第二章 幼馴染の問題 前編
第14話 幼馴染の問題と不安
ふうー。はあー。昨日はとても楽しかったなあ。まだ全然昨日の打ち上げの余韻が残ってて、今僕幸せです。このまま天国にいって一生過ごすのも悪くねえな。よっし、アルテミスの結婚の話、前向きに考えることにするか。うんうん。ま、別にアルテミスに好きといった変な感情はこれっぽっちももっていないが、
ところで、アルテミスとかそういう神族たちはここ地球に招待することは出来るのかなあ。いつか、あいつが来たいって言ったら連れて行ってあげたいのだが、今度天国に行ったときに聞いてみるか。なんかアルテミスと出会ってからいろいろなことが頻繁に起きすぎてるけど、案外忙しい日々も楽しいもんだな、、、。この時間を俺は嫌々言いながらもしっかり楽しんでいたんだな。と今となっては思う。ね、でもね。神様だからといって面倒なことを僕ばっかりにね預けちゃ駄目だよ。みんな平等にしなきゃ。だから、今度は違う人にね面倒事を分けてあげてね。俺はやり過ぎた。だからそろそろ休憩させてぇ。
やっべ俺なんか言ってはいけないこと言ってしまった気がする。
「ブルルルルル、、、、、、。」
俺の携帯の音が無慈悲になる。ほらやっぱり。やっぱフラグみたいなことはこれからもう言うのやめよう。でも電話にでなければなにもないので一旦無視。無視無視。
「ブルルルルル、、、、、。」
再度、電話の音が鳴る。しつけえな。電話に出るまで音が鳴り止む気がしないので、俺はおそろおそろ電話に出ることにした。
「もしもし。」
イライラしてます感を出しまくりながら電話の相手に答える。これをすることによって相手が気を遣って、要件などをすぐ言ってくれたり電話が終わったあとにはその電話相手とライン等をしてた場合、すぐブロックされたりする。さすが、散々中学の頃いたずら電話されまくったのに無視しまくった俺は伊達じゃない。最後の方なんかいたずら電話なんか一件もなかったから、めっちゃ効果的。もしかしてだけど、最後の方、俺の存在忘れたから電話してこなかった訳ではないよね。なんか悲しくなりそう。
⚠️しかしこれするとマジで友達いなくなるからよい子のみんなは真似しないように。俺にやってきたやつは友達じゃなかったからよかったけど。
「もしもし。薫?」
意外な人物に若干戸惑う。電話をかけてきた人物は赤塚灯だった。あいつが電話かけることなんて滅多にないのにどうしたんだ。おい。それにいつもより声のトーンが低いような気がする。
「どうしたんだ。灯。こんな早朝に。」
さすがに仲のよい知り合いだったので、さっきのイライラ感満載のトーンは一旦抑えていつも通りにしゃべる。
「あのね。薫。私今いじめを受けているんだ。」
っと灯は寂しそうに呟いた。は?いじめ?なにいってるんだ。中学の頃あんなに人気で目立ってた灯がいじめなんてされるわけがない。何かの冗談じゃないのか。
「冗談やめろよ。お前中学の頃あんなに人気だったじゃねーか。」
つい焦って責めるような言い方をしてしまった。
「私がこんな嘘つくと思ってるの⁉」
ああ、確かにこいつは俺に嘘は付かなかった。ずっと一緒にいて嘘をついてこなかった。
「失言だった。すまない。」
「それと詳しい話は駅前のカフェで聞く。この話は電話でするものではない。会って話そう。」
俺は電話なんかで済ませたくない。
「じゃあ午後一時に駅前のカフェで、、。」
今でも泣き出してしまいそうな声をしている。大丈夫か。いや大丈夫じゃないに決まって
る。そんな質問してはいけないって俺が一番わかってるのに、、。まだ分からないでいたのか俺は。
「分かった。」
プツっと電話を切る。クッソ。意味分からねーよ。なんで俺の周りばかりに問題が起きるんだよ。俺は言った。未来は変えられない。俺には未来を変えられる能力もを持ってもいない。前解決できたのは奇跡だったし。本当にどうすればいいのか分からねえ。取り敢えず行くしかねえ。俺が、電話や携帯をあまり使わない理由はただでさえ薄っぺらい言葉が相手を見えないで言ってしまうことができるからだ。俺はもう間違えたくない。あの時、間違えすぎたから。せめて自分の問題ならまだいい。ただし人の問題はどうやって責任を取ればいいかわからない。本当にわからない。
神様には頼れない。そんな不安だけが俺にまとわりついた。
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