57回戦 合宿-9
「順を追って話してくれるかい……?」
ようやく我に返った感じで、
「はい……」
ボクはうなずき、ボクの
その
練習試合で見た2連
好きな方向に同時に
それから
重さと
県大会の決勝戦で、10ブロックの
「こんなところですかね……。何か分かりますか……?」
ボクは話し終える。
「正直に言って……、見当もつかないね……」
と言うと、
再び天井に視線を移し、
「ただ……、
今の話を
と続け、ボクに視線を
「!
キングにですか!?
は、はい!ぜひお願いします!」
「後でメールしてみることにするよ。
まあ、時差があるから、すぐには反応がないかもしれないが……」
「どっこいしょ……。
いやあ、長居させて悪かったね。
とボクを館長室のドアのほうへ
ボクも立ち上がり、
「はい。何か分かったら教えてください」
と言って
だが、ボクがドアノブに手をかけたところで、
ふいに
「ああ、そうだ」
と声を上げた。
「えっ?」
ボクは
「
「水着ですか……?
美安先生に言われていたので、確かに持ってきてますけど……」
ボクは答える。
「それじゃあ、
明日は8時に水着で外に集合するように全員に伝えておくれ」
「最後の仕上げだ。
○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~
「
言いたいことは分からなくはない。
水着で外に集合したボク達は、
その上からプロテクターを装着した状態で、
海までの道のりをランニングさせられたのだ。
これでは、昨日までと何も変わらないではないか。
「まあ、関係ないけどね?
どうせ
せめて色葉さんクラスのナイスバディの持ち主がウチにもいたら……」
言いながら
『世の中には、
女性の胸は大きければ大きいほどいいと考える男性もいる』
というのは知っているが、
ボクはまだその域には達していない。
だが、どうやら
次いで
最後に頂さん。
それでも
意外にも(?)色葉選手だったのだ。
そんな
「痛たたた!痛い!痛いって!」
悲鳴を上げる
「美安先生ー?
後でムチ貸してもらってもいいですかー?」
と
「おう。
好きなだけ使っていいぞ」
美安先生もノリノリだ。
「その前に折れる!折れちゃううう!」
「テメー、全国のスレンダーな
「すみませんでした……」
と素直に謝る。
さすがの
「……茶番は済んだかい?」
一連の様子を
「こっちに来な。
最後の練習の先生達を
とボク達を海岸の
「何スかここ?
確かに、
消波ブロックで大きな波が来ないように仕切られた海岸の
「
管理人であろう、おじさんがやってきて
「(……ということは、最後の練習は魚
ボクは、
「2時間しか貸し切ってないから急ぐよ」
中には灰色をしたペースト状の何かが入っている。
ニュー、ベチャリ。
おもむろに
ボクの背中の辺りのプロテクターに。
「えっ!?なっ!?」
やられたボクは、思わず背中に手を回そうとする。
が、その前に
ドボーン!
とボクは飛び
「ちょっ!?助け……!」
ボクは何とか海面から顔を出しながらもがいた。
泳げないわけではないが、さすがにプロテクター姿で泳ぐのは無理がある。
「落ち着きな。足、届くだろう?」
「えっ!?あっ……、ホントだ……」
言われたボクは、身体を縦にして海底に立つ。
「くっさ!何スかこれ!?」
確かに、ボクの背中からも
「細かく
その背後には、大きな虫取り
「
「モンスターさ」
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