第237話 クリスマスプレゼントの用意②
「これはこうして、そうそう」
「こうですか?」
「上手いじゃない。この調子で編んで行ってね」
母さんはケロナに編み物を教えていた。
ケロナは料理以外にもこちらの才能もあるらしく、正直言って戦闘の才能よりもこちらの方が才能あるのではないか? と思ってしまう。
戦闘になるとよくオドオドしているし、回復役か防御役でしか使えない為、今となってはその役割ならフワンで事足りてしまうのだ。
ならばいっその事生産職を極めてもらった方がいいだろう。
彼女に戦闘能力を求めてはいけないと俺は考えていた。
彼女にはもう裏方で料理やこう言う編み物などをして貰って稼いで貰えば良い。
実際に出来上がったマフラーを見てそう思った。
売り物として出しても問題ないクオリティを最初から仕上げてしまう彼女の生産職適性は高すぎる。
これからはより一層のこと装備品の戦闘品の生産や食事作りをメインにしてもらい、回復役としての期待はしないようにしよう。
戦闘職なら進化したミルティ、スノウ、フワン、リィカ、アル子で充分だからだ。
俺はそう思いながら彼女の仕事ぶりを遠くから眺めているのであった。
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