24回戦 新人戦-3
ガキィン!ボッキン!
1ゲーム目
ボクの
ガラン!と音を立ててアースに落下した
その直後にフワッと
ピー!と
「えーと……、ウォークオーバー!ウォンバイ木石!」
と声を上げる。
ボクは頭のプロテクターを
「ありがとうございました!
と右手を差し出しつつ謝罪の言葉を口に出す。
「いえ……。
ありがとうございました……」
アースの真ん中にある『*』マークの辺りでボクと
「あっ……、すみません……。
木石さんは2年生ですか……?
アドバイスあったらお願いしたいんですが……」
意外かもしれないが、こういった大会やあるいは練習試合なんかだと、
勝っても負けてもこんな風に相手の選手にアドバイスを求める選手というのが、
よくいるものなのである。
そして、ボクに『さん』付けして2年生か確認したということは、
やはり
「ああ……、2年生だよ……。うーん……、そうだなあ……」
ボクは、再び
「1ポイント目の時、ボクのフェイントに引っかかって
相手の
ガードさせたならともかく、
ボクがやったみたいに
ボクは、言いながら
「はい」
「で、逆に2ポイント目はフェイントを
ああいう時はコンパクトに
フリだけでもいいから何か
そうしないと、ボクが好きなタイミングで
簡単にできてしまう。
『相手にペースを
って言えばいいのかな……」
ボクは言いながら、
自分の
「はい」
「それから、たぶんだけど
基本的な構え方がそんな感じだったから」
ボクは、
「そうですね。
小学校の時に少しやってました」
「
判定がある上半身をメインに
下半身にも
ボクみたいに短い
右足を
ボクは言いながら、
前に出る位置になる右足を上げて見せる。
「なるほどです」
「それから、
素早く左右に動き出すのも難しい。
1歩目を大きく
その分こんな風に身体を
ボクは、前後に足を開いたスタンスから、
左右にそれぞれ
「
自分よりリーチが長くて重い
左右の動きが重要になる場面がある。
ちょうど最後のポイントで、
ボクがキミに近づいた時みたいなイメージだね。
それに、ダブルスだと飛んで来る
なおさらね」
ボクは言いながら、縦に並べていた両足を少し左右に開いて、
反復横
「ああー……」
「だから、
そのスタンスにこだわるのはやめること。
あとはー……、
やっぱり自分と似た
その人のフォームや戦い方をマネしてみるのが一番良いかなぁ……。
プロ選手でもいいし、ちょうど大会だから、
ここにも1人や2人は似た
うん、以上です」
とボクは
「ありがとうございました!」
「はい。ありがとうございました」
ボクも、改めておじぎした。
だが、
「(こんな
2回戦で負けてたら世話ないぞ……)」
と、ボクは心の中で自分を
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