31回戦 市中総体-2
ピー!と
「ゲームセット!ウォンバイ木石、本能!
と試合結果がコールされる。
「ありがとうございました」
と、頭のプロテクターを脱いだボクと
アースの真ん中の『*』マークの辺りでそれぞれ
ボクと
天気はどんよりとした
中総体2日目の今日は、ミックスダブルスの試合が行われている。
絶と頂さんのペアのほうは、ボク達と同じく5回戦の試合中のはずだ。
「ここまでは作戦通りですわね……」
第9アースを出て、絶と頂さんが試合中の第1アースに共に向かいながら、
「うん……。
2ゲーム目はかなり危なかったけどね……。
ボクはコクリとうなずき、
先ほどの試合でピンチにハマった場面を思い返しながら言う。
「勝つためですから……。お気になさらず……」
「(そう……。
それもこれも、次の6回戦のための布石だ……)」
ボクは、この試合会場のどこかにいるであろう次の対戦相手、
複本選手と
ボクと
複本選手と
1本ずつ別々に
自在にその
つまり、2連
ボクの必殺技であるショットガンと同じことが、
複本選手にもできるのである。
『ボクが持っているショットガンというアドバンテージが、
複本選手相手では失われる』
そう
その複本選手と
ある作戦を実行に移したというわけだ。
そう。
今大会でのショットガンの使用を
『まだ
ボクのショットガンという武器を
それを知らない複本選手と
と、ボクと
複本選手と
結果的に、
その作戦通り、
今の今までショットガンを
ボクは、並んで歩く
風が強く、
「(でも不安はある……。
ショットガンによる不意打ちが成功するのは、
最初の1回きりだろう……。
2回目以降を
ボクは、胸を
それを
「きっと大丈夫ですから……」
と今度は
ボクは、その手に右手を重ね、
「うん……!」
とうなずいた。
第1アースの試合も、
タイミング良く絶と頂さんが勝利したところだった。
「やったね絶!頂さん!」
とボクは努めて明るい調子で第1アースを出た2人に声を
「うん……。ありがとう……」
と絶は
「ムロくんと
その……、
と心配そうな声で、ボクと
それもそのはずで、
複本選手が自在に
絶と頂さんもボクと
絶と頂さんのペアが複本選手と
再び決勝戦ではあるものの、
ボクと
「(2連
『また負けるかもしれない』
という不安のほうが大きいのだろう……)」
とボクは容易に想像できたが、
『
と強気で口に出せるほど、
ボクはまだ自分に自信が無かった。
「……」
ボクと
○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~
第9アースの真ん中の『*』マークの辺りに、
ボクと
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いいたしますわ」
とお
なぜかちょっと
どうやらそれが
と、
「キミも不思議な
色んな方向に
でも、勝たせてもらうよ……。
フフフ……」
とボクと
不敵な笑みを
「……」
ボクはまだ何も言い返せず、
ただにらむように複本選手を見つめただけだった。
ボクと
それぞれ頭のプロテクターを
アースの4
ピー!と
試合スタートだ。
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