第246話 夢
夢を見た。
幼稚園時代の夢だ。
俺と結美が砂場で遊んでいて大きな山を作る夢。
お互いに楽しそうに砂の山を砂だらけになりながら笑顔で作る時間はとても楽しかった。
高校生となった今でも彼女となら砂遊びをしても楽しめるかもしれないな...。
そう思っていると見覚えのない子に声をかけられた。
「結美と和希は仲良しなの?」
その問いに俺は答える。
「ああ、俺と結美は仲良しだぞ! 将来結婚するんだからな!」
俺の言葉に結美は若干喜んでいた。
「もう! カズ君ったら! 将来でもなくても今過ぐにでも結婚しようよ!」
「ははっ! 大人にならないと結婚できないだろ!」
俺と結美のやりとりを見ていた彼女はこう言い出した。
「いいな〜。将来2人は結婚するんだね! 羨ましいな〜」
「んっ? お前も誰かとすれば良いじゃないか」
俺の素朴な疑問に彼女は首を横に振る。
「ううん。できないよ。結美が和希と結婚するんだったら私は結婚できない。だって...私の好きな人は
しっかりとそう言われたのにその子のことをいまいち思い出せない。
顔を見てみてもぼやけているのだ。
ただ...、神秘的な緑色の髪を持つ子だった事だけは覚えているのだった。
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