60回戦 合宿-12
「メールした
いつもは1週間ぐらい平気で返信しないくせに」
帰り支度をして玉木会館のエントランスに来たボクに、
「!」
言われたボクは目を見開いて
が、
「ただ、
『黒い
って言ってるんだけど……、何か知ってるかい?」
と
「(
キングもきっとどこかであの動画を観たんだ……!)」
ボクは思い、
「実は……、
名前は『古館
その
と言ってから
「なるほど……。
そいつが全中にも出場してくるだろうってわけか……。
強敵になりそうだね……」
「だが、お前さんのショットガンも強力な武器さ……!
そう言うと
アゴにあてていた手でうつむいたボクの
「……それで、
『金色の
とも言っててね。
今
と言ってスマホを取り出した。
「!
は、はい!」
ボクは
「こっちの
ボクはその正面まで回り込んで、ビュッ!と
「えーと……、
こ、こんな感じでいいでしょうか……?」
ボクは
「ハハハ……。
と
「ついでにインランも
ボクと
「お世話になりました!」
エントランスを出た美安先生が
深々と
「お世話になりました!」
とボク達も大声で言いながら
と、
頭を上げたボク達に
「時間があるなら、裏のほうにある
安産
と言う。
「あら~?そうなんですか~?
それじゃ~、せっかくだし行ってみましょうか~?」
下井先生が言い、
ボク達は
○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~
長い石階段を登って鳥居をくぐると、
右手に手水舎があり、正面には2つ目の鳥居、その
さらに
お堂のような門がある。
ボクが地元のテレビ番組で得た知識によると、
この
男性が女性を
女性が男性をおんぶした状態で子満堂を通ると女の子に
といういわれがあるそうだ。
また、
その昔、この辺りの山には
農家から食べ物を
その丸薬は身体の痛みによく効き、
そんな昔話の名残として、
手水舎で手と口を清め、
「(優勝……、は無理でもせめて1回戦ぐらいは……)」
ボクは目をつぶって手を合わせた状態でそこまで考えてから、
「(いや……!
『本気で向き合う』そして『次は無い』と思わないと……!
ボクは優勝したいです……!
よろしくお願いします……!)」
と神様にお願いをした。
○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~
お参りを終えてマイクロバスにボク達が乗り
スマホを見ていた下井先生がふいに
「あら~、いやだわ~」
と声を上げた
「どうしました?」
美安先生が助手席から下井先生を見る。
「来る時にも寄ってきた
あそこの近くで
下井先生は言いながら
「でも
事故じゃなくても
もう
フフフ~」
とすぐに表情を
「……で、どうします?
時間はかかるかも知れませんが、
美安先生は言いながら
「お昼は
下井先生も
「うーん……、私はちょっと分からないですね……。
『フードコート』で
美安先生も言いながらスマホを取り出したが、
「この辺りなら海水浴場も近くてお店もあることだし、
お昼過ぎてから出発することにするっていうのは~?
それまでは自由時間ってことで~」
下井先生が言いながらボク達のほうを
「え?いいんですか?」
美安先生は首をかしげるが、下井先生は
「
まだまだ遊びたい盛りよ~?
それに合宿で練習
休んだり羽を
下井先生がニッコリした。
「賛成!」
「オレもオレも!せっかく水着あるし、泳ぎたい!」
と
「じゃあ決まりね~!
14時にまたこのバスに集合ってことで~!
荷物はバスに置いていってもいいわよ~!
私も海のほうにいるからね~!」
バスを降りたボクのところに、
「兄貴も泳ぎに行く?」
最初に
だがボクは、
「ちょっと行きたいところがあるから……。
今回はやめとくよ」
とそれを断った。
「そっか。じゃあな」
さらに
と、絶が
「頂さんが日焼け
ボク達はその辺のコンビニかレストランで時間を
ムロくんが行きたいところって?コンビニ?」
とボクに
「いや、実はここなんだけど……、
もし良かったら3人も行かない……?」
ボクは、おずおずと絶、
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