26回戦 新人戦-5
にわかには信じられないことが、現在進行形で起こっている。
ボクの2回戦の相手は、シードの
その試合のゲーム数が、現在
つまり、これから4ポイント先取のタイブレイクに
シード相手にここまで戦えているのは、ボクにとっては初めてのことである。
というのも要因の1つかもしれない。
長くて太い
いわゆるパワープレイヤータイプだ。
最初に
そこから
それに申清に負けてから
『体勢を
と考えて、ボクがかなり体幹を
「(流れはこちらにある……!
ボクは、これからの戦いに備えて、
ボクと
ピー!と
ボクと
いや、わずかに
「(やはり
ボクは確信して、
「!」
だがその動きは、やや
ボクは、背中側にスキップするように1歩ステップして、それを
そして再び
今度は
そう。
どう見ても
返す刀でボクの足先を
ダンッ!
ボクは、飛び
ガス!
ボクの
ピー!と
「
とスコアがコールされる。
「いいぞ!いいぞ!
行け!行け!
もう1本!」
観客席から、ウチの部員達の
おそらく、
「(
行ける……!)」
ボクは、
ボクと
ピー!と
ボクと
と、今度は
間合いに入る直前に、フェイントでボクが立ち止まるであろう位置に向けて、
大きく
ボクは、両手で
そのまま時計回りにギュルン!と身体全体を回転させつつ前進する。
そして
バッ!
それを
そして、
ボートのオールを
ガッ!
ボクは、回転の勢いを殺しながら、
何とか
ギリギリで
右の太もも辺りのプロテクターに
ピー!と
「
とスコアがコールされる。
「ドンマイ!ドンマイ!
行け!行け!
と観客席から
「(ボクが受け流した
そのまま回転して
さすがはシード……!
ボクはアースのスタンバイエリアに
ちなみに、
たとえポイント中にアースにヒザを着いたり
特にペナルティなどは無い。
通常はそうやって動きを止めるとかえって不利になるからだ。
それに、やってみると分かるが、
ヒザ立ちの姿勢や
上半身の筋肉だけで
重たい
ボクと
ピー!と再び
ボクと
と、
「!?」
ボクはフェイントで間合いに入る直前に立ち止まろうとしていたが、
タイミングをずらされてしまった形だ。
間合いに入るか入らないかの
そこに
ボクはそれに向かって
「(
と考え、左足側にグッ!と体重をかける。
シュン!
そしてすぐさま、ビュッ!と
だが、
「(やっぱり
ガッ!と冷静に
ピー!と
「
とスコアがコールされた。
「いいぞ!いいぞ!
行け!行け!
もう1本!」
と観客席から再び
ボクと
ピー!と再び
ボクと
と、
コンパクトに
「(ボクが間合いに入るのを待ち構える気か……!)」
ボクはそう見るや否や、進む方向を
さらにボクは、その方向に動きを
だが、ボクが
「(確実に当たるところを
それなら……!)」
ボクはサイドステップをやめ、
ボクはそのまま、1ポイント目でそうしたように、
上半身の高い位置に
先ほどとは違い、ボクの上半身に向けて、
ビュッ!
バッ!
ボクは前転してそれをくぐりながら、
足先を
ビュッ!
ザッ!
ボクの
だが、
ガッ!
ボクが立ち上がりながら、返す刀で
先に
ピー!と
「
とスコアがコールされる。
ボクのマッチポイントだ。
「いいぞ!いいぞ!
行け!行け!
もう1本!」
と観客席から再び
ボクと
ピー!と再び
ボクと
ボクが先にアースの真ん中にある『*』マークに
ボクは
それを見た
だが、ボクの動きはフェイントだ。
下半身のほうは、
と、
両手でコンパクトに
そして右足を大きく
コンパクトに
これでは、ボクの位置にも届いて来る。
「くっ!」
構えていた
ビュッ!
ガキィン!
何とか
ボクはすぐさま前方へ
ビュッ!
バッ!
ジッ!
しゃがみ
頭部のプロテクターにボクの
ピー!と
「ゲームセット!ウォンバイ木石!
とスコアがコールされる。
「(勝ったのか……?)」
ボクはハアハア言いながら、アースの真ん中に立ち
まだ半信半疑だ。
「ありがとうございました……」
右手を差し出してきた。
ボクも
頭部のプロテクターを
「ありがとうございました……!」
と
「(勝ったんだ……!)」
ようやくボクは思ったが、まだ夢を見ているような気分だった。
ボクは、その次の3回戦も、
タイブレイク中に対戦相手の
残念ながらそこまでだった。
続く4回戦で、岩車という選手に
その岩車選手は、続く5回戦で絶と当たり、
「(ボク的には大
もっと強くならなければ……)」
順当に
絶と
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