46回戦 県中総体-10
ボクと
ボクは
再びジリ……と足を
ピー!と
ボクと
ボクと
バチバチッ!と
ビュッ!とボクは
前立選手と
ボクと
だが、ボクも
お
「
ボクが
「はい!」
ゴ ゴ オ ォ !
「やった……!
と
できる限りの速度で
バッ!と
だが、前立選手はその構えた姿勢のままボクを見て、
「……!?
なんだそりゃぁ!?」
と
「どうしたの?」
そして、
「なに……あれ……!?」
と目を見開いた。
ボクの
ゴム
持っているのがやっとなほどだ。
通常なら3から4ブロック程度しか
10ブロックも
その激しく燃え上がる
あるいは
ボクは
ボクからは向こう側がよく見えていないが、
向こう側からもボクの
「(この
レベル12の火属性
それだけの
以前にも説明した通り、
込められた
ボコン!ボコン!
と
だが、
「あ、あんた!
早く
「わ、分かってるよぉ!
急かすんじゃねぇ!」
前立選手が
ビュッ!と目にも止まらぬ速さで
バチン!
とスパーキングスナイプは、
ボクが構えている
「くっそ!?
外したぁ!?」
「バカ!
あんた
「うるせぇ!
バッ!
と前立選手と
それとほぼ同時にボクが、
だが、
「うっ……!?」
カクンと両足の力が
「(もう身体が……!?
でも……、あと少しなんだ……!)」
ボクは、転びそうになった状態から、
何とか片ヒザを立てたような体勢になりつつ、
できるだけ
そして
「
ボ バ ァ ン ッ !
ボクの
ザラザラザラーッ!と
両サイドの部分はわずかに残ったが、
「やった……!」
ボクは
実際は土が重すぎて
それでも
しゃがんだ体勢だったからか、
ものすごい
ズリズリー!と下がりはしたものの、ボクの身体のほうも無傷だ。
しかし、ボクがそのしゃがんだ体勢から立ち上がろうとした、
まさにその時である。
バチバチッ!
と
はっきりと聞こえる音がした。
次の
その
「(しまった……!
だが、
ボクの両足はふくらはぎまで
「トドメ
手を
前立選手がシュバッ!と
「ああああっ!」
同時にボクも
その場で立ち上がるようにして、
ガキィン!ボッキン!
「アッー……!?」
メ キ ィ ッ !
ボクの
真ん中から真っ二つに折れ飛んだ。
そしてボクの
前立選手の顔面に。
その勢いでグルン!と前立選手の身体が、
まるで大きくバク転するかのように
ドサッ!
「ぐぇっ……!」
そのまま前立選手は、後頭部から地面に
前立選手の頭のプロテクターの顔面部分も、見事に
折れた前立選手の
カラン!カララン!と落下した直後にフワッと
前立選手の手に
ピ、ピー!と
「ウォ、ウォークオーバー!ウォンバイ木石、本能!」
と試合結果がコールされる。
ボクと
「す、すみません!
「ちょっと!?
ボクと
ジョロ……ジョロロロ……。
「あっ……」
ボクと
ピクピクと
アースには
○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~
「どういうことなの~?もう~」
スマホの向こうから下井先生が、
プリプリと
「すみません……。
昨日張り切りすぎちゃったみたいで朝起きたらこうなってて……、
痛たたた……」
ボクは言いながら無意識に頭を下げようとして、
全身の痛みにビクンビクンと
そう。
あるいは決勝戦でスパーキングスナイプを受け過ぎたからか、
ボクの全身は激しい筋肉痛に
そして、そんな全く動けないボクを朝から発見した両親は、
すっかり気が動転してしまい、
ボクはパジャマ姿のまま家族総出で救急車に乗せられて、
病院まで運ばれてきたところなのである。
ボクは
『ただの筋肉痛だから少し
両親は脳も
その前に
昨日、
「全国大会に出場できる」
という話をした時は、
「
と
「電気属性使いと決勝で戦って、そのダメージのせいか鼻血が出た」
という話をした時には、
何だか深刻そうに顔を見合わせていた時点で
気づくべきだった。
「まあでも~、いくらあなた達が
私が試合を止めなかったことが一番の問題だからね~……。
実は~、さっき絶クンのご両親にも謝ったところなのよ~……」
下井先生が少し声のトーンを落とす。
「絶……?
退院したんじゃなかったんですか……?」
ボクは
ボクと
絶は両手の火傷の
頂さんと共に
「それがね~、
昨日は救急だったから近くの病院だったでしょう~?
絶クンのご両親が~、
『大きい病院で念のため精密検査を受けさせたい』って~。
だから今日は多分試合に来れないって
電気属性はやっぱりダメージが大きいって言われてるからね~。
親としては心配するのは当然よ~」
下井先生が答える。
「あー……、なるほど……。
ボクは、絶がいないことで団体戦のほうが心配になって
「
だから倫ちゃんと
代わりに
なんて考えてたんだけど~……」
下井先生が言う。
「(ボクと
それならシングルスの絶の穴を補欠の
ダブルスにボクと
レギュラーの
勝率が高そうというわけか……)」
ボクは下井先生の話を聞いてそんな考えを
「まあ~、それも考え直しね~。フフフ~……。
あなた達は気にせずに休んじゃってもいいからね~?」
下井先生が少し笑う。
「そんな!?
病院が終わったら
ボクは語気を強めて言う。
3年生を差し置いて優勝してしまった自分が言うのもなんだが、
一昨日のシングルスでも昨日のミックスダブルスでも、
全国大会の出場権を得られた3年生は残念ながらいなかった。
団体戦でも負けてしまうと、
「そうしてくれたら
とりあえず~、ご両親のどちらかにお電話代わってもらえる~?
昨日のこと謝罪したいからって伝えて~?」
下井先生が言うので、
ボクはスマホから耳を
「父さん母さん……、下井先生なんだけど……、
『昨日のこと謝罪したい』って……、その……」
と父さんと母さんに呼びかけた。
それを聞いた父さんが、ボクからスマホを受け取って、
「もしもし……。ああ、どうも……。
いえいえ、ウチのバカ息子が勝手にやったことですから……」
とか
「本当に先生にもいつもご
とか下井先生と話し始めた。
精密検査も問題なく終えて、
結局ただの筋肉痛の
お昼をすっかり回ってからのことだった。
絶、そしてボクを欠いた
残念ながら3回戦で敗退してしまっていた。
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