もいない、車も走っていない、ひっそりと静まり返っています。
「イリー、誰もいないね。トラックやタクシーも走ってない。」
「 keiさんには不思議な光景に見えるかもしれませんね。ザウラクでは深夜を過ぎるとどこの店も開いてませんし、だれも仕事をしていません。起きてる人がいるとすれば病院や警察、消防署の人くらいです。
「だれも働いていないのですかー!コンビニもない?
「はい、ありません。」
そしてですねぇ、大きな門が見えてきました。
「あの門の先は砂漠になってるの?」
「そうです。この町には3つの門があって、あの門は東側の出入り口です。」
「昔は税関のような役割をしていたところ?」
飛行機で教えてもらったイリーのお話を覚えていたよ。
「 keiさんよくわかりましたね。今でも犯罪が絡むようなことがあればあの門を閉ざして検問をすることがあるんです。」
検問所の人がkeiたちの車に敬礼していました。
周りがどのように砂漠なのかよくわからないけれど、砂漠初体験ですから。
ちょっと楽しみo(^^o)
周りがうっすらと明るくなってきました。
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