第19話 神様と俺

恥の多い生涯でした。


なんでかって?それは愚問だな。みんなの前で堂々と正論(暴論)(暴言)を言ってしまったんだ。(()のなかにあるものは無視してくれ。)そんなんだから今の俺の株は最高潮に減少している。みんな売らないと、、。ハハッ。自分で言っててとても虚しいな。今の現状がどうなっているのか説明するのが大変面倒うございますので、


ちょっと何があったか過去を遡っていきたいと思います




「類は友を呼ぶっだ。ああ、ってかもう個人自体が腐ってるから意味ねええな。すまん。」

言ってやった。ああ、どうなっても知らねえ。


「は?」

いやだ。怖い。僕に殺意を含めた視線を向けないでよ。え、何。俺クラスの敵ってやつ?


「薫さ、あんま調子のんないでくれる?」

ここまで言ってしまった俺はもう自分を抑える自制心なんてなく。


「ふっ。調子のんないでか。今のこの状況を見て調子乗っているのはどっちかもう明白だと思うんだけどな。」


「それって私達のこと?」

え、自覚なかったの?

「そこまでは言ってないけど、自覚のお有りで?」


「は?」

へ?

「薫ってそんな人だっけ?」

そんな人です。


「え、マジで幻滅した。」

そんなんで幻滅されるならもとからされてます。



「うるせえんだよ。ゴジャゴジャ。」

強く怒鳴ってやる指導法はイマドキではないんじゃねえーか。


「知ってるか。強く怒鳴るやつって自分を強く見せたいやつが多いから、自己顕示欲が強いナレシストみたいよ。」


「ちっ。」


「お前まじ、、、、。」


「ちょっと本当に次、変なこと言ったら殴るわ。マジでムカついた。」

殴るわ。うわカッコいいな。尊敬する。


「変なことって?簡潔に具体的に述べてくれ。」








その時、一瞬にして頭に激痛が走る。頭がグアングアンして意識が遠のく。


どうやら殴られたみたいだ。


殴られた後だから、鮮明ではないんだが、キャーなどの悲鳴はなく、クラスの人達が嘲笑っている声だけは聞こえた。そしてその事実に俺は心配を通り越して恐怖すら覚えた。


数回か、数十回か知らないが、殴られた後、本当に意識がなくなって、ここ、みんなのサボり場保健室に送られたってわけであります。


 





保健室にて


はい。っていうこんな状況です。うるせえよ。今めっちゃ死にたい。なんでだろう。殴られたからか分からないが、脳細胞が破壊され、知能指数が低下している。要するに何も考えられない。でも、今のこんな状況でも分かることはある。


1つ目、なんで意識なくなったのに病院じゃなくて保健室にいるの?


2つ目、周囲に人がいないという点だ。


1つ目も2つ目も大体なんでこうなってるのかがわかる。(あいつらが変なこと言って俺がただ寝てるだけとかなんとか言ったんだろう。)それにしてもどんな言い訳したのかすごく気になる。誰も何も言わなかったとしても殴ったらどっから情報は漏れると思うんだが、そういうときのクラスの団結力はなんでこんなに素晴らしいのだろう。


じゃ、これからどうするべきか一旦考えてみよう。 あれ、何も考えられないな。でもこんな変なことでもいじめって起きるものなんだろうか。いや、いじめというものは本当に些細なことではないのだろうか。誰かが、お腹が空いたからご飯を食べるのと同じように、本当にいじめなんてそんな日常的なものでそこからどうなるか、それが問題なのだ。いじめは起きてからが非日常的になってくる。なぜか、それはいじめというものはウイルスみたいな進行ペースが早いからである。どんどん集団を侵食していき、空気を侵食していき、心も侵食していく。だから、誰かがいともたやすく、人を壊すことになるのだ。だから、いじめは生まれてから怖い、、、、、。だから誰かが絆創膏をはってあげないとすぐ壊れる。

俺は彼に絆創膏を貼ってあげることができたのではないか。


はあ~。でも彼らのいじめの目的がわかってよかった。彼女はいじめの目的は彼を壊す事だ。といった。しかし彼ではなく、。俺を壊すことにある。だからまず俺の周囲を壊そうとした。そこまでわかった。だが、そこまでだけだ。中学生の俺にはそこまでしかできない。いや、まだだ。できないことなんてない。



「俺にできないことなんてない。」


【ほんと馬鹿だよなあ俺って、、。どこまで自分を過信しすぎているのだろうか。誰にだって問題を解決する力はないのだ。いやあるかもしれない。だけどそれはいくら世界が転んでも俺ではないのだ。いくらひねくれても俺にはならないのだ。だから、、、、。】


「気持ち悪いこの世界を変えてやる。」






朝の通学路にて


「言いにくいんだけどね。その人。虐められている。」



あの時から、俺は誰かの問題を解決する力を持っていたのかもしれない。

でも一回失敗したから、もう使おうとしなかった。


もしかしたら、あの時から誰かにやってくれと指示されたのかも、しれない。



それは俺が、大嫌いで、大好きな

















だったのかもしれない。
























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