特に特徴のない世界に異世界ゲートができたのに覚醒した俺の職業はクソ雑魚の【弱体術師】！？1人じゃ戦えないと大多数には笑われたけど俺を信じてくれた親友達と共に俺の事を見下してきた奴らを見返します！

第238話 クリスマスパーティ開始

　〜12月24日午後6時〜

　俺の家ではクリスマスパーティが行われていた。

　一般家庭のリビングにこれだけの人数が集まると少々狭苦しいが、パーティとはそう言う物だろう。

「では、クリスマスを祝ってかんぱーい！」

「「「「「「かんぱーい」」」」」」

　皆が飲食を行う中、一流シェフが腕によりをかけた食べ物が運び込まれてくる。

「うまっ！　うまっ！」

　ミルティは相変わらず運ばれてくる食べに食べていくので生産がなかなか追いつかない。

「本当によく食べるねミルティは」

　呆れたようにそう呟くのはスノウだ。

「ははっ！　まあ良いだろう美味いし！」

　呑気な声で次々に食べていく途中だった。

「ミルティお姉ちゃん、スノウちゃん」

「なんだ？　ミルティ」

「んっ？　なんだい？　ケロナ？」

　2人が彼女の方を向いて視線を向ける。

　少し恥ずかしそうにしながらも彼女はプレゼントを渡した。

「2人共、いつもありがとう！」

「「えっ？」」

　2人共驚いていたがすぐさま笑顔に変わった。

「ありがとうケロナ」

「中身はなんだい？」

「私の髪の毛を媒体にして編んだマフラーだよ」

「へぇ...、ケロナが編んだのか。ありがとう。大切にするよ」

　彼女はそう呟きながら嬉しそうに青いマフラーを首に巻いた。

「勿論私も使わせて貰うよ」

スノウもそのまま首にそれを巻く。

嬉しそうな2人の表情にケロナは満足そうに笑みを浮かべるのだった。

【ケロナのマフラー】

防御力＋150

『ケロナの愛情が篭った青いマフラー。マフラーをにしてはかなりの防御力を誇り【水属性のダメージを50%低下させる】能力を持つ。蒼き蛙の作りし逸品』